さらば荒武者。後藤洋央紀は復活の一歩目も踏み出せずジェイホワイトに敗北

火の国熊本から歩む天下取りへの道。
後藤洋央紀が復活を心にIWGP前王者ジェイホワイトとのスペシャルシングルマッチを戦いました。

自分を変えるためにCHAOS入りしてからすでに3年。
IWGPに届かない後藤洋央紀ではありましたが、本隊時代はICを巻いたこともありますしG1優勝やNJC優勝もしていますがこれは本隊時代ばかり。

では何をしにCHAOS入りしたのか?
それは何度挑戦しても届かないIWGPを目指すために自分を変えるためにです。
しかしIWGPを巻いていることが多いオカダカズチカが所属するCHAOS入りしたことでIWGPが遠ざかり、しかも他のタイトルからも遠くなっていきました。

ということはCHAOSに入った意味とは?と考えると今のところプラスが少ないわけです。

またCHAOS入りしたことでオカダとの戦いはもちろん好敵手だった石井とも戦う機会が減ったこともかなりのマイナスだったと思うんですよ。

ただ、ここでジェイホワイトを倒して蘇り、そして天下取りまで歩んで行ければそのときはついにCHAOS入りした意味も出てくるというものでしょう。

逆にここで負けてしまうと・・・ただ中邑真輔の穴を埋めにCHAOSに入れられた人となってしまいます。

すでにジェイホワイトは26歳にしてIWGPを巻いてマディソンスクエアガーデンをメインを張りました。
未来の明るいジェイと背水の陣となる後藤洋央紀の戦い、その結果は・・・

介入などは関係無し。後藤洋央紀の可能性はジェイに摘まれて終焉。

ライガー選手が厳しく言っていたように、外道にかまっている場合はじゃなかった後藤洋央紀。
一時期は山崎さんも言われていましたが「後藤は相手のこと以外を意識しすぎ」というのがこの試合でも出てしまいました。

内容は素晴らしかったと思います。
後藤洋央紀の実力を示したとも思います。

ですが、後藤洋央紀の復活への道筋は一歩目でジェイ・ホワイトに敗れて終焉。
逆にジェイ・ホワイトが勢いを増しただけとなり、踏み台にすると言った相手に踏み台にされてしまいました。

これでジェイ・ホワイトはどんたくの試合後に登場してオカダやSANADAに挑戦する可能性まで出てきましたが、後藤洋央紀に関してはこれでCHAOS入りしたことの全てが無意味だったなぁということで終わったのでしょう。

もちろんプロレスの仕組みは存じているつもりです。
プロレスファン歴約30年の自分ですから、これは後藤洋央紀がどうこうという問題でもないことも100%理解した上で「あぁ、後藤は終わったな」という印象しか残りませんでした。

新日本プロレスとしては「後藤はNEVERか、よくてインターコンチネンタルで頑張ってね」という決断がくだされたようなことですし、僕としてはずっと後藤洋央紀時代を見たい(IWGP王者として)と書き続けて来ましたが、前王者とは言えノンタイトル戦でここまでの前哨戦やコメントがあって負けたのであればそれはもうそういうことです。

後藤洋央紀は何をしにCHAOSに入ったのでしょう。
ただライバルを失いチャンスを失っただけです。
これでは中邑真輔の抜けた穴を埋めさせられただけの存在です・・・

ここ1年2年、いや5年の新日本プロレスファン歴の人なら「後藤洋央紀はこれからだ!」と言えるかもしれませんが...
後藤洋央紀のデビューから見ているような人であれば「あ、終わった」という印象になるでしょう。

これからこの先で巻き返すにしてもNEVER・インターコンチネンタル・IWGPを全て手にしてもトントンぐらいの状態ですからね、それぐらい後藤洋央紀は新日本プロレスの中で軽視されてしまいました。

でも、他団体に行けば1ヶ月でトップになるでしょう。
それぐらい新日本プロレスの選手層の厚みがありレベルが高いということなんですよね。

一方で若干26歳のジェイ・ホワイトは試合後に貫禄たっぷりのコメントと再度IWGPを視野に入れたコメントをしています。

俺はほかのヤツらと違って、1日1日、成長し続けてるんだ。何度やっても同じことだ。これでゴトーは、俺の遥か後ろに後退した。もう会わす顔がないほどにな。そもそも俺とは格が違うんだ。みんなも知ってるように、俺はたった1人でマディソン・スクエア・ガーデンを完売にした男だ。さて次は。次は……そうそう、数日後、オカダとSANADAが闘うよな。“俺のベルト”を懸けて。どっちが勝つかな? 勝った方は俺と闘うべきだ。敗者に用はない。勝った方がSWITCHBLADと。

新日本プロレス公式

これはもうジェイ・ホワイトのおっしゃる通りです。
後藤とジェイでは格が違うのでしょう。
IWGPを視野に入れずに「すしざんまい!」とかやっていた間にジェイ・ホワイトは天下を取りました。その差は大きいです。

残念ですがこの試合の結果として「ジェイ・ホワイトはこれから10年以上スターである」ということと「荒武者は再度落ち武者となった」という感じですね。

これで、例えばG1で勝利して「平成の借りは令和で返したぞー!!」とか言ったとしてもファンも感動しないでしょう。

後藤洋央紀というレスラーのトップ戦線への道は実質的に絶たれたと思いますし、ここからの這い上がりがあるとしても1年2年でできることじゃないですからね。
3年4年5年かけてトップレスラーを全員をなぎ倒すぐらいしか方法がありません。
その頃には後藤洋央紀は45歳、どう考えても難しいでしょう。

ファンとして辛いですが「さらば荒武者」としか言いようがありません...


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