狂犬VSピットブル、そしてNEVER王者とUS王者というチャンピオン対決が実現。
「あいつのどこが狂犬だ?」とコメントしていた石井に対してモクスリーがエンジン全開で襲いかかると思いきや、試合開始前から感情を抑えられないのは石井の方でした。
ゴングが鳴る前から体ごとモクスリーにぶち当たっていく石井と、それがスイッチになったかのように目つきが変わったモクスリー。
殴る蹴る頭突きする。
意地の張り合いとなった試合はNEVER王者とかUS王者のプライドではなく、リングに投げ込まれた気の荒い猛犬の縄張り争いのように見えました。
今日の後楽園ホールには「猛犬注意」の看板が必要だったのではないかという戦いはリング内もリング外も問わずのケンカマッチ。
弾け飛ぶ椅子の破片、飛び散る汗とか汁とか色々、ゴツゴツとして肉と骨がぶつかり合う音。
両の手に持ったパイプ椅子の片方を石井に投げ渡して「決闘」を申し込むモクスリーの思いを躊躇せず受け止める石井。
首輪も鎖もついていない猛犬2匹の試合は激しさを増していき、何と石井が場外のテーブルに倒れたモクスリーに対してコーナートップから決死のダイブを見せるなど限界を知らない攻防が続いていきました。
この一撃で優勢にたった石井はヘッドバッドやラリアットで追い込んでいき、垂直落下式ブレーンバスターでトドメを刺したいところでしたが・・・サポーターを外したむき出しのモクスリーの膝を顔面に受けると最後はデスライダーで脳天からリングに突き刺されて無念の敗北。
石井は何度もモクスリーを睨みつけながらふらつく足で下がっていきました。
その目は『逃さねーぞ』という言葉が聞こえてくるかのようでしたし、きっとこの二人の第二ラウンドはあることでしょう。
さて、勝ったモクスリーはこれでG1を3連勝と素晴らしい結果を手にして堂々の優勝宣言をしました。
今日の結果を受けてモクスリーはBブロック単独首位ですから、現時点で優勝に最も近い男と言えます。
このモクスリーを止めるのは広島の鷹木か名古屋の内藤か...
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