内藤哲也がリング上に持っていくプロのプライドと覚悟

内藤哲也選手のインタビュー後半が新日本プロレス公式サイトに掲載されましたね。
https://www.njpw.co.jp/192561
※有料部分からは公式スマホ会員しか見れません。

SANADA選手のインタビューも面白かったですが、やはり内藤選手のインタビューも言いたいことをズバズバ言うので読んでいて楽しかったです。

そんな中で「内藤哲也も言ってくれるか!」と思い嬉しかったのが「俺たちは素人じゃないんだから」という発言です。

これは一部ファンへの苦言ですし、僕も過去に何度か書いていることですがオカダカズチカ選手も柴田選手とのタイトル戦の後から言っているようにプロレスラーってのは超人なんだってことですよ。
超人というのは象徴的な言葉ですが簡単に言えばプロレスラーは「プロ」ということです。

近年の「けしからん狩り」とも言える一部の日本人の行動は目に余るところがあって、例えば某元モー娘の辻ちゃん何かは料理をアップするだけで「これは栄養が足りない」とか「色のバランスが悪い」とか炎上します。

この流れがプロレスに来ていることは間違いなくて、例えば「プロレスとしての反則」に対して「反則はけしからん!」「試合権利がない選手が乱入してきて攻撃するのは暴行罪です」などとそれを正義であるかのように押し付ける人も増えてきました。
(こういう人はどこからプロレスを好きになって普段なにを見ているのだろうか)

そんな中でも多いのが「危険でけしからん!」という意見。

あの技は危険だ、選手がけがをしたらどうする、安全にしたほうがいい・・・などなど、これはプロレスラーからしたら「馬鹿にしているのか?」となりますし大半のファンからしてももちろん「プロレスに安全性を第一に求めだしたら成立しないでしょ」と思うことなんですよね。

安全を求めるならドライバー系・ボム系の技は禁止ですし顔から上への攻撃は禁止、関節技も禁止でしょう。飛び技も自分の膝にダメージがあるので禁止。

えっと・・・ではリング上では力比べしてお尻を軽く蹴るぐらいが理想ということなのでしょうか。
それをレインメーカーと呼んだり、デスティーノと呼んだり・・・まぁそれはそれで違う意味で面白いかもしれませんが。

プロレスラーが引く覚悟の線をファンが跨ぐのは失礼

でもプロレスは限りなくエンターテインメントで、限りなくスポーツで、限りなく格闘技という、特殊なジャンルですがそれでもスポーツや格闘技というところに引っかかっているなら危険というのは当然つきものでしょう。

「危険だから」「安全にしてほしい」が最重要になればサッカーはヘディング禁止、フィジカルコンタクト禁止、野球も球速を限界まで落とすとかしてボールはゴム製にして、プロレスは危険だから試合はお尻を蹴りあってとなれば、プロとして戦っているアスリート達は一体何をさせられているのか?という状況になってしまいます。

時速40キロ制限のF1なんて見る側もやる側も苦痛でしょう。
プロボクシングでもヘッドギアをつけるとか、そもそも総合格闘技は廃止ですよそれなら。
Quintetでも怪我人は出ますからね・・・。

もちろん怪我も事故もしてほしくはありません。
最近では柴田選手や本間選手、少し前では中西選手や天山選手も大怪我をしています。高山選手も大変な状態であることはご存知かと思います。
そしてつい先程ですがW-1の大会で山村武寛選手が首を負傷して体が動かなくなり緊急搬送されたとの悲しいニュースが入ってきました。

ただ、でもやはりプロレスラーは命を張って戦っているというプライドも覚悟も持ってリングに上がっていますし、それだからこそ見る側は心が震える感動をするのだと思います。

そのW-1の試合、新日本プロレスファンでも知っている人が多い近藤修司選手がこのような発言をされたそうです。

「プロレスラーはな、みんな命張ってやってんだよ!みんなだ!#STRONGHEARTSだけが命張ってんじゃない。俺もだ!今セコンドについてるみんなもだ!今控室のみんなの命かけてやってんだ。それだけは忘れんな。あと一言。山村、頑張れ」

プロレスラーは技を受けます。その覚悟こそ超人です。
あんなゴツい腕が喉を目掛けてフルスイングしてくる。脳天から落とされる。パイプ椅子でぶん殴られる。巨体がトップロープから飛んでくる。それを受ける覚悟があるからプロレスラーはプロレスラーになったのではないでしょうか。

重複しますが怪我や事故はできるだけ避けてほしいですし、危険技=凄い/名勝負/価値があるではないと思います。

ただ、プロレスラー自身が覚悟を持った戦いを見せようとしているのに素人のファンがそれを「危ないからやめてほしい」と言うのは内藤選手が言うように大きなお世話だと思いますし失礼にあたるのではないでしょうか。

もちろんファンはお金を払って試合を見ていますから、しょぼい試合なら批判もしますしブーイングだってするでしょう。
また「なんでこんな展開?」と期待外れなことに不満を口にすることも普通のことだと思います。
ただプロレスラーの「覚悟」という部分にファンが踏み込むのは失礼ですし、そこに踏み込まれてしまうプロレスラーもダサく見えてしまいます。

内藤哲也と飯伏幸太の試合、特にタイガードライバー91のシーンは内藤哲也と飯伏幸太の「覚悟」を見せた瞬間でした。
その当人たちの間に素人が入って「はい、危険でけしからん」と言うのは距離感がおかしいと思います。

いきがって「あいつぶっ飛ばしてくるわ」とか言って立ち上がって誰かに止めてもらうのを待っているヤンキーと同じ扱いをプロレスラーにするのはファンがすることではないですし、事故や怪我が増えた時に安全面なり試合内容なりを調節するのは団体(会社)とレスラーがやればいいことだと思いますからね。

また、これが一番の問題だと思うのですが「危ないからやめて」と言われれば言われるほど「俺達はプロなんだから」と危険な技を食らっても立ち上がる姿を見せたくなる可能性があるということです。
むしろズカズカとプロレスラーの試合にファンが上がり込んで止めることや心配することが煽りに繋がる可能性があるのではないでしょうか。

MSGで再戦する二人ですが、これでニュージャパンカップよりゆるい試合をすれば一部のファンに従ったことになってしまいます。
そして、そんなことをする二人ではないことは誰も知っているわけですから、心配が心配を増やしてしまうことに繋がる可能性の方が心配ですよ(汗)


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