内藤哲也とインターコンチネンタルの歴史と言えば「破壊」だったりするのですが、何度も手にすると愛着が湧くのでしょうか。
それともIWGPとの二冠を宣言した手前「目的のために必要」ということなのでしょうか。
それとも飯伏幸太だからこそなのでしょうか、複雑な制御不能心が見えてきません。
ただそれだと見ていてなんともしっくり来ないというか、ボクサーズブリーフを20年はいているのに旧にトランクスをはいてみたときぐらいのモゾモゾ感があるので色々と妄想してみました(笑)
IWGPは最強、ICは最高
中邑の色を塗りつぶしたいが、色を残したい気持ちもある。
飯伏幸太は棚橋と中邑を2人の神という表現をします。
それはそれで良かったのですが「インターコンチネンタルを巻いた二人の神」と言われるとこれはファンの中にも違和感を感じる人は多いのではないかと思うのです。
中邑真輔に関しては4代目の王者となり8度防衛し、2012年から2015年はインターコンチネンタル=中邑真輔状態で5度の戴冠をしていますから、今でもインターコンチネンタルといえば中邑真輔という人が多いでしょう。
しかし棚橋に関しては2度しか戴冠していないわけです。内藤哲也は3度の戴冠をしているわけですから、中邑真輔を除けば内藤哲也のベルトというイメージですし、何より近年のファンからすればすでに内藤哲也のイメージでしょう。
先日の週刊プロレスのインタビューで飯伏幸太は「IWGPは最強、インターコンチネンタルは最高」と発言しており、また「中邑真輔の色を自分が塗りつぶしたいが、でも色を残したい気持ちもある」ということを話していました。
この発言を受けて、例えば内藤哲也がこれで飯伏幸太から奪還すれば4度目の戴冠となりますし、仮に防衛記録を伸ばしていけば飯伏幸太が自分色に染めようとしていて少し中邑真輔色を残そうとしているインターコンチネンタルを完全に内藤哲也色にすることができます。
特に内藤哲也はWWEに移籍した時の中邑真輔に対しては厳しいコメントを残していますから、飯伏幸太が中邑真輔の名前を出すたびにムカついている可能性もあります。
内藤哲也にとってインターコンチネンタルは忌々しいベルトでもある
2014年1月4日の東京ドーム大会では、本来ならメインイベントはIWGP戦でオカダカズチカと内藤哲也となるはずでした。
しかしインターコンチネンタル戦の中邑真輔と棚橋弘至との試合とのファン投票でメインを決めるということになってしまい、内藤哲也の夢はファンの手によってダブルメインイベント1という名の実質的なセミファイナル降格となったわけです。
その時に1つ前の試合でIWGPjrを手にしたのが飯伏幸太、そしてその日のメインは中邑真輔と棚橋弘至という飯伏幸太が神と呼ぶ二人がインターコンチネンタルをかけて闘い、内藤哲也自身はセミファイナルでオカダカズチカに敗北して涙の帰路につきました。
そしてその相手だったオカダカズチカが持つIWGPは数々のメインイベントを貼り続け、マディソンスクエアガーデンで再度オカダカズチカの手に戻ってきたわけです。
飯伏幸太と内藤哲也とインターコンチネンタルが揃うと、否が応でもこの内藤哲也にとっては最悪の2014年1月4日が呼び覚まされてしまうのではないでしょうか。
内藤哲也がロスインゴベルナブレスとなりプロレス界で最大の人気になった今でも、この時のリベンジはできていないと思います。
ただ、例えばですが4度目のインターコンチネンタル戴冠、そして年内を防衛して来年の東京ドームのメインイベントでIWGPとの二冠王になってしまえば6年越しで全ての悪夢を帳消しにした上にお釣りが来るほどのリベンジができます。
とはいえ、飯伏幸太に負けてしまえば3連敗。
その間にSANADAがIWGP王者になった場合には内藤哲也が急激に落ちていく可能性もあります。
この再戦についてファンの人がどう思っているのだろう?と気になり少しだけSNSで声を見てみたのですが、内藤哲也人気を考えれば驚くぐらい否定的な意見が多かったです(IWGPを狙ってほしいという意見が多いため)。
僕も内藤哲也IWGP戴冠を今度は乱入などなしで綺麗な形で見たいと思っている1人ですが、さすがに飯伏幸太に3連敗してしまったらIWGPは遠くなるはずです。
公式戦で王者として負け、タイトルマッチで王者として負け、挑戦者として負けからの流れではIWGPどころかNEVERに挑戦することすら遠くなる印象になります。
いつも通りの内藤哲也がいつも通りの口調で飯伏幸太に挑戦表明したわけですが、内藤哲也にとって飯伏幸太とのタイトルマッチが組まれるのであればキャリアの中で最も重要な試合になるのではないでしょうか・・・
そこまでして手に入れたいものはインターコンチネンタルだけでは釣り合わないのではないでしょうか。
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