内藤哲也vsジェイク・リー
この手のレアなカードをメインにしても集客が寂しかったのは意外でしたが...でもタイチ選手の義理のお兄様の件などもあってALL TOGETHERらしさは充分あったと思うんですけどね。

もちろん各団体のファンからすると『物語の途中の1ページなのか、それともお祭り大会なのか』というところで中途半端に感じるかもしれないですし、実際問題として中途半端は中途半端ですし...(笑)

全日本プロレスからは宮原選手しか参戦していなかったり、どう見ても新日本プロレス中心に見えるというところもあってバランスが悪いところが問題なのかもしれませんよね。

むしろ交流戦でも対抗戦でもなく、メインをトリプルメインのような形にして新日・NOAH・全日が今出せる最高のシングル戦を組んで間接的で精神的な対抗戦にした方が面白いのかもしれません。

まぁそれだと新日全日の40周年興行「サマーナイトフィーバー in 両国 WE ARE PRO-WRESTLING LOVE」みたいになってしまいましたが、個人的にはALL TOGETHERよりも圧倒的に記憶に残っているのがこの大会なんですよ。

交流戦であり対抗戦であり個々の戦いでありとオールスター的な魅力が全て詰まっていたと思いますもん。

馳先生が三冠戦を大絶賛しIWGP戦を超酷評したことで一騒動ありましたが、そんなところも含めて面白かったんですよねぇ。

さて、話はALL TOGETHERに戻りますが内藤哲也選手とジェイク・リー選手の戦いはまだ続く可能性もあるのでしょうか?

手っ取り早いのはジェイク・リー選手がG1参戦することになりますが...どうなんでしょうね。

どちらかと言うと全日⇒NOAHへと戦場を変えたジェイク・リー選手は圧倒的な存在感を見せていましたし、あの雰囲気とオーラですから追う立場があまり似合わないじゃないですか。
全日時代の後期からもそうでしたが、どうしても追う側より追われる側の方が似合う人なんですよね。

一方の内藤哲也選手はここまでの立場になってもまだ追う側の方が似合いますし、強い相手をおちょくりながら歯を食いしばることもありながら追い込んでいく時がやはり魅力爆発してしまう人じゃないですか。

この個性がある二人なのでジェイク・リー選手が内藤哲也選手を追う立場でどこまでファンが食いつくかは疑問ですし、仮にジェイク・リー選手が追いついて追い越したところで何かそこに生まれるものがあるのか・・・?なんてことを考えてしまいます。


まぁでも難しいですよね。

内藤選手からすれば「上に棚橋・中邑」「下だと思ったら超えられていたオカダ」「同世代のライバル飯伏幸太」「定期的にぶつかるスペシャルな相手としてのオスプレイとケニー」がいないわけで(棚橋選手はもう超える相手の立場じゃないし)かと言って内藤哲也の首を狙うところに若い選手がいるわけでもなく・・・ですから。

特にやることがない時に噛みつける鈴木みのる選手もいないですし、今回の結果を受けてジェイク・リー選手が内藤哲也選手のライバルになったわけでもないですから。


モクスリー選手からベルトを奪還して、王者としてG1に挑む中で内藤哲也を振り向かせる選手が出てこないと内藤選手自身も結構困っちゃうんじゃないかなぁ。


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