木下大サーカスを見に行ったことで「プロレスはサーカス」という嫌味がポジティブなものに変化した。

つい先日のことですが、木下大サーカスを見てきました。
多分小学生の頃に一度見ているので30年ぶりぐらいになると思うのですが、「サーカスってこんなに凄かったっけ!?」と驚いてしまいました。

オープニングでピエロが観客を盛り上げてからは「はい、今からこれやります」というような区切りがなく次々にビックリするような非日常の世界が目の前に広がりました。

動物系の演目は正直いらないなぁと思いましたが(もちろんその演目が無くなることで動物達の生きる道が無くなるのであれば無責任にそんなことは言えませんが)空中ブランコやらマジックやらダンスやら、これがプロのエンターテイメント何だなぁと感動しました。

サーカスもプロレスも両方を一度も真剣に見ていないから出る言葉でしかない

ところで、最近プロレス人気が再燃してきてからというもの「今のプロレスってサーカスだよね」という人が少なくありません。

で・・・これって多くの場合はネガティブな意味で言っていると思うのですが、実際にサーカスを見たら全然ネガティブな意味に聞こえなくなりました(笑)

というのも、恐らく悪い意味で「現代プロレスはサーカスだ」という人というのは「飛んだり跳ねたりするだけ」というような意味で使っていると思うのです。

でも、実際に見ると「良い部分が似ている」と感じたのです。

ショー全体としてのバランスがあったり、それぞれの出演者に個性があって、その人にしかできないエンターテイメントを見せてくれるという点であったり、プロが徹底的なトレーニングを積み重ねているからこそできることをしています。

命懸けの演目だってありますし、そもそもお客さんとの戦いという構図も似ています。

違うことと言えば・・・対戦相手の有無であったりとか王者の有無とかですね(笑)
というか要するにプロレスの中にサーカスがない、サーカスの中にプロレスはないと。
だけどもお客さんに対して最高のエンターテイメントをしようということは同じだと思いました。

そうそう、サーカス団は減っているがプロレス団体は増えているというような違いなんかは面白いなぁと。

「今のプロレスってサーカスだよね」と言われて「サーカスと一緒にすんな!」と言い返すのもサーカスに失礼なのかなと思うぐらいに木下大サーカスは素晴らしかったですしサーカスという言葉には「にぎやかなひと時」という意味があるそうですからまさにプロレスにもその要素はある...というか重要なことですよね。

そもそも、エンターテイメントを貶すために他のエンターテイメントを使うなんてどちらにも失礼なことだと思いますし「どっちもちゃんと見たことないっしょ?」と思うわけですよ。

「プロレスやん」というツッコミを使うには覚悟を持つべきでは?

ところで、これより嫌なのか「プロレスやんw」というツッコミですね。
これは芸人さんだろうが一般人だろうがよーーーく使います。

例えば事前に明らかに仕上げてきたネタハナシをぶっこんだりとかにも使われますしマッチポンプ的なことにも使われます。
AKBの総選挙なんかに対して言う人もいますし、旅番組などでゲストが偶然を装って「あれ?ロケ?僕も行っていい?」みたいなシーンも「プロレスやん」というツッコミが発動されたりします。

いやいやいや、ちょっと待ってくれよと。

「プロレスやん」というツッコミを使うのであれば、その中に1回ぐらいは命懸けで攻撃をされてから使ってくれよとプロレスファンとしては思ってしまうわけですよ。

芸人A「俺は熱々おでんなら負けない!」
芸人B「俺だって負けない!でも今日は無いからなぁ...」
MC「いや、ご用意できますよ」
芸人A&B「おいおいおい、ふざけんなよ!」
MC「プロレスか!w」

みたいなね。

このツッコミを使うのであれば...芸人Aにダイビングフットスタンプ、芸人Bにツームストンパイルドライバー、そしてMCにはブラックメフィストを10発ぐらい入れてほしいものですよ。

令和時代はもっといい意味でプロレスという言葉をファンが使って行きたいですね。

小さい子供が転んでも泣かずに立ち上がったら「プロレスか!YOSHI-HASHIか!」とか。
怪我をして入院しても諦めずに戻ってきたら「プロレスか!真壁か!それとも本間か!」とか。
困難や壁に立ち向かう人には「プロレスか!お前は超人か!」とかね。

プロレスファンにはカタカナ4文字言葉の最上位であるプロレス。
しかし一般的にはネガティブなことで使われがちなプロレス。

この勢力図を変えていきたいですね、これマジ。


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