YA-MAN

先日のRIZIN LANDMARK 5に続いてのRIZIN.42
今回もABEMAのPPVで視聴しておりましたが、個人的にはLANDMARKより満足度が高かったです。

愛しの元谷選手が負けてしまったのは残念でしたが、やっぱり朝倉海選手の打撃は見ていて気持ちいいですね。

安保瑠輝也とブアカーオは安保瑠輝也に勝利してほしかったですがドロー。
しかしこの試合も凄い攻防で興奮しましたし、あとサトシが勝利してくれたのもホッとしましたよ。

「毎回泣くなや」とは思うんですけど(笑)

ただ一番印象的だったのほ三浦孝太 vs. YA-MANの試合。

サッカーファンでもあり世代的にもキングカズの息子である三浦孝太選手は応援していますが、YA-MAN選手の勝利を願っていました。

まぁ僕の場合はプロレスファンなのでね、YA-MAN選手みたいにキャラが濃い選手はそもそも好きになりがちなのですが、この人の生い立ちと三浦選手の生い立ちでの対比がわかりやすく正反対なこともプロレスファンの心に刺さりやすいわけですよ。

方や美男美女から生まれて裕福な家庭で育ったイケメン格闘家。

方や、父親が覚醒剤で逮捕され、父方の祖父から養育費にと預けられた3000万円を母の両親が持ち逃げ・・・そして唯一尊敬する母がガン宣告。

そりゃグレるよ、うん。
その状態で何を信じればいいのって、自分だけになるよ。

そして今回、MMAに挑戦したMMAでのデビュー戦。
三浦選手は立ち技ではキツイのでという作戦に見えましたが、YA-MAN選手の格闘センスと努力なのでしょう、寝てもYA-MAN選手が優勢に進めていき、最後は顔面への膝からパウンドで勝利。

そして試合後のコメントは日本中の子供の達に勇気を与えたでしょう。

「どうも、RISEからきましたTARGET SHIBUYAのYA-MANです。まず三浦選手、格闘技のキャリアでは自分が全然上で、対戦を受けてくれてありがとうございました。三浦選手と自分は全然対極だと思うんです。三浦選手のお父さんはスゴくて、僕はどうしようもないお父さんがあいて、でも僕が言いたかったのはどんな環境からでも大きい舞台で活躍できますし、それは三浦選手も一緒で、彼は生まれはすごいかもしれないけど、ここに立ってるのは自分が選んだから立っている訳で、選ばなかったらどんな三浦孝太か分からなかったと思います。どんな環境でも自分次第なんです。それを伝えたかったです、今日は。あとアッシーね、芦澤竜誠。ゴチャゴチャうるさい。また大人数の前でボコボコにしてやろうか。まずMMAちゃんと勝ってね、ちゃんと練習しろよって感じですね。メインの試合楽しんでください」

https://jp.rizinff.com/_ct/17626739

どん底から這い上がり、エリートを倒し、そしてコメントでは卑屈ではなく相手を称え、そして今後への点もつくっておくという「あんたプロレスラーかよ」というようなコメントですから、私が好きにならないわけがない。

ということで、RIZIN.42はYA-MAN選手が個人的MVPだったという感じなのですが、もう1つ話題を。

日本で総合格闘技というものが定着してきた2000年前後の時期。
あの頃の総合格闘技を思い出すと「バックを取られたらすぐチョークスリーパーで終了」「マウントを取ったらパウンドでボコボコKO」ってのが多かったですよね。

でも今はそう簡単に絞め技が決まらないですし、マウントを取っても昔のPRIDEみたいにバコバコにボコボコに殴るシーンなんてほぼ無いです。

というのはディフェンス分野のレベルが急上昇しているからだと思うんですよ。

これがプロレスの場合はどうなのかな?と。

受け身や体の作りの技術が上昇しているからこそ「派手で受け身の取りようもなく見える技が成立する」ということなのでしょうか。

だとすれば根底としてディフェンスの技術が上がっていることは共通するのに、総合格闘技は技が決まらなくなり、プロレスは受けが前提なので派手な技がどんどん増えていくってことですよね。

ただ、こういうことはサイクルがあると思うので「負けないための守備」から「勝つための攻撃」がまた進化していった時に派手な総合格闘技、MMAという時代が来るかもしれないなぁと。

玄人ファンが「あの守備は・・・」と語る間は伸びないんですよ。
素人ファンが「あのKO見た!?」って語り合う時が伸びるんですよ、恐らく。

なので総合格闘技・RIZINの未来は・・・不祥事さえなければ明るいんじゃないかと思うんです(笑)

きっとレベルが上った守備を攻撃の部分の技術が追撃していくはずですもん。


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