今日はフェブラリーステークス

競馬以外に関して書くブログと銘打っているのですが、少々競馬の話を。
本日はフェブラリーステークスが開催されるわけですが、これは今のところ中央競馬(JRA)で開催される中で、その年度の最初のG1です。
G1というのは最もグレードの高いクラスのレースで、このフェブラリーステークスは芝ではなくダート、いわゆる砂のレースとなります。

芝とダートでは様々な違いがありますので、芝で強い馬とダートで強い馬がわかれます。
サッカーとビーチサッカー、バレーボールとビーチバレーのようなところでしょうか。

ですからダートのG1には当然ダートのトップクラスの馬が出走して頂点を極める戦いをするのですが、ここにどういうわけか前走芝レースを走った馬が出走することもあります。
2008年から2017年で13頭そのような馬がいるのですが、最高で7着です。
そりゃそうです、ダートで最も高いレベルのレースなのですから。

この手の出走に思うこととしては「芝で頭打ち、でも何か変化があるかも」的な発想での出走もあると思いますし、ダートでも走れるタイプだからやってみよう!というチャレンジでの出走もあるでしょう。
ただ過去に前走芝から今走フェブラリーステークスという馬を見ると、勿体無いなぁと思う馬も多いのです。

例えばヴィクトリー。
芝の皐月賞で1着となった実績があるのですが、その後の菊花賞とジャパンカップで大敗すると、いきなりフェブラリーステークスに出走させて惨敗。
その後、更に調子を崩して1度も勝つことがないまま引退しました。
スーパーホーネットという馬も芝の重賞をいくつか勝っているのにフェブラリーステークスに出走して大敗。
その後勝つこと無く引退しています。

スマイルジャックという馬もダービーで2着、安田記念で3着という実績がありますが、ここでフェブラリーステークスを使い惨敗。
その後勝つこと無く引退していますし、カレンブラックヒルという馬もデビューから5連勝芝でして、天皇賞で5着に好走した次にフェブラリーステークスを使い大敗。
その後調子を崩し、2勝はしましたがパッとしないで引退しました。

なんと言いましょうか、本業で実績があるが少し下降線になったからと言っていきなり負担のかかる副業で一発狙ったら大失敗してしまい、そのおかげで本業にも悪い影響が出た的な?
そういうケースが結構目立つのがフェブラリーステークスに出走する前走芝レースを走った馬によく見られます。

これって人間でもあることで、少々調子が悪くなっただけですぐにアレをやるコレをやるって人いますよね。
そもそも競馬ファンの多くがこれに該当します。今週は血統を勉強した、当たらなかった、次の週は騎手を勉強した、当たらなかった、次は・・・みたいな。
(この場合、本業の部分が抜けているのでそれ以上に最悪です。)
もちろん適正ってものはやってみないとわからないので、チャレンジ精神は必要ですがある程度の勝算と計画性はほしいものです。

ところで、前走芝でフェブラリーステークスに勝った馬もいます。
名馬アグネスデジタルがその経験をしていますが、この馬に関しては前走が芝ではあるものの、芝ダート兼用で活躍している馬で、新馬はダートで勝ち、川崎競馬の全日本3歳優駿も制覇、その後もダートで実績がある状態で香港で芝を勝ちフェブラリーステークスにも勝っただけのこと。
ですからこの馬に関しては勝っていても例外です。両方できる人(馬)もいるという良い例なだけですね。

今日のフェブラリーステークスで言うと、前走芝のニシケンモノノフという馬がいますが、この馬は逆に前走だけ芝でその前20戦以上はダートで実績を出している馬です。
ただ1頭、今回が2度目のダート戦という馬がいます。それがレッツゴードンキ。
ダートの頂点を極めるレースにダート2度目という状態で、しかも前走は海外競馬ですからいわゆる海外帰りという状態でコンディションも不安。
しかも6歳の牝馬ということも考えると、本人が喋れるなら「マジで?私ここ走るの?」という感じでしょう。
この馬もまた桜花賞を勝つなど芝での実績がある馬ですから、過去の例と同じになるならここで大敗して調子を崩して引退へという道も想像してしまいます。

ただ、競馬はやってみないとわかりません。
ここでレッツゴードンキが勝利するようなことがあれば数少ない成功例となりますし、今後同じような挑戦をする馬の「理由」という存在にもなれます。
逆に考えればそうなってしまうと、何も考えずに無駄な挑戦をする馬が出やすくなるとも考えられるので複雑な気持ちになりますけどね。

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