大注目の一戦となったオカダカズチカVSオスプレイの一戦。
昨年から対ヘビー級に連勝を続けているNEVER無差別級王者のオスプレイと新日本プロレスの顔であるオカダカズチカの一戦はCHAOS対決でもあり、兄と弟(分)の兄弟喧嘩でもあり、ヘビーとジュニアの戦いでもある重要な意味を持っていました。
さて、試合の感想に行く前に・・・これ前にも書いたのですが昔から新日本プロレスワールド(サムライTVもそうだったような?)での静岡大会の中継って音量のバランスが悪くないですか?
これ同意してくれるファンの人が多いのではないかと思うのですが、他の会場と比べてリング上の音・実況席・観客の声のバランスが気持ち良くないというか。
実況が大きすぎるのかな?とも思いますし会場がそういう音の反響になりやすいからなのかもしれませんが、特にお客さんの歓声やコールが凄く小さく聞こえます。
なので「凄い試合なのに盛り上がってない?」と思ってしまうことがありますし、「今の切り返しでこんな静か!?」などこのオカダとオスプレイの試合でも感じた場面が多かったです。
なのに、お客さん単体の声はやたら大きく聞こえません?
お客さん一人だけの「ハハハッ」とかの笑い声とか、野次とかだけは妙にクリーンに入っているというか(笑)
現地では当然大盛り上がりだったと思いますが、新日本プロレスワールドの映像で見ている限りそこまでの盛り上がりに感じませんでしたし、それ故に凄い試合なのに「何だか期待値が上がりすぎたか...?」と思ってしまったぐらいです。
なので2回見ましたけど、良い試合だったので音量バランスの問題なのではないかと思います(苦笑)
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猛攻するオスプレイに対し静と動で対応するオカダカズチカ
オスプレイは当然のことながらスピードと手数の多さで打倒オカダを狙っていました。
飛び技・打撃技・投げ技と死角なしの選手ですし、オカダを超えることができるのではないか?と思って試合を見ていた人もかなり多かったのではないかと思います。
普通の選手、普通の団体なら「これでフィニッシュだろ!」と思うような技が次々と飛び出してオカダは追い込まれているように見えましたが、超人的なオカダのスタミナを削り切ることはできず。
オカダはケニーオメガと1時間以上のタイトルマッチをしたり、東京ドームでの死闘などをしてきているわけですから、もしかするとオスプレイが倍の手数を出しても勝てないのでは・・・
最後は『何回ローリングした!?』と思うぐらいクルクル回ってからのツームストンパイルドライバーからレインメーカーというフルコースでオスプレイを撃破し、準決勝進出を決めたオカダカズチカ。
好勝負でしたが、こうして見るとこの二人はライバルというよりまだまだオカダが先を走っているように見えてしまいましたし、それをモノサシに考えればこの2人を倒して現在IWGP王者としてマディソンスクエアガーデンで待つジェイホワイトの格を更に上げたように思います。
嵐の中の雨ではなく、雨の中の嵐だった
今回は不発でしたがオスプレイがヘビー級を次々と倒してきているストームブレイカー。
まさに目の前に来る嵐を破壊するような技で、オスプレイを襲うヘビー級という大きな嵐を吹き飛ばし続けてきました。
オカダといえばレインメーカー、雨を降らす男ですので嵐の一部である雨なんて簡単にストームブレイカーが弾き飛ばすのか?なんてことを思っていたのですが、どうやらオカダの雨は嵐の一部ではなくオカダの雨の中の一部が嵐だったということなのでしょう。
それほどまでにオカダカズチカという雨は天高くから降り注いでいる・・・とても言うのでしょうか。
準決勝はオカダカズチカVS石井に決定
このCHAOS対決と言えば2016年のG1クライマックス公式戦を思い出します。
超が付く名勝負、超が付く激戦の末にツームストンパイルドライバーを狙うオカダに対して、掟破りのツームストン返しから流れを掴んだ石井がオカダを撃破した試合です。
この試合後に石井はこのようにコメントをしました。
「本来ならば、大きいんだけど、これはリーグ戦なんだよ、あくまでも。あくまでもリーグ戦の中の1勝だ。だから俺は自分のため、勝つために、望みを残すためにあいつを潰したんだ。」
これは自力優勝の可能性がない中でも可能性を繋いだだけの勝利だったのです(リーグ戦なので)
ですが、今回は違います。オカダに勝利すれば残すところたった1つで石井はマディソンスクエアガーデンまでたどり着きます。
名勝負製造機と言われどんな時代でも、どんなプロレスが好きでも、どんな選手が好きなファンでも感動させる石井ですが大きな大会での優勝やIWGPには遠い場所にいます。
でも、新日本プロレスのトップ中のトップ戦線にいない選手の中で唯一今回優勝しても誰もが拍手できる選手が石井なのかもしれません。
この準々決勝で結局「CHAOSはオカダが一番、2番手にオスプレイ・石井、その下に後藤とYOSHI-HASHI」では面白くありませんし、ここで石井が時代を作ったとしたら凄いことになりますね。
石井は棚橋を倒したこともあります、ケニーを倒したこともオカダを倒したことも内藤を倒したこともあります。
それでもベルトから遠い、でもこうなったら石井の男泣きが見たくなってきますね!!
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