王道の先

近年の全日本プロレスは退団者の増加で明らかに戦力が落ちています。
そんな中でも所属選手が外から選手を招き入れて戦うという構図で何とか踏ん張っている状態です。

今回、青柳優馬選手が宮原健斗選手を倒して三冠王になり新しい全日本プロレスの流れが生まれるかとも思いましたが・・・とりあえずはこの結果を受けて今後の道が完全に見えてきたのかなと思います。

電流爆破デスマッチも盛り上がりましたし、青柳亮生選手も鈴木鼓太郎選手に勝利、そして宮原健斗選手に対して新日本プロレスの永田裕志選手が何故か噛み噛みで挑戦表明。

そして全日本プロレスの「団結」やすでに決定しているNOAHとの試合、そしてGLEATとの全面対抗戦。

全日本プロレスが全日本プロレスとして興行を打つ時は「VS他団体」
そして全日本プロレスとして「全日軍団」として「外へ」

こういう形で動く時間がこれから長くなりそうです。

最悪の場合として全日本プロレスという団体が立ちいかなくなったとしても「全日本プロレスというイベント」や「全日本プロレス軍」として外へ行くという形で何とか王道を残すために王道の先を歩いた上でもう一度王道へと帰るような道筋に望みをかけたのではないでしょうか。

これに関しては全日本プロレスファンとしてまずは応援することでいいのではないかと思います。

どうしてもプロレス団体というのは調子が悪い時になるとファンが「俺たちはこれでいいもんね」と開き直るものですし「外様なんていらない」という閉鎖的な思いになりがちです。

今回の電流爆破に関しても否定的な声が多いです...が動員は増えました。

全日本プロレスを残すために、全日本プロレスをこれからも見るためには今は卑屈になっている場合ではないと思うのです。

全日本プロレスには素晴らしい選手が沢山います。
他団体と違って本当の意味でヘビー級、デカい「うわっ」と思う選手が多くいます。
素晴らしい試合もしています。

が、美味しいレストランが必ず繁盛するかと言われればそうでもないのがこの世の中。

「知る人ぞ知る」ではプロレス団体は成立しないですし「知る人ぞ知る」なんて状況を選手たちは望んでいないでしょう。


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