考えてみると辻陽太選手の壮行試合は内藤哲也選手が務め、最後にアスタ・ルエゴ、アディオスと「じゃあな、また会おうな」なんてマイクをするシーンがあった日から2年ぐらいですっけ。
あの時に辻陽太は「負けるならデスティーノで負けたい」と言っていましたが、内藤哲也は「大切な技だからそう簡単には使わない。デスティーノを使うにふさわしい選手になって戻ってこいよ」って感じのコメントを出していたはずです。
なので「帰国したらL・I・Jに入る」「帰国したら内藤哲也の前に立つ」という2つの道の布石を打ってあったわけですが、どちらにしたって美味しいわけですからそれだけ辻陽太選手の考えや内藤哲也選手の辻陽太選手への期待は大きかったのでしょう。
そんな辻陽太選手、早速大一番ですよ。
ドミニオンのメインでIWGP戦となるわけですが、あの風貌であの乱入の迫力でもデビュー5年目ですよね?
これで一撃奪取した日には海野翔太・成田蓮はもちろんグレート-O-カーンも超えることになりますし、何なら辻陽太の先輩でIWGPを巻いたことがない選手なんてゴロゴロいるわけですから・・・本当に新日本プロレスのゲームチェンジャーになります。
新しい景色を見せるというSANADA選手、それをまた新しい景色という夢で塗り替えようとした高橋ヒロム選手の戦いの直後に乱入したらだけ新しい景色の輪郭を見せた辻陽太選手ってのは恐ろしいですね。
そしてこのドミニオンではIWGP USヘビー級王座ナンバーワン・コンテンダートーナメント決勝戦としてすでに決まっているランス・アーチャーに棚橋弘至orウィルオスプレイの勝者が挑みます。
IWGPタッグ選手権試合3WAYマッチもありますし、NJPW WORLD認定TV選手権試合はザックセイバージュニアとジェフコブのリマッチと、どう考えても迫力のある試合が多い中でのメインイベントで最大級のインパクトを辻陽太選手が残した上で勝利し、そしてALL TOGETHER AGAINに新日本プロレスの看板として上がるなんてことがあれば辻陽太の時代になりますね。
ただ...わりと新日本プロレスの凱旋帰国戦って内容がコケることも少なくありません(笑)
これまで30年プロレスを見てきて一番だったのは天山広吉選手、あの勢いはちょっとした異常な空気感でした。
ただ多くの場合は「思ったより...というか大丈夫かこれ?」ってことが多く、オカダカズチカ選手ですらそういう声が多かったですからね(1ヶ月で全てひっくり返しましたが)何ならYOSHI-HASHI選手の方がいいじゃねーかよ!って感じでしたし。
しかしそんな歴史も辻陽太選手のあのインパクトを見ると、心配ご無用な感じはするのですが。
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