無言のSANADA

新日本プロレスの年内の大会が終わりました。
例年「イッテンヨンより年内最後の後楽園とイッテンゴが面白かったね」となることがわりと多いと個人的には思っていまして、やはりイッテンヨンへの前哨戦の最後の後楽園の熱さとイッテンゴの新しい展開ってのは印象に残っることが多いわけですよ。

特に年内最後の後楽園だと、雪が舞う中で中邑真輔とオカダカズチカが締めたあの光景の美しさが一番好きなシーンでした。

さて、今年に関しては・・・まぁ色々と賛否両論がありまして(笑)

内藤哲也選手の呼びかけに対して、良い意味でも悪い意味でもSANADA選手らしさを貫き、J5Gの...良く言えばほのぼの感、悪く言えば身内ノリのようないつもの締めだったわけですが、皆様はどう感じたでしょうか?

私は「まぁこんな時があってもいいんじゃないの」と思いましたし「DOUKI選手の癒やし効果で何とかなった」とも思ったのですが、イッテンヨンへ向けての締めとしては締まりが悪いと感じる人がいても仕方ないものだったのかなと思いました。

あれだけグダグダな感じに釣られたのか「雪が降るタイミングもグダグダ」でしたけど、それがJ5Gの気取らない感じと相まって良かったような気もするんですけどね。

そしてSANADA選手を狙うような目つきで見ている上村優也選手の意味深なところもあって、見方によると来年の動きを想像させるようなところもありました。

ただ「イッテンヨンを盛り上げたい」と思う内藤哲也選手からすると不満があるのは当然でしょう。

SANADA選手は「喋りで影響力を持つ傾向を変えたい」というような思いを口にしていますが、喋りで影響力を持たなかったプロレスの時代なんて歴史上ほぼなかったと思いますし、リング上が素晴らしければファンはついてくる!というやり方をしてきた団体が軒並み低迷しているというのも事実です。

また「新しい景色とは言うけど、結局その新しい景色って今見えているのか?今後見えるのか?それがどういうものなのか?」が全くファンに見えていない状態なので、SANADA選手がいくら今のスタンスを貫いたとしても賛否両論の否が大きくなるのは当然のことなのかなとも思います。

それにしても『どう考えても王者SANADAからの言葉が必要だったこの日』に何もアクションがなかった、ということは・・・SANADA選手からファンに見せて伝える新しい景色の本当の始まりはイッテンヨンなのか?という気がしてきました。

内藤哲也選手の念願のデハポン締めinイッテンヨンしか無いぐらいに思っていましたが、そうなってしまうと『IWGP王者SANADA、ほぼ何も発信せずに政権を終わる』ということになってしまいますし、その前例ができてしまうともう二度と・・・ってことになるような。


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