IWGPジュニアタッグ選手権試合。
王者SHO・YOHは過去に2度このベルトを手にしましたが防衛数は0回ですから、要するに初防衛をすることなく奪われているということになります。
「欲しいものを手に入れることはできる、でも守れない」
ウォーキングデッドの世界のようなSHOとYOH。
チャレンジャーチームはBUSHIと鷹木信悟で前王者となりますが、こちらも防衛は1回ですから両タッグともにこれからのタッグとも言えますし、邪道外道はトータル15の防衛、連続防衛はアポロ55の7回ですからこれを超えるぐらいのタッグになってほしいです。
前哨戦ではCHAOSのBUSHI・鷹木がリードしていた印象ですが結果は如何に?
そしてこれはベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの前哨戦とも言える試合でもありました。
鷹木信悟とSHOのラリアット合戦は新日本プロレスの新しい名場面に
お互いに意識し合う鷹木信悟とSHO、これまでの激戦を繰り広げてきていますし個人的には鷹木信悟が新日本プロレスに来たことで生まれた一番のメリットはSHOの急成長だと思います。
それぐらいSHOの心を鷹木信悟が刺激したと思いますし、またそれによって鷹木信悟がより強くなっていくという構図はこれから先も相当楽しみです。
新日本プロレスと言えば長州力、佐々木健介、小島聡はもちろん後藤達俊やスコットノートンや馳浩、他にも多くのレスラーがラリアットを使用しているラリアットプロレス時代が長かったです。
それが徐々に華やかなプロレスに移行していっている中でジュニアの二人がとてつもないラリアット合戦をし、その1発1発の音と説得力にはヘビー級の選手も舌を巻いているのではないでしょうか。
この二人の肉弾戦はシングルの形でベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでも見たいですし、この先IWGP戦でも当然見たいです。
どう考えてもこれは新日本プロレスの新しい名場面としてこれから多くの名勝負を生んでいくでしょうし、新日本プロレス島の名所の1つになることは間違いないでしょう。
個人的には鷹木信悟にはヘビー級へ行ってほしかったですが、SHOとの試合の機会を考えればお互い同じ階級にいてほしいです。
このタッグタイトルマッチでもこの二人の構図が主軸でしたし、この二人が向かい合うだけでゾクゾクさせてくれる試合でした。
いい風を吹かせたドラゴンは鷹木信悟ではなくYOHだった
激闘・そして名勝負のタッグマッチはお互いの合体必殺技リベリオンでも3Kでも決着することはなく「個」で決着をつけなくてはいけない終盤戦となりました。
個、での決め手となればSHOのショックアローか鷹木信悟のラストオブザドラゴンか?と思っていましたが、ここで試合を決めたのはYOHのドラゴンスープレックス!!
ドラゴンと呼ばれる鷹木信悟の目の前でBUSHIをドラゴンスープレックスで倒してのタイトル初防衛となりました。
これまでのYOHはタッグ屋のイメージが強くて決め技もファイブスタークラッチのようなテクニカルな方向でしたが、ここでドラゴンスープレックスで決めたことによってベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの個人戦にも期待が増しましたね。
ドラゴンスープレックスでいい風を吹かせる、ここにもう1人のドラゴンが誕生したのかもしれません。
試合後のマイクは怪しいものでしたが、爽やかなイケメン草食系男子キャラのYOHがこれから肉を食らう竜になっていく・・・ことはないかもしれませんが、今後の展開が楽しみになりました。
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