金の雨雲は移動するのか

何やらオカダ・カズチカ選手が移籍するのでは?という話題をいくつもSNS上で目にしました。
現状では移籍というより契約が切れるのので更新するかどうか?みたいなところなのではないかと思いますが、新日本プロレスと言えば12月からこの手の噂が出てきて1月のシリーズで判明する風物詩とも言える現象ですので一旦冷静に。

ただね、ウィル・オスプレイ選手がドーム大会がまだあるのにAEW移籍発表があったりもしましたし、今年になって一気に海野翔太・成田蓮・辻陽太、そして上村優也の各選手が急ピッチで上を目指しているこの空気感も含めて「オカダ・カズチカの移籍」という言葉は現実味がありますからねぇ。

例えばWWEへということであっても、CHAOSの兄貴分であった中邑真輔選手がいるわけですからそれだけでも大きな話題性のあるストーリーが生まれますし。
オカダ選手の技で言えばツームストンパイルドライバー以外は何も封印する必要はないでしょう...ってだからツームストンパイルドライバーより開脚式のドライバーにシフトしているのか?(首から落とす技じゃないので)なんてことも脳裏をよぎってしまいます。

まぁでもオカダ・カズチカ選手は多くのことをもう成し遂げてしまいました。

今ではなく30歳過ぎぐらいの時点で「やることがもうないのでは」とファンが当たり前に口にしているぐらい、レインメーカーショックからの勢いは素晴らしかったですからね。

これで今後も定期的にIWGPを巻く→長期政権→落とす→暫く目立たない→IWGPを、の繰り返しでは本人もやる気が出ないのではないでしょうか。

しかしこの「やることがない」という点はあくまでも「オカダ・カズチカ選手個人的に」であるわけですよ。

本来であれば「海野翔太、成田蓮、辻陽太、上村優也の壁になりつつ引き上げる」ことも必要でしょうし、自分で言いだしたKOPWにほぼ絡まないというのもいかがなものかといいたいところ。

他選手からすれば、恐らくあくまでもIWGP王者のオカダ・カズチカを倒してドームのメインを締めたいであろう内藤哲也選手(立場は逆でもいいが)オカダ・カズチカを倒してIWGPを巻くためにという謎の理由でCHAOS入りした後藤洋央紀選手だって、結局その夢は叶っていません。

清宮選手のオカダ・カズチカ超えみたいな話も消滅に近くなりますし。

それにこの数年、突然「アントニオ猪木を継ぐもの、オカダ・カズチカ」のような謎の流れが生まれて、ようやく最近ではファンも慣れてきたところで「じゃあな」と去って行ったとしたらですよ・・・完全にアントニオ猪木の死を利用しただけになってしまいます。

それなら新日本プロレスの他の選手にその役割をしてほしかったなと思ってしまいますからねぇ。

ということからも個人的にはオカダ・カズチカ選手は新日本プロレスを離れない、もしくはある程度自由の効く条件の専属フリーのようになるのではないかとは思うのですが、仮に移籍するとすれば相当な痛手です。

オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ、ジェイ・ホワイト、もう少し前ならケニー・オメガなどもそうですし、もちろん中邑真輔もですが新日本プロレスで一番上まで階段を昇ると次のステージへ進むという展開はそろそろキツイ。

その後に新日本プロレス内で穴を埋める選手が出てきても、出ていった選手と試合する時にはなぜか大幅に格下のような扱いになる点も含めて新日本プロレスファンからすればキツイですよそれは。

・・・もし、オカダ・カズチカ選手が出ていくなら「レインメーカー」ではなく「闘魂泥棒」ってニックネームにされてもおかしくないですよ(笑)

少なくとも私は「闘魂泥棒オカダ・カズチカ」と呼ぶことでしょう・・・それはそれでキャラが立つので悪くないなと思いますし。


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