新日本プロレスの公式スマホサイトに有料登録をすると
各選手の日記を見ることができます。
プロレスとはあまり関係ないプライベートな日記を書く路線の選手もいれば
プロレスの話だけど表面的な話をする選手もいれば、またガッツリ「プロレスしている」選手もいます。
そんな中で、SHO選手はそれらを全体的にこなすタイプの日記なのですが
今回の日記があまりにも衝撃的でした。膝が震えるほどに。
ロッポンギ・サタデー・モーニング
SHO選手の日記コーナー名はロッポンギ・サタデー・モーニング。
第21回のタイトルはカミツキガメVSイシガメというものだったので
ペットショップにでも行った話かと思いきや、内容は衝撃的でした。
有料コンテンツなので転記することはできませんので
内容だけざっくりまとめると、まず凱旋帰国して1年たったが
全然強くなれていないという反省の弁からはじまります。
両国で鷹木選手に負けてしまいましたからね。
で、次からが面白い。
その当時の新日本と今の新日本が違いすぎてパニックになると。
CHAOSもどうなるか?という心配からの本題として
新日本の生態系が狂っている、その理由としては去年のメインはオカダVSイービルで
今年は例の3WAY戦であるということ、その3人がELITEのメンバーであり
こいつらは外来種、自分たちはイシガメなので追いやられてしまうという不安を漏らしています。
そこまで読んで「でも俺は頑張る」ぐらいで終わるかと思いきや・・・
「ゴールデンラヴァーズ再結成おめでとう、でも元の場所に帰ったら?」
おおお・・・
「その方がドラマティックじゃないの?」
うおおおお・・・
このドラマティックとはケニーと飯伏が元々在籍していたDDT(Dramatic Dream Team)から
皮肉っている痛烈な内容です。
最終的には、これを日記でしか書けない自分は小さいと締めていますが
僕からすると「いや、SHOあんたスゲーよ」と感動してしまいました。
ジュニアの選手がヘビーの選手に対して、しかも直接的に現状関係性が薄いのに
IWGP戦を戦った人間に対してこれを書ける根性と勇気、またこれを掲載OKとした
新日本プロレスの担当者の人の思いってのが凄く伝わりました。
ゴールデンラヴァーズの再結成を考える
ケニーオメガと飯伏幸太がDDTで結成していたゴールデンラヴァーズ。
その時に新日本プロレスと対抗戦をしていましたし、僕は今でも
プロレス初心者に見せたい試合のベスト5の中には、アポロ55VSゴールデンラヴァーズの
タイトルマッチが入っています。
元々、DDT在籍時からケニーと飯伏は好きな選手でしたし
新日本に来たらいいのになぁと思っていました。
ただ、冷静に考えてみるとゴールデンラヴァーズの物語が団体を超えて
新日本プロレスのリング上で再結成したという点に関しては
DDTのファンの人はどう思っているのだろう?と今回始めて考えました。
SHOも日記の中で「そっちのファンも待っているんだろうし」と書いていますが
確かにそれは至極当然の話です。
また新日本のリング上での抱擁からの紙テープパーーーーンに関しては
感動屋さんは泣いていましたが、Twitterなどでのファンのリアクションを見ると
「なんでジェイ・ホワイトが勝利した試合なのに試合後にケニーと飯伏が抱擁して紙テープ発射なの?」と
怒っているというより冷めてしまった人やドン引きした人が多かったです。
そもそも新日本プロレスからプロレスファンになってプロレスファン歴が短い人からすると
ゴールデンラヴァーズ時代なんて知らないわけですから、DDTのファン向けのことを
何故か新日本プロレスのリング上で、しかもメイン後にメインの勝者と関係ないところで
やってしまったことになりますから、ピンと来ないのも当然です。
まぁ僕は純粋に「ゴールデンラヴァーズ復活や~」と楽しんではいたのですが・・・
ただ、今ひとつその後ケニー人気も飯伏人気もあるのに
ゴールデンラヴァーズとしての人気はどうなんだろう?ということであったり
ゴールデンラヴァーズの名勝負として語られるような試合もシナリオも
実際のところあまり思い当たらないという状況になっているのも事実。
これは先日の3WAYと同じで、テーマが無かったり伝わっていないことを
わりと平気でやってしまうというところの問題と同じだと思うのです。
棚橋弘至の言う「お客さん置いてけぼりじゃん」という状態は
ゴールデンラヴァーズ再結成~BULLET CLUB内紛~3WAYまで
ずっと繋がっている問題なのかもしれません。
ケニーオメガの必殺技「片翼の天使」はFF7の人気キャラであるセフィロスを
モチーフにしているわけですが、FFファンの僕はこんなことを想像しました。
FF7のリメイクがお蔵入りになりました。
そして、数年後に突然ドラクエ...だと系列店みたいなものなので
もっと遠くのコールオブデューティーとかで突然セフィロスとクラウドが出てきて
協力して戦うとか?こんなのポカーンですし、FFファンの気持ちは無視していますよね。
まぁもっと簡単に言えば悟空とフリーザがドラゴンボールの世界から消えて
急に刃牙の中に登場して共闘しているようなそんなことでしょう。
僕は飯伏と中邑のG1での試合は今でも年に何回も見るぐらい好きですし
ケニーと石井のシングルマッチなんてどれを見ても心が震えます。
ただその後に繋がっていないというか、緊張と緩和や二面性ではなく
ブレているように見えることもしばしばあるんですよね。
新日本所属選手からすれば、巡業にも出てこないことが多く
また巡業に出てもお笑いプロレスをして、ビッグマッチのメインだけ
担当するような状況ってどうなの?と思っていることでしょう。
仮にそれがジェリコのようなゲスト様なら納得もいくでしょうし
AJスタイルズぐらいの話題性がある選手でも奥歯を噛み締めて我慢できるのでしょうけど。
まぁ、僕個人的には9月5日の愛知大会を見に行った時に
メインでケニー・飯伏・オーエンズが試合の半分をおふざけ股裂き攻撃で使い
ちょろっとロープワークだけして7分でメインイベントが終わった時に
「あぁ、こういうことをするのね」と体感してからは寂しい気持ちになったままです。
だってヤングライオンの1試合目より短いんですよ(笑)
※一日の試合時間の合計が1時間少々というのも舐めてるのですが
愛知に関しては共同企画さんの興行なので新日本の選手が100%で戦う必要がないことも事実。
でも90年代はタイトル戦もありましたし、ビッグマッチや波乱、TV中継もありましたが・・・。
そんなわけで、新日本プロレスの公式スマホサイトの日記というのは
選手が試合後のコメントでも言えないようなことがポロッと漏れることがあります。
新日本プロレスファンの人は登録しておくと更にプロレスが楽しめるはずですよ!
プロレスランキング