KOPWと来年のドーム大会

KOPWというタイトルはその年度に最後に保持していた選手がその年度の王者ですから、今年2022年のKOPW王者は鷹木信悟選手かタイチ選手に絞られたのかなという状況。
今年のこのタイトルを盛り上げた二人ですから何の異論もありません。

それより気になるのが2023年のKOPWですね。

今年の1.4ではKOPW 2022進出権争奪ニュージャパンランボーがありました。
ここで残ったチェーズ・オーエンズ、鈴木みのる、矢野通、CIMAの4選手が1.5でKOPW 2022決定戦4WAYマッチを行い鈴木みのる選手が勝利したと。

試合後に「オカダ、オスプレイ、鷹木、オマエらの間に割って入るぞ。オイ、そのためにオレにはこれが必要なんだ。」とKOPW王者になったことをわりと喜んでいた鈴木みのる選手でしたが、個人的には「こんなもんいらねー」とトロフィー破壊でもするのかと思いましたけど、これは意外でしたねぇ。

さて、今年に関してはドームは1日だけなんです。

なのでドームでKOPW 2023進出権争奪ニュージャパンランボーを行って翌日の大田区総合体育館で決定戦でも行うのでしょうか?

何でそれが気になったかというと、1.4東京ドーム大会のKOPWにどこ程度の選手が押し込められるのかと思いましてね。

現時点で東京ドームで決まっているカードは

IWGP世界ヘビー級王座戦
ジェイ・ホワイトvsオカダ・カズチカ

IWGPジュニアヘビー級選手権試合 4WAYマッチ
石森太二・高橋ヒロム・エルデスペラード・マスターワト

NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント決勝戦
成田蓮vsザック・セイバー・ジュニア

ここに加わるのがNEVER、US、IWGPタッグ、IWGPジュニアタッグ、NEVER無差別6人だとしても、相当量の選手が余ってしまう可能性が高いと。
まだタッグリーグが終わっいていないことを前提としても...

棚橋弘至、内藤哲也、SANADA、後藤洋央紀、YOSHI-HASHI...ってカウントしていくだけでも恐ろしいというか、残った選手だけで東京ドーム大会ができるぐらいなわけですよ。
鷹木信悟orタイチも加わりますしね。

ここで武藤敬司絡みの試合があったとしても、サプライズ選手が出てくる余地が無いぐらいにKOPW2023ランボーが豪華になりすぎるパターンもありますよね。

そこまで豪華な選手層なのに、なぜかイマイチ盛り上がらなさそうな気もするという不思議なドーム大会になりそうな予感なのですが(笑)

新日本プロレスという団体の選手層の厚さって2~3興行を同時に別チームで行っても成立するぐらいだと思うんですよ。

それなのにマンネリカードしか組めないのはやっぱりユニット固定問題が根深いなぁと思っちゃうんですよね。
これからどれだけ選手層が更に厚くなってもユニット固定制度があると同じことですからね。

結局、CHAOSはオカダ・カズチカ、BULLET CLUBはジェイ、UNITED EMPIREはオスプレイ、LIJは内藤哲也や鷹木信悟(SANADA頑張れ)ここに本隊として海野が増えるぐらいでしょう。

ちょいちょいユニット移動する選手はいますが、それをしたとてユニット人気に影響しない選手ぐらいですし・・・

そもそもコロナ禍で海外組が出れないなんて世界になっていなかったらEVILはまだLIJにいそうですし、HOTもなさそうじゃないですか(笑)
それぐらい新日本プロレスってユニットを崩すことが怖い保守的な状態なのですが、これ何年も前から書いてますけど「あと○年このままだと同じカードを繰り返して高齢化してフェードアウトするだけよ」って選手が多々いるわけです。

このあと○年、何年か前に5年とか書いてますからもうそこへ一直線に動いている状態です。

もちろんコロコロとユニットが無くなる団体はそれはそれで失敗こいてる状態ですからダメなんですけど、大半の選手にとって「10年」って時間はどの時期から進めてもほぼピーク・全盛期が被るわけですから、これってシンドいだろうなと。

マンネリと言われても同じ構図でやれることってそんなにねーーよ!って選手は思っているのではないでしょうか?

でも、マジでこれでここから2年ぐらいも同じままで、そこで起こることが
・内藤哲也、一瞬IWGPを手にするもすぐ終わる(ベルト関係なく人気の辛さ)
・オカダ、スランプになるも1シリーズぐらいで復活してトップへ
・ヒロムとデスペがエモい
・HOTが叩かれながらもNEVER6人保持
・後藤とYOSHI-HASHIがタッグを盛り上げるもシングルからは無縁
・SANADAが喋りだしてやる気を見せるもタイトルには絡めない
・タイチと鷹木信悟は「もう組んじゃえよ」と言われている
・ジェイはたまに参戦してタイトルに絡む
・オスプレイはIWGPとUSを行ったり来たり
・鈴木軍は楽しそう(ボス以外)
・オーカーンは新日全体の広報のようになるもシングルで結果が出ないまま
みたいな感じだと、2025年の東京ドームのカードも今年と同じような感じなんじゃないかとすら思っちゃうんですよねぇ。

タイトルを増やしてもトップどころの選手すら余らせてしまうってシンプルにユニットが問題ですからね。ここからタイトルが3つ増えてもなにも変わらないんですよ。

後藤洋央紀がIWGPを取れず、オカダ・カズチカに勝てずという状況の時に「オカダに勝つためにCHAOSに入る」という謎展開で完全にIWGPから遠ざかったりしていた時点から言えることですが、IWGPに絡む頻度が多い選手のいるユニットに入った時点でトップに立つチャンスが無くなるというこの制度は結構キツイものがあります。

現状だとまだまだ数年オカダ・カズチカはトップですしジェイもトップでしょう。
LIJはパワーバランスが難しくなりそうですが、UNITED EMPIREはオスプレイがいます。

なので推している選手がCHAOS・BULLET CLUB・UNITED EMPIREに入った時点で相当歓喜の瞬間まで遠くなるというこのリアルはファンにとっても辛いところですしね。

ユニットがあることでその中の序列ができる。
その序列の先頭か2番手までしかチャンスが無いという状況が5年10年続いたら熱量も下がりますって。

志村けんさんみたいに「マンネリと言われるまでやってみろ」とやり続けて何十年もやれるならそれは極みですが、プロレスでは個としてはそれはできても全体としてはできないわけですからねぇ。


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