棚橋弘至にとっては今年のG1初勝利とマディソン・スクエア・ガーデンのリベンジが両方手に入る1戦。
しかしザックも今年のG1は未勝利という状況ですので、負けた方が『ほぼ脱落』というかなり重い意味がある試合となりました。
関節技主体のザックに対して棚橋がいかにそれを耐えて必勝フルコースに持っていけるのか?という構図になると思いきや、棚橋も寝技で対抗していくという味のある試合に。
SANADAとザックの名勝負を多少は意識していたのかもしれませんが、見方によれば新日本プロレスの歴史を感じるような棚橋の戦い方には逆に新しさを感じました。
試合中盤での逆さ押さえ込み狙いの腕の取り合いはちょっと面白かったですが(笑)
試合を棚橋に引き寄せたのは逆回転の危険なドラゴンスクリュー。
そこから畳み掛けるようにハイフライフローまで持っていきましたが、それを三角絞めで返される棚橋。
しかし、一瞬の閃きなのかジャックナイフで固めて3カウント勝利!!
1つ前の試合のオカダもでしたが、エースとレインメーカーが続けて丸め込みで勝利するという辺りに「G1では誰しも余裕なんてない」というメッセージが込められているのかもしれません。
これにて棚橋弘至は首の皮一枚つなげる勝ち点2を獲得。
一方のザックは勝ち点0の3連敗となり、ここから全勝しても勝ち点12。
仮にオカダがここから3勝3敗で6戦を消化するなんてことがあっても12点同士で直接対決に負けているので望み薄。
昨年から新日本プロレスのトップ戦線に推されて活躍し、実績も十分のザックがまさかの3戦目にしてほぼ脱落という状況に・・・
ザックが新日本プロレスから離脱する日が近いのか?
ここまで急激に負けが込むと不安になるのがザックが新日本プロレスを離脱するのでは?ということ。
8月31日のNJPW Royal Questに参戦することは確実なのですが、どうにもこの時点でG1が絶望的になるというのは解せない。
もちろんここからKENTAが3敗、オカダも3敗、残りは勝ったり負けたりで全員勝ち点12で並ぶなんてこともあるのかもしれませんが・・・
この不安は鈴木軍の存続問題にも関連します。
タイチがここまで支持されており、鈴木みのるがG1出場すらできなかったという状況。
更にはTAKAみちのくがBOSJを負傷欠場してから新日本プロレスには登場せずに新団体のJUST TAP OUTを立ち上げて興行をすでにしています。
TAKAみちのく選手関連で言えば深く書きませんがSNS上で色々なことが書かれていて、恐らく新日本プロレス側にもアクションを起こしているファンがいますし、この辺りも穏やかではない。
またこの団体がJUST TAP OUTという名前なのでザックの参戦も今後あることでしょう(無ければザックを利用しただけになるので...)
これらの条件が色々と揃っていることと、G1の結果。
もしかすると悪いお知らせが待っているのかもしれません。
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