前哨戦を全て終えたSANADA選手と高橋ヒロム選手。
試合後の高橋ヒロム選手が言う「ただ、IWGP世界ヘビー級王者になっただけのチャンピオン。ただチャンピオンになっただけ。それでアナタは終わりです」というコメントは中々痛烈なものがあるというか、確かにSANADA選手がIWGP王者になり新しい景色は見えてきましたが、SANADA選手がIWGP王者として新日本プロレスの舵取りをどうするのか?は全く見えてきていませんからねぇ。
そんなSANADA選手は「5月3日、明後日、俺はヒロムさんの夢を叶える協力は一切しません。現実を味わってもらいます」と発言しましたが、これって何かあのときに似てません?
あのときってのは、内藤哲也選手が20代の間にIWGPを手にするという夢を持ってオカダカズチカ選手の前に立ったときに「あんたの夢なんて知ったこっちゃないですよ」と突き放して完勝したあの時に。
やはり内藤哲也の弟子とも言える高橋ヒロムは師匠の歴史をなぞってしまうのでしょうか?
そして今回立ちはだかるのはオカダカズチカの"ライバル"SANADAという構図ですからね。
さて、近年のプロレスというのはユニット時代の癖にユニット内での熱さが目に見える形では薄いです。
何が言いたいのかというと、タイトルマッチなのにセコンドに付くことが少なかったり、何なら同ユニットの選手がタイトルマッチをメインでやっていても先に帰宅するような選手もいるという状況なわけですよ。
それを変えつつあるのがUNITED EMPIRE、そしてJ5Gという感じじゃないですか。
で、僕なんかは仲間がセコンドに付く光景って好きなんですよ。
長州力が負けそうな時に藤波辰爾が顔を張って鼓舞したシーン。
天山広吉が橋本真也と戦う時には必ずセコンドにいて空気を盛り上げた蝶野正洋&ヒロ斎藤。
プリンス・デヴィットの悪行の前にBOSJの決勝でセコンドに付き大乱闘した棚橋弘至ら本隊の熱さ。
ああいうのが本当に近年減っているじゃないですか。
そんな中でL・I・Jという大人気ユニットはわりとドライじゃないですか?
過去にはBUSHIが救出に来たりとか、何かそういうこともありましたけど・・・内藤哲也がIWGPに挑戦していてもセコンドに全員で出てくることもありませんし。
それが今回、SANADAが離脱し王者になりそこに挑戦する高橋ヒロムという構図になったら内藤哲也選手・鷹木信悟選手は「ヒロムをサポートするぞ!」と声に出して言っていますし、SANADA選手のセコンドにはJ5Gが付くことを考えるとどんたくのメインでは高橋ヒロム選手を鼓舞する内藤哲也・鷹木信悟・BUSHI、そしてSANADAを鼓舞するタイチ・金丸・DOUKI・TAKAという構図が見られるのではないか?と。そこが1つこのタイトルマッチの楽しみだなと思うんですね。
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