前日記者会見ではコメントで圧倒した高橋ヒロム選手。
ジュニアのままIWGPヘビー級王座の席に座るということの実現は難しいことではありますが、現実的に考えて「高橋ヒロム以外に達成できる選手はいるだろうか?」となると・・・ですよね。
で、仮に高橋ヒロム選手がIWGPヘビー級とジュニアの二冠王になった場合に何が起こるか?
まず、BOSJのAブロックの構図がシンプルに変わります。
IWGPヘビー級王者の高橋ヒロムvsKUSHIDA・田口隆祐・リオラッシュ・DOUKI・ティタン・TJP・石森太二・SHO・マイクベイリーが戦うわけですよ。
これって、高橋ヒロム選手がIWGPヘビー級王者を倒して戴冠するという偉業が起こった後の世界だと考えるとですよ、KUSHIDA選手ら9名のだれか1人でも勝利すれば「ノンタイトル戦とは言えIWGPヘビー級王者をシングルマッチで倒したジュニア選手」になるわけじゃないですか。
もちろん高橋ヒロム選手自身はジュニアの選手でも、IWGPヘビー級王者になっているのであれば見方としては間違いじゃないですよね。
仮に全勝でリーグ戦を終えてもBブロック1位との戦いが待っているわけですから、MAX10戦全勝しないと「高橋ヒロムがIWGPヘビー級王者を倒した」ことと意味合いが近いレベルの偉業を誰かが成し遂げてしまうという・・・偉業のバーゲンセールになってしまうわけですよ。
なのでその場合は全勝優勝してくれないと色々困っちゃう部分もあります(笑)
だって、例えばKUSHIDA選手が高橋ヒロム選手に勝利しました→「で、IWGPジュニアに挑戦するのかヘビーに挑戦するのか?」って話になりますよね。
もちろん優勝できなくてもこれは同じで、優勝した選手はIWGPヘビー級に挑戦するのかIWGPジュニアに挑戦するのか?という選択肢を迫られます。
これが案外大変な選択肢で「俺はジュニアに誇りを持っているからジュニア王座に挑戦する」と言えば聞こえはいいですが、それだと高橋ヒロム選手が達成した偉業より下の目標になってしまうのでファンからもやんややんや言われそうじゃないですか。
かと行ってBOSJを優勝して「ヘビー級に挑戦だ!」もしっくりきませんよね。
それこそジュニアよりヘビーが上って話になってしまいます。
あくまでも高橋ヒロム選手が現IWGPジュニア王者である状態でヘビー級王者のSANADA選手に挑戦するからこそ認められる話なので、それが他のジュニア選手にスライドしてきた時に選ぶドアが2つあるとすればどちらも正解っぽくないわけですよ。
それなら、高橋ヒロム選手がIWGPヘビー級王者でありつつジュニア王者でありつつの状態でBOSJを全勝で4連覇した上で6.4ドミニオンでヘビー級タイトルマッチでvs内藤哲也を実現するしかないのかなと。
ただ!
これって、そこまではOKなんですよ。
高橋広夢の夢がどんどん広がって叶っていく、そして・・・の後が問題ですよね。
ここで内藤哲也選手がIWGPヘビー級を奪取→G1→ドームメイン、これはいいでしょう。
高橋ヒロムからの夢のバトンタッチで内藤哲也の夢、ドームメインで最後に入ってデハポンして最後に帰るが実現されます。
しかし高橋ヒロム側はどうなるでしょうか。
その時点での高橋ヒロム選手は「前IWGPヘビー級王者・現IWGPジュニア王者・BOSJ全勝優勝で4連覇」なんてことになっていると、誰が挑戦するのか?誰が挑戦できるのか?って感じですよね。
昔の武藤敬司さんみたいにヘビー級の選手が体重を落としてジュニアに挑戦とかしていくしかなくなる(まぁ今の新日ヘビー級で100キロ未満の選手は多そうなのでやること自体は簡単でしょうけど)。
歴代最多防衛という目標もあるわけですし、これをクリアするためにBOSJでなぎ倒した相手と再戦していくのも微妙じゃないですか。
そこで・・・私はふと思ったのです。
仮にIWGPヘビー級を手にした場合の高橋ヒロム選手がBOSJの公式戦全てで「IWGPジュニアをかける」なんてことはないだろうか?と。
これでリーグ戦を8連勝(かな?)してしまえばですよ、最多防衛記録を更新できるわけです。
今のペースでやっていたら、来年の今頃までかかる可能性もあるわけですから・・・ここで一気に実現してしまおうと。
そしてリーグ戦内でベルトを落とす→でも優勝して4連覇→リマッチ→奪還。
IWGPヘビー級は保持したままでG1出場、G1優勝は内藤哲也!となれば、2023年は高橋ヒロムの1年としてど派手に進んで行って東京ドームで指定対決実現なんてしまりが良いじゃないですか。
ただ・・・
2024年から前代未聞のスランプに陥るぐらいの反動はあるでしょうけど(汗)
とかね、なぜこんなに高橋ヒロム選手がIWGPヘビー級を手にしたことばかり考えているかと言いますと、SANADA戦でL・I・Jがセコンドに付く→高橋ヒロム負ける→内藤哲也が挑戦ってのがあまりにストレート過ぎて盛り上がるのかどうかって思ったからなんですよ。
このケースで内藤選手が6月にIWGP王者になってしまえば、そこから半年はG1でそこそこの結果→防衛戦1回ぐらい→タッグリーグも出ない、指定対決も実現しない、みたいな感じで逆に目立たない気がするんでね・・・。
ただね、これに加えてALL TOGETHER AGAINが大阪の直後にあるのが・・・
ここに新日本プロレスのIWGP王者として高橋ヒロムが上がるのかと言われると少しピンと来ないというか。
場合によっちゃあ新日本プロレス・高橋ヒロム、全日本プロレス・永田裕志、ノア・ジェイクリーって何だかよくわからねぇ感じになってしまいますからね。
なのでSANADA選手が防衛→L・I・J以外の選手、サプライズ的な相手ってのが一番まとまるんでしょうけど、仮に高橋ヒロム選手が夢を腰に巻くのであればね、そこからむしろファンから強すぎて嫌われるぐらいの破竹の勢いで突き進んでほしいなぁと。