衝撃の新日本プロレス参戦表明をしたKENTAは初戦で飯伏幸太を撃破。
ただ試合内容としてはまだヒデオイタミを引きずっていたように思いますし、ここから1戦も無駄にせずにKENTAに戻っていく必要があります。
しかしここで立ちはだかるのはこの手のシチュエーションだと怖い棚橋弘至。
新日本プロレス代表としてKENTAを迎え撃つ思いかと思いますが、それと同時に初戦で負けている棚橋からすればここで負けて連敗すると2戦目にして優勝から大きく遠ざかってしまうわけですから2つの意味で負けられない試合です。
そして、この試合はタッグパートナーにとっても重要な試合です。
LA道場から来日したカールフレドリックスとクラークコナーズ、そして新日本プロレスの道場で血と汗を流してきた海野と成田。
もしかするとこの4人の絡みの方が盛り上がるような予感を感じるファンも多かったのではないかと思いますが・・・
薄ら笑いを浮かべる棚橋弘至の怖さに思い出したこと
試合開始前からバチバチに意識し合う棚橋弘至とKENTAでしたが、ここでオッと思ったのは棚橋が薄ら笑いを浮かべながらKENTAに向かって行ったこと。
団体対抗戦かのような殺気すら感じるその表情を見て思い出したのは中邑・オカダと諏訪魔・近藤が戦ったときに執拗にオカダに絡む諏訪魔の髪を笑顔で掴んで殴りかかった中邑の姿や、丸藤がIWGPjrを保持している時にバックヤードで挑戦表明しに行き笑いながら顔面を張ったライガーの姿。
考えてみると新日本プロレスのレスラーは外の人間と戦う時に気持ちが振り切ると怖い笑顔になるのかもしれません(笑)
もちろんKENTAは現在NOAHの選手でもWWEの選手でもありませんが、考えてみるとKENTAを連れてきた柴田のことを思えばこれはLAと日本のそれぞれの新日本プロレスの戦いという見方もできますから熱くなることは必然なのでしょう。
KENTAの「"イケメン"への膝蹴り」も炸裂するなど、熱い前哨戦になりましたが、この二人の前哨戦をある意味で食ってしまったのが日米若獅子対決でした!
野毛道場とLA道場の対抗戦が熱すぎる!
新日本プロレス野毛道場育ちの海野と成田、そしてLA道場のカールフレドリックスとクラークコナーズの戦いが熱すぎて目を火傷しそうになりました。
まずLA道場の2人の勢いとクオリティの高さに驚きましたし、試合の決着も逆エビではなく逆片エビというところにも面白さを感じてしまいました。
日本のヤングライオンの伝統が逆エビなら俺たちは逆片エビだということなのでしょうか?
試合後も制止を振り切って向かっていこうとする海野でしたが、この時の表情が新日本プロレスのヤングライオンのソレというよりも新日本プロレスの選手が対抗戦をするときのソレにも感じました。
成田がBOSJでDOUKIに見せた表情もゾクゾクしましたが、この海野の顔付きも素晴らしいです。
数年後のメインのカードというよりも、今この2対2をメインでやるぐらいの機会があってもいいのかもしれません。
他団体との対抗戦となると今の新日本プロレスと同等の団体がないので難しいですし、ユニット抗争ではこういう種の熱は生まれないものですが・・・なるほど、野毛道場とLA道場という関係性だと団体対抗戦のような熱が生まれるのかぁとある意味感動してしまいました。
また、何がイイって棚橋弘至とKENTAの前哨戦なのにこの4人に遠慮がないことですよね。
試合後も棚橋とKENTAが睨み合っていても関係なしにやり合っているわけですし、棚橋とKENTAよりも目立っていたぐらいですから。
太陽のごとく輝く棚橋の横に新日本プロレスの今より明るい未来が見えたような気がします。
プロレスランキング