「オイ、テメーはすでに負けてんだよコノヤロー!オメーもよ、ケガさせてこの試合で終わらせてやるからな!」
と、あたかもオスプレイがデイビス戦で怪我をしたのではなく「俺がやったんだ」的な空気にして罪を背負う男、EVIL。
新日本プロレスの中でちゃんとヒールをしているこの男の筋の通し方を、ぜひちびっ子ファン達は10年後に振り返ってみてくれ。きっと好きになるから。
さて、メインでSANADAが内藤哲也を倒しL・I・Jを脱退するという動きを見せる1つ前の試合。
オスプレイの代理で駒を進めたデイビスがEVILを撃破。
試合は両軍が入り乱れる形となり、いつぞやのベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの決勝で悪くなっちゃったプリンス・デヴィットとBULLET CLUBを止めるために本隊のメンバーと乱闘になったあの日を思い出してしまいました。
で、この試合後にグレート-O-カーンにディック東郷が拉致されたことが何かの伏線なのかそうじゃないのかはどうでもいいとしてですね、ニュージャパンカップの準決勝はSANADAvsデイビスとなるという点についてはホッとしましたよね?
メインでSANADAが動いたので「Just 5 GuysのSANADA」になっているという重みがありますもん。
これがSANADAがシンプルに内藤哲也を倒しただけの状態でニュージャパンカップの準決勝でSANADAvsデイビスとなるとこれは・・・ねぇ(苦笑)
いや、良い選手ですし良いカードなんですけど「SANADA物語」の1ページ目のタイチ戦から意味合いが強かったのにタイチ→KENTA→内藤哲也→マークデイビス?みたいな感じになりますからね。
ただ・・・まぁ平たく言えば本来は「新生SANADA」と「オスプレイ」という豪華なカードだったと考えると残念感は強いです、ええ。
USのタイトル絡みでの因縁もありますし、IWGP世界ヘビー級に近い場所にいるトップ選手のオスプレイも倒して決勝へというのが美しいSANADA物語だったことは間違いありませんからね。
そして決勝では
SANADAvs後藤洋央紀(一気にIWGPに近づいているSANADAと似たような立場の後藤洋央紀)
SANADAvsフィンレー(最近ユニットを動いた者同士)
SANADAvs海野翔太(成田には負けたけど世代交代させねぇよリベンジ)
SANADAvsタマ・トンガ(・・・まぁ特になし)
みたいな形であれば、SANADA優勝で期待が高まってのオカダカズチカ戦へ。
そしてJust 5 Guysが介入してのIWGP取り・・・ってなると内藤哲也の初回戴冠と同じになるので、シンプルに「オカダカズチカの本当の意味でのライバル」となる結果を新生SANADAが手にするということに期待できたんですけどね。
ただ、仮にSANADAがIWGPを戴冠した時に「俺が怪我したから取れたんだ」とオスプレイが出てきやすい点はいいですよね。
って、SANADA選手がニュージャパンカップを優勝してIWGPまで掴むという前提で話をしておりますが、当然準決勝で敗退する可能性もありますし、何ならメインがマークデイビスvsタマトンガというどういう気持ちで見たらいいのかわからないことになるようなカオスにも少し期待しちゃうんですけどね。
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