グレート・ムタ、新日本プロレス最後の戦い。
生きる伝説はニュージャパンに別れを告げました。
そんな中、グレート・ムタの最終章になってから急に人生が交差したオーカーンの試合後のコメントがスゲェなと思いました。
「思い出と闘っても勝てない。思い出が最強だったら、今を必死こいて生きている奴らがバカみてえだろうが!クソーッ!未来が最強なんだよ!今が最強なんだよ!」
これはもう天才的としか言い様がないですよ。
まず「思い出と戦っても勝てない」とは元々武藤敬司が過去に話した言葉です。
それを持ってくるセンス。
そして何だかんだで海外から戻ってきた選手や他団体の選手が急にトップ戦線にサクサク絡んでしまう今の新日本プロレスの中で「今を必死こいて生きている奴らがバカみてえだろうが」という言葉が刺さります。
更には中邑真輔のノア参戦、グレート・ムタとの試合を控えている中で「未来が最強なんだよ!今が最強なんだよ!」とは中邑真輔の「過去と闘って何が悪い。昔を越えようとして何が悪い。未来は俺が作る。」を思い出させるような言葉ですから・・・もう天才的でしょう。
私はただのプロレスファンですから「プロレス頭が凄い」みたいな表現をレスラーにすることはできません、ですが・・・このブログに関しては私が喋っているままほぼ文字起こししているので感情のまま雑に書いているブログですが、一応私は競馬本とはいえ書籍を5冊執筆していますし、コピーライティングやライター業も何年も(そっちはちゃんと笑)していますから、表現という部分やブランディングという点では長年やってきていることです。
そちらの目線からの感想として「凄いなこの人」と、シンプルに思いましたよ。
結局、勝ち負けでは負けのまま終わってしまいましたが「ムタの毒を何度も浴びた」オーカーン様の中には歴史的スーパースターの毒がしっかり回ったはずです。
ここからグレート・ムタが武藤敬司が引退しても、その点をどこかでまた線にする日が来るはずです。その時は思い出と戦うのではなく、思い出を武器にして。