イッテンヨン東京ドーム大会が近づくたびに思うこと。
これは幼い頃から毎回毎年なのですが...「あれ?今年のイッテンヨンってどんなんだったっけ?」
不思議なんですよ。
細かい地方大会のワンシーンとかは覚えているのに、イッテンヨンだけはころっと忘れる。
G1なんて何年の決勝のカードとか、何年の初戦のカードとか覚えているのに...
イッテンヨンが「1年のスタート」じゃなくて「締めくくり」だから気持ちよく忘れるのか?
それとも「やたら長いから集中力が切れていて記憶に残っていないのか?」説などありますが、例によって今年も忘れていたので振り返ってみましたよ。
で・・・
「あー、CIMA出てきたな!」
「SHOとYOHのシングルあったわ!」
「柴田と成田!」
「NOAHが来たの今年か!」
「棚橋の決死のラダーハイフロー!」
「オカダとオスプレイ後に内藤!」
はい、全然覚えていませんでしたから見直して楽しめました(笑)
さて、今年は単発のドームなので色々起こるのはイッテンゴでしょう。
ここ数年は2戦あったわけですが、それでもメインは30~40分の長い試合オンリー。
2022 1.4 1.5
オカダ・鷹木 35分44秒
オカダ・オスプレイ 32分52秒
2021 1.4 1.5
内藤・飯伏 31分18秒
飯伏・ジェイ 48分05秒
2020 1.4 1.5
オカダ・飯伏 39分16秒
オカダ・内藤 35分37秒
今年のオカダvsジェイ戦も試合時間がめちゃくちゃ長くなりそうな予感はありますよね。
逆に言えば秒殺なんてことがあると歴史的でもあるのですが、タイトル戦=試合時間が長い、東京ドームメイン=試合時間が長い、という組み合わせな上にのらりくらりのジェイとの試合ですから少なくとも40分は超えてくるのではないでしょうか。
一方でセミのケニーvsオスプレイはスピーディーで激しいアニメのような戦いで、そこまで長くなく見ていて気持ち良い疾走感で勝負してくるのではないかと思います。
そしてIWGPとICが戦っていたようにIWGPとUSの戦いにもなりそうですよね。
どちらがインパクトを残せるのか・・・いやもうイメージすればUSですよ。
ケニー・オメガがオスプレイに対して厳しい意見を持ちながら久々に参戦するという状況だけでも話題性と期待値を持っていかれていますし、2022年にIWGPが新日本プロレスの至宝・トップとしての動きをそこまでした印象も無いじゃないですか。
「G1優勝者だけど権利書の防衛も無く、夏の終わりから冬まで特に目立っていない上半期だけ活躍したオカダvsIWGP王者ということすら忘れてしまい、前哨戦もしないジェイ」にあまりドラマを感じられないというかですね・・・。
本来「弓は引っ張るほど遠くへ強く早く飛ぶ」のですが、オカダとジェイの場合は引っ張ったというより間延びをしてイッテンヨンに到着するという点が凄く気になるんですよ。
前哨戦をやっていないので試合後のコメントでお互いの本音やお互いへの挑発なども聞けなかったですし...ドラマが生まれたという点では「IWGP」「アントニオ猪木さん死去後のイッテンヨンメインでのタイトル戦」ってことですが、これは本来なら起こってほしくないドラマであり偶然的なことです。
考えてみると年内最後の後楽園ホール大会だって「鈴木軍解散」というドラマがなければ本当に何もなかった状態ですから、偶然的に起こっている出来事に助けられている感が強い。
シンプルにオカダ勝利→1.2.3ダー!で締めればハッピーエンドですし、ジェイが勝利して1.2.3ダー!でも兎にも角にも最後にダー!があればまとまるという状況はIWGP有利にも思えますが・・・いや、そんな猪木さんの魂が宿るタイトルをオスプレイとケニー・オメガがUSで超えていく可能性も相当高いでしょう。
何ならUSのベルトすら必要ないぐらいじゃない構図じゃないですか。
「自分がいなくなってから、自分の後釜になろうとしたけどなれていないオスプレイ。コロナ禍なんて関係なくオスプレイのせいで新日本プロレスの客足が減った」と主張するケニー・オメガに対して、とんでもない試合を連発してきてしっかりと新日本プロレスで魅せてきたオスプレイ。
ケニー・オメガはBULLET CLUBを率いて来ましたが、オスプレイはUNITED EMPIREを人気ユニットにしてきたという自負もあるでしょう。
ファンの思いとしては「あっち行かない」と言いながらそそくさと海外へ言ったケニー・オメガに対しての思いと、命がけで新日本プロレスで名勝負を見せてきたオスプレイへの肩入れもあるでしょうし、ファンの気持ちが熱く入るのはこちらの試合だと思うんですよね。
ただ、私個人としてはIWGPというベルトは子供の頃からの憧れです。
そしてオカダカズチカ選手のIWGPへの思い、これまで口にしてきたことやベルト合併時のリアクションなど「IWGPはオカダカズチカ」であることが一番なのかなとも思っています。
過去には旧IWGPを供養した(と私は思っている)オカダカズチカ選手が、ここでアントニオ猪木さんを供養するための「闘魂」を見せていただいて、やっぱりプロレスはIWGPが一番のタイトルなんだと見せつけた上で「闘魂の供養」をしてほしいなと思いますね。