真壁刀義が本気に?

藤沢市秋葉台文化体育館大会。
ワールドタッグリーグの公式戦が数ある中で一番印象に残ったのが第1試合でした。

真壁刀義選手のジャーマンスープレックスでのフィニッシュ、これです。
そもそも私は真壁選手が好きですし、中邑真輔と棚橋弘至へのジェラシーを持ちながら這い上がってきた道のりにしてもG1での「サンキューな」にしてもずっと好きなんですよ。

そして試合の中で好きなのがスープレックス。
ジャーマンスープレックス、ドラゴンスープレックスも奥の手で使うことがありましたしスパイダージャーマンとスパイダードラゴンというレア技もありましてですね、真壁刀義っぽくない技なのに使うと美しいというこのギャップが好きなのです。

さて、そんな真壁選手の試合後のコメント

俺自身の力でよ。上に這い上がってやる。なんでかわかるか? これが俺の生き方だ。言いてえことはそれだけだ。
ただ、なんべんも言ってやる。第1試合……オイ、全員、レスラー全員、オフィスのヤロー人間、そして観客全員だ。すべて、納得させてよ、上に這いあがってやる。

https://www.njpw.co.jp/card_result/389540

正直、この手のコメントを定期的に出している真壁選手です。
でもその後に特に大きな動きがないのがこの数年で、気がつけば「新日本のために外で世間と勝負していく」とタレント・俳優活動に行ってしまうのがパターンになっています。

ただですね、今年で御年50歳になっている中で一時期よりコンディションは良さそうですし、何よりジャーマンスープレックスで試合を決めてのこの発言というのは「今回は本気なのでは?」と期待してしまうんですよ。

一時期はGBHの復活(の空気感だけでほぼ終わったが)なんてこともありましたが、いくらTVに出て「強面でも優しくて力持ち」のレスラーとして認知されていようが、良い兄貴として新日本プロレスを見守るシーンが増えていたとしてもですよ、やっぱり真壁刀義はヒール(というか暴走キングコング)でいてほしいんですよねぇ。

もちろん棚橋弘至へのジェラシーという戦いは無いですし、中邑真輔という存在もいない。
世代交代をされたのか?と言えばそんなこともなく、ただ芸能活動での活躍を得られるトークスキルやキャラを持つということがある意味不幸だったのかリング上で活躍する場所がないことは事実です。

新日本プロレスとしても「外でPR活動をしていてくれ」という考えなのかもしれませんが、上の世代の小島聡選手がノアで大活躍し永田裕志選手も全日の最強タッグで活躍している状況を考えると、まだまだやれるしやってくれよ!という思いを持つファンも少なくないでしょう。

第1試合でヤングライオンの壁をしながらタレント・俳優活動をしていくのも1つのルートかもしれませんが、真壁選手が良く言う「本物のプロレス」とは何なのかという話でもあるんですよ。

Wikipediaを見てくださいよ。
2020年以降なんの記述もないんですよ?

言うて7年前ですよ、NEVER無差別級選手権試合で飯伏幸太を相手にスパイダードラゴンからのキングコングニーで負かすなどタイトル戦線でも活躍していたのは。
7年は長い?確かに長いです。でも43歳時点であのぐらい活躍していた選手って逆に今いないじゃないですか。

逆年功序列になりつつある新日本プロレスですが、明確に誰かに打ちのめされて退いたようなことは真壁刀義選手にはありませんし、各種主要なリーグ戦やトーナメント戦にも参加せずにこのままフェードアウトしていくのはあまりに悲しい。

暴走キングコングではなくて檻の中のゴリラ状態で終わってほしくはない。

ご本人も燃える瞬間があるのでしょう。
だから定期的に「ここからもう1回」的なコメントを出すのでしょうが、どうしてもそこから続かない。

ただ、今回のジャーマンスープレックス+決意のコメントは1ファンとして真壁刀義選手の最後の決意だと思いますし、思いたいです。

・・・GBHの明確な再起動がないのであれば、個人的には棚橋弘至&真壁刀義のキングとエースでのタッグ戦線への参入であってほしいんですけどね。


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