内藤哲也の苦悩と比べると

内藤哲也vsSANADA
L・I・J対決が実現するニュージャパンカップですが、これはもう当然と言えるような内藤哲也選手の「苦言」が出てきました。

要約すれば「変形DDTを使うぐらいで解決する迷いだったのかよ?」ということ。

そりゃそう言いたくもなりますよね。

新日本プロレスのスター候補としてデビューし、海外で力をつけて戻ってきて活躍しているのにブーイングを浴び、武藤敬司や棚橋弘至になりたい思いを抱えたままオカダカズチカに夢を破壊されて、迷って悩んで泣いた先にあったロスインゴベルナブレスと出会って全てを変えた内藤哲也からすればですよ?

特になんのアクションも起こさないまま新日本プロレスで戦ってきて、それで実は迷っていましたと、トンネルですと言い出したと思ったらこれまでのSANADAに新技1つ加えて「覚醒」なんて、内藤哲也選手のからすれば「なにそれ」でしょう。

「別にそこを否定するつもりはないけど、変型のDDTを使うようになっただけで吹っ切れるような迷いって、いったいどんな迷いなんだろうね?」

これに対して「違う部分」を見せなければ、たとえ内藤哲也に勝利しようがギフトとかやろうが何も変わっていないと言われることでしょう。

もちろん同門なので「SANADAは変わってましたよ」とか言うでしょうけど、本音はどうなのよ?って思う内藤哲也ファンの方が多くなるでしょうし。

元々、この二人は合わないんですよ。

内藤哲也が相手に対して「コメントも出さずにお客様を盛り上げることもなく、それでプロかよ?」みたいなコメントを出している時に「※SANADAはノーコメント」って毎度公式に載る男なんですから。

それなら「団体を越えたライバル」と勝手に言われて比較されていた二人、内藤哲也と真田聖也として向き合わないと嘘だよなって思いますし、少なくとも15年ぐらいプロレスを見ている人はそう思うんじゃないですかねぇ。

だってそもそも「団体を越えたライバル」って例えば三銃士と四天王みたいなものですよ。

それが同一団体になりましたと、、、「いや、対峙してくれや」って話じゃないですか。

何で団体を越えたライバルの真田聖也がSANADAとなり内藤哲也と組んだんだって最初のところから違和感を抱えているファンはまだ多いですよ(笑)

例えばニュージャパンカップまでにL・I・J離脱して真田聖也となって内藤哲也とニュージャパンカップで試合をするとかなら今どきの「エモい」感じはありますけど、これで試合中に内藤哲也に小馬鹿にされて切れて覚醒SANADAからのデスティーノを返して変形DDTで勝利とかだと・・・それはもうSANADAが否定していた「頭から落とすプロレス」を受け入れただけの状態になっているだけで、覚醒でもなんでもなく「受け入れて解決した人」ですからねぇ。

まぁもちろん内藤哲也も「自分は棚橋弘至にも武藤敬司にもなれない」ことを受け入れたと言えばそうなんですけど、内藤哲也の場合は「受け入れた先に新しい内藤哲也を描いた」わけですよ。

それを明確に見せてくれましたし、ブーイングから大歓声、そして大合唱まで引き上げたわけです。

じゃあSANADAはどうする?

今のファンは「好きだからこそ」の「しっかりしてくれ!」という意味を込めたブーイングなんてしてくれない時代です。

ここから経て、じゃあニュージャパンカップの決勝ではスマホのライトをフラッシュに変える?
IWGPを手にしたらストロボでもたきますか?って、そうじゃないじゃないですか。

ならジェイ・ホワイトっぽい技を身につけた上で飯伏幸太の抜けた穴を埋めに本隊へ?
それにしてももっと1つ大きな何かが必要だと思うのです。

仮にニュージャパンカップを進んでいくのであれば、内藤哲也→EVILorオスプレイ→決勝→そしてオカダ戦、まだまだ道のりは長いですが、この道のりでSANADAが本当に吹っ切れたSANADAとなり、ファンを黙らせるぐらいの存在になってほしいですね。


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