正直な感想として、ジェイク・リー選手は全日本プロレス時代より今の方が好きです。
なんでしょうね、言っていることはそこまで大きく変化しておらずジェイク・リーはジェイク・リーのままなのですが、全日本プロレスの時はなぜかそこまで響かなかったというか・・・
もちろんレスラー1個人としての価値観やコメントなどは環境が違ってもどこでだって響くということもありますけど、やはりその団体が作る雰囲気や対峙する相手、そして団体側がそれをフィーチャーするかなども大きな要因だと思うのです。
全日本プロレスが悪いということではなく、ジェイク・リーというレスラーの発言や存在そのものを増幅器となり大きくしていく相性の部分でジェイク・リーは全日本プロレスよりノアの方が合うという印象です。
さて、今回の中嶋勝彦選手との記者会見なのですがこれは・・・正直ノアファン人もどう思ったのか二分されている気がするんですよ。
――「一番やりたかった相手」とタイトルマッチと対戦するが?
ジェイク「オレがなぜそれを言い続けてきたか。まずそれからだよな。多くの選手がたぶん尊敬の念以上に恐怖を抱いてる。それはなぜか。何をしてくるかわからないからだ。ここにいる人たちもそれをみんな感じてるんじゃないか。シチュエーションとかも一発でぶっ壊しちゃうんぜ。そしたら、誰が受け切る。誰が受け止める。じゃあ、オレがチャンピオンとして受け止めてやるよ」
――ジェイクの言葉を聞いて?
中嶋「受け止める? うーん。なんか彼はオレの領域、世界に踏み込むとかいろいろ言ってるけど、まだまだこれっぽちもないよ。感覚としてはまだオレの世界には入ってない。きっと仙台で踏み込むんだろうね。オレは存分に扉を開けて、挑戦者として受け止めますよ」
ジェイク・リー選手から中嶋勝彦選手への思いがまず的確ですよね。
・中嶋選手に対して尊敬以上に恐怖を抱く選手が多い
・シチュエーションとかも一発でぶち壊す恐怖がある
・それを受け止めるのはチャンピオンの自分である
言葉の中での風車の理論というか、中嶋勝彦選手の強さを表現しつつその特性も伝えつつ、その上で自分が受ける、なぜなら自分はチャンピオンだからだ。
意外とこのシンプルで的確なまとめってできないことですよ。
それに対しての中嶋勝彦選手
・まだ自分の危険な領域にジェイクはいない
・でも仙台(タイトル戦で)踏み込むであろう
・挑戦者は自分だが、その領域という部分ではジェイクが挑戦者である
・だから自分が扉を開いてその世界で待つ
これも中嶋勝彦選手からすれば最高のコメントだと思うのです。
これで中嶋勝彦選手もジェイク・リーの凄さを語りに尽くしたら褒めあってるだけの状態になりますから。
で!
なんで!
この流れで!
会見後にビンタ失神?
って、思っちゃったんですよ。
多分ですけど、特に中嶋勝彦選手のファンのノアファンの人は同じ意見が多い気がするんですよね...
というのは、まず中嶋勝彦の怖さっていきなり飛び出ることが魅力じゃないですか?
それをこの場でネタ的にやってほしくないという点が1つ。
また「予定調和ではなく突然やってくる恐怖」であることをジェイク・リー選手が表現し、中嶋勝彦選手は「その世界は仙台のどこかでやってくる(きっと)」という表現をしたのに、なんで記者会見の後なんだよ~って。
何なら仙台でもそういうシーンが無くても良いぐらいじゃないですか?
時間表示の無い時限爆弾が中嶋勝彦選手の魅力だと思いますので、これ記者会見でビンタを定番にする感じになるのはもったいないですよね。
何ならジェイクが微動だにせずにやり返して中嶋失神ぐらいの方が仙台への期待感がありますけど・・・
まぁ、でも見方によればあの言葉のやり取りをしているのにその直後にビンタ失神というのも中嶋選手らしいのか?うーん・・・そうとも言えるかもしれないですけど、個人的には「なんでやねん!!」って反射的に言葉に出てしまったんですよねぇ。
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