G1決勝カード予想の支持率は「混戦」ではなく「本命戦」ファンの願いは飯伏・内藤・ジェイが集めた

真夏の祭典G1CLIMAXの決勝カード予想が新日本プロレス公式で行われています。
これだけのメンバーが揃ったのでさぞかし投票数も混戦になるかと思いましたが、かなり偏るという意外な結果になりました。

一応この投票は2019年8月7日まで行えるということなのですが、競馬などで言えばレースの途中で投票するようなものですね(笑)
なのでG1が1試合でも終わった時点以降の投票数というのは後出しジャンケンのようなものですから、今このG1直前での投票数を見ることで新日本プロレスファンの人がどの選手に期待しているか、どの選手に優勝してほしいかという純粋な期待の目安にできるのではないかと思います。

新日本プロレス公式サイトでTwitter連動で行われていますので、おそらくこれを目にして喜んだり悲しんだりするレスラーもいるのではないかと思いますが、、、(笑)

G1CLIMAX2019 Aブロックの優勝決定戦進出者の投票数

まずAブロックはこんな感じの投票数になっています。
(★は投票数のバランスからざっくり書いてみました)

飯伏幸太:49.3%
SANADA:18.0%
オカダカズチカ:12.4%
EVIL:5.0%
KENTA:4.3%
棚橋弘至:4.1%
ウィル・オスプレイ:3.7%
ザックセイバー:2.1%
ランス・アーチャー:0.8%
バッドラック・ファレ:0.3%

ゴールデンスター飯伏幸太が圧倒的な支持率を得ています。
もう少々で一人で過半数ですからファンからは大本命と目されているということになりますね。
逆に言えば他の選手が全員束になっても今の飯伏幸太への期待の声と互角というぐらいですから恐れ入る人気です。

インターコンチネンタルを落としているのに評価は上がる一方ということなのでしょう。

2位はSANADAとなりましたが、今年の躍進がそのまま投票数に出ているのではないかと思います。
またついにこのG1でオカダカズチカを倒すのではないか?という予想も多いでしょうし、期待の声は過去最大だと言えます。

オカダカズチカは3位になってしまいましたが、2位のSANADAに全勝している上に現在のIWGP王者なのですからこの票数は少し寂しいです。
ただ、IWGP王者としてG1を優勝するということは過去に佐々木健介と武藤敬司しかいませんし「挑戦権利証」という賞品が優勝者に渡るということなどを考えると票数が伸びないのは仕方ないかもしれません。

4位からは一桁代でEVIL、KENTA、棚橋弘至を続きます。
EVILは上半期の谷から一気に山が来るのでは?という予想もあると思いますし、KENTAに関しても「ただ参戦するだけ」で終わるとは思えないという人もいるのでしょう。

前年度優勝者の棚橋弘至が4.1%しか支持されていないのは今年のコンディションが悪すぎるからという理由が多いはずですが、競馬なんかだと前年度に大きなレースを勝った馬が翌年そのレースで人気薄だとまた上位に来るなんてことも多いです。

「穴馬棚橋弘至」という新しいスタートラインでのG1は新鮮な感じがしますね。

オスプレイの3.7%には個人的に驚きました。
一昔前ならジュニアがヘビーに勝てるわけがないという常識がありましたが、今年のオスプレイは飯伏幸太や何人かのヘビー級に勝利した上でベスト・オブ・ザ・スーパージュニアであの激闘を勝ち優勝し、IWGPjr王者でもあるわけです。

なのでもっと伸びるかと思ったのですが・・・やはり新日本プロレスファンの中にはヘビー>ジュニアという認識がまだまだある、というか「何も変わっていない」ということがよくわかる投票数に感じました。

もしかすると今のハイレベルなジュニアの戦いは、実はファンのプロレスの常識という価値観にはまだ全然届いてないのかもしれませんね。

逆に言えばそれを完全に変える大チャンスが今年のG1なのですが。

G1CLIMAX2019 Bブロックの優勝決定戦進出者の投票数

続いてはBブロックの現在の投票結果となりますが、こちらも混戦とはならず「2強」という予想になっているようです。

内藤哲也:43.1%
ジェイホワイト:33.8%
後藤洋央紀:10.5%
ジョンモクスリー:6.8%
タイチ:1.7%
鷹木信悟:1.7%
石井智宏:1.6%
ジュースロビンソン:0.4%
矢野通:0.3%
ジェフコブ:0.1%

