進化の先に待つ不安

アジア杯、日本代表はリーグ戦を3戦全勝で
無失点という文句のない結果を残して
決勝トーナメントに進出しました。

PK2本とはいっても3戦3ゴールの本田は
やはりチームの中心ですし、
苦悩の日々だったであろう香川にもゴールが生まれ
その瞬間、全てのチームメイトが駆け寄り祝福するという
見ていて感動するようなチームの良い空気が伝わりました。

乾の躍動も目立ちますし、やはり遠藤の存在感や
長谷部の安定したプレーも素晴らしいものがあります。

アジアレベルではやはり頭が抜けているわけですが
これまで以上にそのレベルは上がっていると感じます。

何が起こるかわからないアジア杯ではありますが
UAEに不覚と取る可能性はかなり低いですし
結局のところ、オーストラリア戦と決勝戦の2つが
今の日本の場所がわかる試合になります。

ワールドカップは苦い思い出になっていますが
あの時も、技術がどうこうという問題ではなく
弱い相手をあてがわせて日本代表を勝たせるだけの
何にもならない興行試合ばかりさせていたことで
選手を勘違いさせてしまっていたということと
あまりにザッケローニが無策だったということが
大きな敗因だと思いますので、本当の意味で
世界との戦いをしていくのはこれからです。

もしかすると通用するかもしれませんし
まだまだ距離があるのかもしれません。

しかし、明らかに今の日本代表は進化しています。
もちろん足りない部分は多々ありますが、
それでも日本代表を見続けている人からすれば
進化は見えることですし、またその進化が更に進むことも
楽しみにしているのではないでしょうか。

ただ、悲しいかなアスリートには進化だけではなく
年齢的な退化もあります。

ボランチに関しては現時点での遠藤に文句などなく
落ち着いたプレーと性格なプレーは日本代表を
安心感で包み込んでいます・・・が、それでも
遠藤選手は私と同じ1980年生まれです。

次のワールドカップでは40歳前になっているわけで
現時点での遠藤の欠点である、守備力の低いボランチという
ウィークポイントは更に大きくなっていることが普通でしょう。

長谷部に関しても気持ちだけで体を動かすには
厳しい年齢になってきますが、彼以上のキャプテンシーを
持っている選手はまだまだ出てこないはずです。

縁の下の力持ちがこの先どうしても避けられない
老いという現実とどう向き合い、どうチームを考えて
日本代表という1つの集団が動いていくのか?

それは不安でもありますが楽しみでもありますね。

リンク

Twitter