最近、日本のドラマを全く見ていません。
そもそも昔から好きな日本ドラマが「とんぼ」「しゃぼん玉」と言った長渕ドラマと金八先生、後は草なぎ剛主演の銭の戦争・嘘の戦争ぐらいですから、あまり日本ドラマにハマらない性格なのです。
他には家政婦のミタと砂の塔は好きでした、こういう社会性のある内容は面白いですからね、深夜ドラマだったトゲとか。
でもこれって食わず嫌いではなくて、当然僕の子供の頃はトレンディドラマ全盛期でしたし、その後は月9でヒット作が次々登場しましたが、それらを見た上で「面白くないなぁ」と思ったのが本当のところ。
でも海外ドラマは好きで、SEX AND THE CITY、ウォーキングデッド、インポスターズ、ヒューマンズ、バイスプリンシパルズ、ウェントワース、ビッグバン★セオリー、ハンニバル、The Pathなどコメディ、サスペンス、ゾンビもの、宗教物、刑事物、刑務所物まで幅広く見ています。
根本的に日本ドラマと海外ドラマの違いは予算とスケールであるとは思いますが、それ以上に見ていて感じるのは、僕は日本人なので日本人の滑舌とかセリフの言い方ってのは何となく上手い下手がわかるわけです。
でも外人さんの英語だとわからないじゃないですか(笑)それと同時に、例えば僕はウォーキングデッドのリック役のアンドリューを全く知らないですから「リック」だとして見ることができます。
でもこれが日本ドラマだと、どれだけ演技をしていても役名より役者名が出てきてしまうのです。
例えば篠原涼子がいくらアンフェアで女刑事を演じていても篠原涼子に見えてしまうという感じですね。
もう1つ決定的に感じることが日本ドラマって結局は「好きだー、いやよー、でも本当は好きなのよー」という恋愛要素が強すぎる。
結局はアイドルやアイドル的な若手女優、俳優さんを使わないといけないという中ですから、そういう要素を無理矢理にでも突っ込んできてしまうわけです。
仮に日本でウォーキングデッドを作ったらどうなるか?
恐らく・・・リック(なぜか凄く若いアイドルが演じる)とダリル(これは個性派な若手役者)がアイドル女優演じるオリジナルキャラを取り合う、で、優しくないツンデレの方とくっつく。
「ゾンビがいる世界でも二人で歩んでいけば素敵な世界だよキラキラキラ★」で10話で終了、とかでしょ?
ただ、これを生んでいるのは視聴者ですよね。
好きな俳優・女優・アイドルが出てたら内容なんてどうでもいいという層しかドラマを見ていない時代ですし、ビジネス的なところで見ても海外ドラマ(アジアも含む)は、制作費をかけて世界に配信することで利益が出ますが、日本のドラマなんて最近は特にですけど制作して放送してスポンサーから広告費をもらって、後はドラマが終わった直後にDVDを販売して終了ですから、内容が良いものを作ろうなんて製作者側が思っていないのでしょう。
でもこれってドラマだけの話でもありません。
わかりやすい物、そういう層が増えていることで作り込んだ物とか信念があって訴えかけるような物というのはヒットしない世の中になりました。
クレーマーを避けて、あまり頭を使わない人に、わかりやすいものを「人気ですよ」と売るのが最も簡単なことになっていますからね。
ただそれは日本が海外に劣っているのではなくて、海外の方が物のクオリティに対して厳しいのだと思います。
購入した物に対しての性能を求めるといいましょうか。でも日本の場合はわかりやすさを求めるという差があると思います。
この根本がある限り、ドラマの世界は特に海外に日本がクオリティで追いつくことはありえないでしょう。