プロレス総選挙3連覇を逃した内藤哲也ですが43%を超える支持率で現在1位。
インターコンチネンタル王者として参加することになりますが、その先に見えるIWGPとの二冠を手にする姿が見たいというファンの思いもあるでしょうし、何よりここで優勝して満員の東京ドームでのデハポン!を聞きたいファンはめちゃくちゃ居るでしょうからね。

またIWGP王者オカダカズチカの支持率が低い中でA・Bブロックの圧倒的1位が「前インターコンチネンタル王者と現インターコンチネンタル王者」というのも面白いです。

2位は前IWGP王者のジェイホワイトですが、すっかり実力をファンが認めたということなのでしょう。
一時期は過剰なブーイング地獄でしたが、冷静に考えれば「顔良し、試合良し、コメント良し」なので支持されない方が不思議ですからね。
内藤哲也との公式戦が楽しみですが、デスティーノで内藤哲也が回転した時にジェイが体を回転させたらそのままブレードランナーの体勢になれるのでは?ということに気がついてからというもの、僕はジェイホワイト勝利予想になりました(笑)

離れた3位が復活の荒武者後藤洋央紀。
ファンとしても最後の期待!という思いがあると思いますし、ロス道場で柴田勝頼と共に特訓を積んできたことで大化けする予感はあって当然ですね。

4位に入ったのが元WWEのジョンモクスリーですが、この長丁場のシングルマッチですから不安も大きいです。
現在のUS王者とは言ってもワンマッチとリーグ戦は違いますからね・・・
彼にとっても挑戦となる夏が始まりますね。

ここからは支持がかなり少ない選手になりますが、まずはタイチと鷹木信悟が同じ支持率となっています。
タイチへの期待感は日増しに大きくなっているわけですが、流石に初出場初優勝という想像はできないのかもしれません。
そした鷹木信悟ですが、オスプレイと同じで僕はもっと支持されるものだと思っていました。
やはりジュニアとヘビーの差はあると思われているわけですし、先程も書きましたがファンの気持ちが見える結果となりましたね。

これでオスプレイと鷹木信悟が決勝で顔合わせなんてことになってやっと時代が少し変わるのかもしれません。

ほぼ同じ支持率でNEVER王者石井智宏となりますが、どれだけシングルで勝利しても名勝負を生みまくってもG1というタイトルとは縁がないという印象なのでしょうか。
僕としては飯伏幸太VS石井智宏の決勝戦とか壮絶なものになりそうで見てみたい気持ちがあるんですけどね。

ジュースロビンソンはタイチ選手が言うように「派手な方向に行き過ぎ」というのはこういう部分に出るのかもしれません。
前US王者で防衛数もこなしていますしシングルマッチのクオリティも高いのに、みんなの人気者なのに「誰か1人」を選ぶ時に選ばれない選手になっていますね。

ジェイホワイトがこれだけ支持されているわけですから国籍なんて関係ありません。
ジュースロビンソンから見えてこないのは「誰に対してどんなプロレスをしたいのか」だと思うのですが、現時点では「みんなが好き!だから僕を好きになってね!」という感じなので、5人選手を選べるなら上位に入るのかもしれませんが1人だけ選ぶとなると・・・

矢野0.3%は・・・大穴狙いの人がいるということでしょう(笑)
ジェフコブも実力者ですが流石に優勝するイメージはもてませんので妥当かなとは思います。

Aブロックは飯伏幸太1強+SANADA・オカダ。
Bブロックは内藤哲也・ジェイホワイトの2強。

この5人の中でG1優勝経験があるのはオカダカズチカと内藤哲也、現時点でタイトルホルダーなのもオカダカズチカと内藤哲也。
そう考えると飯伏幸太、SANADA、ジェイホワイトの3人の方がここへ懸ける思いが強いのではないかと思いますが、このG1開始前のファンの純粋な支持率と結果はどれぐらい一致するのでしょうか?


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