先に棚橋・オカダの夢タッグの話題を書きましたが
二人の歴史的握手>二人の歴史的タッグという感じになった理由は
もしかすると同日のワールドタッグリーグ公式戦が軒並み面白かったからかもしれません。
テンコジVSランス・スミスの試合はテンコジが全盛期のような勢いを見せ
強力な外人タッグと名勝負を演じ、アナコンダバイス+ラリアットの合体技や
(俺ごと刈れ!ってコジが叫んだような。橋本・小川のアレか?)
何と天山広吉がムーンサルトプレスを復活させて3カウントの完全勝利!!
何だか凱旋帰国をした頃を思い出しますね・・・
武藤敬司とのムーンサルト対決とか、ドームでの場外ムーンサルトアタックとか。
天山広吉の全盛期の頃って今のオカダやケニーと真っ向から同じレベルで戦えた選手ですよ。
試合後のテンコジの笑顔も最高でしたし、先日のタイチ・ザックもそうですが
このワールドタッグリーグは勝者が試合後に本当に嬉しそうな表情を見せてくれるので
笑顔のワールドタッグリーグになっている、そんな印象を受けます。
Contents
チャッキーTが暴走 バレッタまで殴り飛ばす謎の展開
真壁・ヘナーレVSチャッキーT・バレッタのベストフレンズ。
特に何事もなくヘナーレが負ける試合だろうと思っていたのですが・・・
この何の因縁もなく、正直注目度が低い試合で異常事態発生。
試合途中、ヘナーレの強烈なヘッドバットを食らったチャッキーTが
その直後から顔つきが変わり(本当に映画などのサイコパスのように顔が変わる)
いきなりヘナーレの首を絞めてぶん殴ると、その後は状態の鉄柵攻撃から椅子で殴りつけ、
更には椅子の上になどもヘナーレを投げつけるという暴挙に出た。
注目度は低い選手ですが、徐々に愛され外人化してきている中でのこの暴挙には
お客さんたちの表情もドン引き状態になってしまいます。
更には、お客さんの椅子を次々とリング上に投げ入れるという行動を起こしてしまい
リング上でヘナーレの頭頂部を椅子でフルスイングし反則負け。
更に、ブチギレ状態でヘナーレを助けにきた真壁にも問答無益で椅子を投げつけKO
さらにヘナーレの首をベルトで締め上げようとしたところでパートナーのバレッタが止めに入ると
事もあろうにベストフレンズの相方にまで攻撃をしかけるという大暴走。
何が何やらわかりません(笑)
これをやるにしてもなぜこの試合なのか?ですし
ワールドタッグリーグがまだまだ続いていくわけですから
明日からチームとして成立するのか?ということすら不安です。
昔は蝶野正洋&スーパーストロングマシンがリーグ中に仲間割れして
決勝戦で「しょっぱい試合してすんません」事件などもありましたが
あれはと少々違う唐突で突発的な暴走ですからね。
これでチャッキーTはもちろんのことベストフレンズに注目が集まりますが
「もしかしてジェイホワイトの言うCHAOSのもう1人の裏切り者ってチャッキーT?」という
声も出てきていますし、それだったら相当盛り上がらないことになるのですけど(笑)
何にしても目が離せない事件が起きたということには注目しています。
ペイジとタマが好勝負
試合開始早々からペイジとタマトンガがジュニア顔負けのスピードでの攻防を披露。
どちらも影の実力者的な存在ですが、この2人がUSヘビーのタイトルマッチをしても
全く不思議ではないぐらいのハイレベルな攻防を見せつけました。
奮闘する高橋裕二郎にも大歓声。
先日の愛知県体育館大会でも裕二郎にはとても大きな声援が飛んでいましたが
それは・・・裕二郎がプロレスで見せる熱が戻ってきているからのような気がします。
ペイジ・裕二郎は負けてしまいましたが、このチームはもっと上を目指せるはず!
鈴木軍対決 これこそ同門対決!
鈴木みのる・飯塚高史VSタイチ・ザックの鈴木軍同士の対決は
これぞ同門対決といえる試合でした。
鈴木みのるとザック、関節技の鬼同士で始まった試合序盤は
見どころ満載の関節技対決となりました。
鈴木みのるに脇固めをかける意味の深さ、これが残念ながら今の新日本プロレスのファンの人には
伝わりにくいと思うのですが(わかる人は自然と「おお~」と声が出る素晴らしいシーンなのですが)
この手の寝技の攻防を魅せることができる選手は今の時代では天然記念物ですので貴重です(笑)
いや、天然記念物というか国宝の方が正しいのかもしれません。
卍固めは大きく歓声が上がるので、これで猪木と組長の差なのか・・・とか思ったり。
鈴木みのると脇固め、これ若い人にはルーツを辿ってからもう1度この試合を見てほしいなぁ。
さて、そんな攻防を超える行動を見せたのが飯塚。
怪奇キャラになりもう長い長い年月が流れましたが、飯塚は紛れもなく歴戦の猛者。
JJジャックスという暗黒期はありましたが(笑)
そのルックス、肉体、華麗な投げ技、絞め技を持つレスラーでしたし
UWFとの抗争や小川・村上とも戦い、そこで魔性のスリーパーで一世を風靡しました。
そして、2018年11月29日、何と魔性のスリーパー復活。
会場からは恐らくこの10年は無いであろう飯塚コールが巻き起こる!!
というかなぜ飯塚の魔性のスリーパーのことは知っているんだ!(笑)
最終的に飯塚が負けるということになってしまいましたが
鈴木軍の同門対決は面白かったですし、ここまでやり合えてこそ同門対決だよなと思いました。
友情対決とか同ユニット対決でお遊びみたいな試合をするプロレスもありますが
こういう同ユニット対決の意味がしっかりとあり、馴れ合いじゃないぞと意地を見せてくれるレスラーを僕は尊敬しています。
石井・矢野VSイービル・SANADAも名勝負に!!
そもそもクラシカルな動きができる上でテクニシャンのSANADAと
面白い動きで相手を惑わす矢野の相性が抜群に良いですし
パワーファイターの石井とイービルも合うわけですから名勝負になるのも必然。
ばかしあう攻防、肉弾戦、その交差とひたすら動きのある試合の中で
粘度が上がるというか、何だかとても降級な壺でも作っているかのような試合でした。
矢野もおふざけモードを控えめにすれば実力者の一人となるわけですし(笑)
この2チームは年に1回ワールドタッグリーグで見るのではなくて
スペシャルタッグマッチとか、それこそIWGPタッグタイトルマッチでも見たいですね。
それにしても今回の後楽園はずば抜けていましたが、今年のワールドタッグリーグは面白いです。
棚橋・オカダ・内藤・ケニー・飯伏・後藤らが参加しなくてこの盛り上がりですから
出場してない選手たちは胡座をかくことはできないですし、単純に悔しいとさえ思っているのではないでしょうか。
結局、あまりにもワールドタッグリーグの公式戦で面白い試合が多かったので
メインの棚橋・オカダ・KUSHIDA対ジェイ・ファレ・石森の印象が薄いです(笑)
でも、ワールドタッグリーグに出ている選手たちの共通意識として
「何でメインがワールドタッグリーグと関係ないんだ、舐めるなよ」という思いがあるから
名勝負が沢山生まれているのかもしれません。
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