内藤哲也の3連覇濃厚かと思われていたNumberのプロレス総選挙ですが、最後の最後に棚橋弘至が票数を伸ばして逆転優勝となりました。
棚橋弘至が23,350ポイント、内藤哲也が22,740ポイントですから僅差ではあるのですが、全身ボロボロでも戦う棚橋弘至へのエールが全国から集まったということと同時に内藤ファンの「3連覇するっしょ」という余裕がこの結果を生んだのかもしれません。
それもまでデスティーノなのでしょう(笑)
何にしてもG1前に書籍発売&総選挙1位というのは棚橋の後押しになりそうですし、昨年同様に追い風が吹いているような感じがしますね。
3位のオカダカズチカが12,643ポイントですから棚橋・内藤は倍近くの投票があったということになるのはIWGP王者のオカダとしては相当悔しいのではないでしょうか。
そこからはSANADA、飯伏幸太、高橋ヒロム、黒潮"イケメン"二郎、丸藤正道、カイリセイン、宮原健斗までがベスト10。
11位に中邑真輔、12位に鷹木信悟、一時期はベスト10に食い込んだEVILは23位まで落としました。
オスプレイが22位というのは低いなぁという印象ですし、最終的に田口がジェイの1つ上の順位(27位)というも意外でした。
さて、今回のNumberに100位までの掲載がありますので「新日本プロレス所属は何人だろう?」と数えていたのですが、名前横の所属を見るとSANADAとKENTAが新日本プロレス所属で鷹木信悟はフリーとなっているのですが、SANADAはいいとしてKENTAって所属になったの?と驚きました。
まぁそんな100人、いや実際には世界中のレスラーの人気投票の頂点が棚橋弘至となったわけです。
平成最後は内藤哲也、令和最初は新しいスターが登場していないと本当は競技として後退するのかもしれませんが、ここで優勝してしまう辺りが棚橋弘至が積み重ねてきたものなのでしょう。
もちろん新日本プロレスを立て直した主役だからとは言ってもリングで活躍できなければそれは別問題なのですが、棚橋弘至がいないと物足りないし棚橋弘至がいればリングが明るくなるし、棚橋弘至が愛を叫べば会場が1つになるというのはやはり凄いことです。
考えてみるとこれってアントニオ猪木の領域に棚橋弘至が居るということなんでしょうね。
棚橋弘至が拒絶し排除した闘魂とアントニオ猪木ではありますが、やはり新日本プロレスの象徴となる人間は似ているところがあるものなのかもしれません。
アントニオ猪木は燃える闘魂、棚橋弘至は太陽と呼ばれますが、太陽も燃えているわけですから。
でも棚橋弘至には試合に出場せずに合間に登場して「愛してまーす」だけ叫んで帰るというような、90年台のアントニオ猪木のような役割にはなってほしくないですからね。
プレイヤーとしてはやはり武藤敬司のようないつまでもスターでいてほしいですし、何か1つプロレス界にムーブメントを起こせるような技が1つ生まれるだけでも50歳まではトップで駆け抜けることができると思いますから・・・
武藤敬司なんてシャイニングウィザードで何十年延命できているのかって話ですからね。それぐらい技って重要なものだと思うんですよ。
極端に言えばそれなりのデータ分析ができる会社などに「プロレス技の流行」や「どういう技が人気になるのか」という傾向を出してもらって、それを参考にするとかもありだと思うんです。CGとかにすることも難しくない時代ですし。
プロレスは他のスポーツとも格闘技とも違う特異なジャンルですから科学に寄りだすと魅力が失われる可能性もあるのですが、それは言わなければいいだけのことですからね(笑)
この年齢、このキャリアになってから棚橋弘至の代名詞となる技が生まれることを期待するファンは多いと思うのです。
それをG1で...ということになれば最高ですし、素晴らしいことに両国で披露した新技は世界中からのQUESTIONにより一度封印しそうな感じでもありますから、日本で一番人気のあるプロレスラー棚橋弘至には改めての新技を期待したいですね!
プロレスランキング