飯塚高史か飯塚孝之か、とにかく飯塚の心を引退試合までに取り戻すためにまた等々力渓谷を操作している天山選手。
この物語の結末もあと数日、楽しみなような寂しいような。
今日も懲りずに探しに行ってきた……
アイツの最後の試合まで絶対に諦めへんぞ…… pic.twitter.com/fm1s2uR5IN— 天山 広吉 (@TENZAN323) 2019年2月16日
飯塚が正気を取り戻したとしていつの時代の状態になるのか
これは意外と大きな問題です(笑)
善人の飯塚の魂が解放されたとして、この10年間怪物状態だったのですから丁度10年前に戻るとも限りません。
もしかすると「戻りすぎる」可能性だってあるでしょう、ええ、可能性はどんなこともあるのですから。
例えば戻りすぎて赤パンツ時代まで戻ってしまうかもしれません。美形なのに垢抜けておらずパッとしない時代まで戻ったらそれはそれで大変です。
僕がプロレスにどっぷり浸かりはじめた時期のショッキングピンク飯塚なら悪くありません。
見た目最高、でも試合が微妙でショッキングピンクではなく「ショッパイピンク」と田中秀和ことケロさんのプロレス日記によく書かれていましたよね。
JJジャックス時代は黒歴史なのだろうか?でも野上とのJJジャックス復活も見てみたかったファンの人も多いのではないでしょうか。
このブログでも何度か書いていますが、後藤達俊選手との試合でブルドッキングヘッドロック狙いを殺人バックドロップで切り替えされた負けた試合は当時ワールドプロレスリングで何十回も見ました。
なぜだかこのシーンがめちゃくちゃ好きなんですよ、、、あまりに気持ちいいバックドロップだからか?
最近のファンの人には解説の人でお馴染みの山崎さんですが、新日本プロレス上では外敵としても新日本プロレス本隊の人間としても活躍して鋭い眼光と鋭い蹴り・サブミッションで中心選手として活躍していました。
(一番印象的なのは橋本真也の垂直落下式DDTでの刺さり方でしょう、見ていて死んだと思ったファンも多いはず)
そんな山崎選手とタッグチームを組みチャラチャラしてきたカラフルな飯塚はストロングスタイルな飯塚として生まれ変わりタッグ戦線で活躍していた時代もありました。
橋本真也・小川直也の抗争などにも関わり魔性のスリーパーなどでファンを大熱狂させ、そして2000年代はルックスに色気が出てきて実力も上昇して飯塚の存在感は大きくなっていました。あのジョシュバーネットと組んで柴田・村上との試合は今でもnjpwワールドで見ることができますが、この時代の飯塚も引退前に一度見ておきたいですね。
そして天山と飯塚の友情タッグからまさかの裏切り。
ベビーフェイス一本で行くと思われた飯塚がここで突如の大暴走、魔性のスリーパーでパートナーの天山を襲撃するという時代に解説席も大混乱でしたね。
そこからは菅林さんの車を破壊したり、野上アナを襲うことに全力を尽くす時代などもありましたが、ここから10年はこのクレイジー坊主の飯塚として行きてきたということになりますので最近のファンの人だけではなくてこの10年で新日本プロレスのファンになった人はこの飯塚しか知らないという状態ですよね。
あなたはどの飯塚が好き?
なんてことはまぁどうでもいいのですが、このレスラーの歴史を振り返るというのは今を楽しむ上でも重要だと思うのです。
例えば昨年のワールドタッグリーグで飯塚がスリーパーを出した時って会場がかなり沸いたと思うのですが「おお!!」と言う人って少なくとも飯塚と村上の戦いを知っている人ということになるじゃないですか。
逆にそれを知らないと「飯塚がスリーパーをしただけでなぜ盛り上がるの?」という疑問になってしまうのでもったいないですよね。
引退試合で「技」を出すのかどうかはわかりませんが、飯塚は関節技も得意ですしスリーパーは必殺技でしたし、やはり裏投げやブリザードスープレックスというのは彼の代名詞ですので、一度過去の試合を見ておくと何かが起きた時にそれが何だったかわかりますからね。プロレスって歴史がずっと繋がっていく物語ですから。
ところで、僕は裏投げって技はとても好きなのです。
武藤・馳から新日本プロレスにどっぷり浸かるようになったので裏投げは馳選手のイメージが強いですが、馳選手にしても飯塚選手にしても裏投げって落ち方がエグいじゃないですか。
何なら最近は危険な技が増えていると言われますが、裏投げって角度によっては最近のプロレス技以上に危険だと思うんですよ。
それ故に必殺技感が強いですし、それを返すプロレスラーの強さに感動したものです。
見てくださいよ飯塚の裏投げのこの角度(笑)
ほぼ垂直落下ですからね・・・そして同じ形からブリッジしてホールドするのがブリザードスープレックス。
裏投げ自体は昔後藤選手が1~2回使ったのが映像に残っていますし、内藤選手は結構使っている時代がありましたよね。
確かそれについて棚橋選手が「トップに立てなかった選手のイメージが強い技は使わないほうがいい」ってインタビューで話してからは誰も裏投げを使わなくなったような(笑)
棚橋選手と馳選手ってAll Togetherの時もですけど微妙に因縁めいたものがありますよね。
そもそも学生プロレス時代のリングネームが馳浩をもじったハメ○○○ですし(笑)
ってハメ浩の話で終わるのはよくないですね、主役は飯塚選手です。
もう1つ飯塚選手の技で好きなものがあります。それはパワーボムです。
あまりイメージにないかもしれませんが若い時期からよく使っていましたし、結構豪快に落とすので動けなくなった相手もいたことがあります。
まぁクレイジー坊主のままで終わるのも1つの美学かもしれませんが、仮にどこかの時代の飯塚にタイムスリップするのであれば七色のスープレックスとサブミッションを見せつけてほしいですし、目に焼き付けたいと思います。
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