新日ファンが求める物

私ね、あることに気がついて驚いたんですよ。
何かと言うとね、NJPW WORLD Official のYou Tubeを見ていた時のことなのですが...
「再生数が最近落ちてないか?」と思ったんですね。
そこで「再生数の1位の動画ってなんだったんだろう?」と調べてみたわけですよ。

そしたらね「NEW JAPAN CUP 2020」で「EVILが優勝した時」だったんですよ。

内藤哲也との同門対決に挑むEVILが内藤哲也と拳を合わせるかと思いきや、その手をウルフパックというかToo Sweetというかあの形にしたと思ったら何とEVILがEVILを内藤哲也に決めたあの映像です。

そしてBULLET CLUB入りするという「邪悪な裏切り」と言われたあの日のあの動画。

NJPW WORLD Officialの中で唯一100万再生を超えているのは、今はファンにブーブー言われているEVILのロスインゴからBULLET CLUBへの鞍替え事件だったのです。

そして2位が鈴木みのるとモクスリー、3位が内藤哲也と高橋ヒロムが旗揚げ記念での指定対決へ向けてのバックヤード(残念ながら中止となりましたが)。

4位がアントニオ猪木vsブッチャー
5位はEVILがタマトンガを倒し、タマトンガ・タンガロア・邪道をBULLET CLUBから追放した時の試合。

・・・この時点でEVILと内藤哲也がベスト5位の最多登場。

6位が97年の長州vs橋本、7位がタイチとDOUKIのシングル戦・タカタイチマニア3の感動のシーン。

8位がアントニオ猪木vsストロング小林、9位が2020年に鷹木信悟が後藤洋央紀のNEVERに挑戦を名乗り出た時の映像。

そして10位は・・・5位の日本語タイトル版(笑)10位は英語なんですよ。
なのでタマトンガ・タンガロア・邪道追放の試合は合計すると100万再生超え。

えっと・・・まず、その意味では単独1位はEVIL。
5位と10位は同じ動画なので合算すると100万再生で、これもEVILの試合でEVILが勝者でEVILが中心でコメントをしている動画です。


ってことは、EVILが一番人気やん。
というかEVIL+裏切り・決裂=ファンが一番気になったこと、なのではないかと。


内藤哲也は2本、鷹木信悟と高橋ヒロムが各1本。
やはりロスインゴの人気はあるということも言えますし、アントニオ猪木・長州力・橋本真也と言った怖さと緊張感のあるレスラーの試合は今の時代でも見られるということも言える。
現代として鈴木みのるとモクスリーはその緊張感もありますからこれもリンクしていますよ。

そして、タカタイチマニアでのタイチvsDOUKIが入っている辺り鈴木軍の人気も高いということ(いや、PPVだったから試合後だけでも見たいという視聴が多いのか?)

ちなみに11位以下を簡単に紹介すると

・ヒクレオがジェイを裏切る
・葛西純vsデスペラードの感動のマイク
・内藤&SANADAとタイチ&ザックの面白バックヤード
・東京ドーム、内藤哲也史上最悪のバッドエンド(KENTA乱入)
・オーカーン、北村へのメッセージ

史上最悪のバッドエンドがヒクレオのジェイ裏切りより低いのは驚きましたが、こう見るとファンが見たいのは「裏切り・事件」「サプライズ」「感動的」であると。

加えて、BULLET CLUB・ロスインゴ・鈴木軍の人気が高く、本隊とCHAOSに関してはファンが見たいと思うことを見せていないということでしょう。

だって、この先も「アントニオ猪木」「NWO」「タイガーマスク」「ダイナマイトキッド」「BULLET CLUB」「KENTA」「オスプレイがオーカーンと結託」「内藤vsEVIL」「ホーガン」「新日50周年バックヤード」「ライガー引退」←本隊が出てくるのやっとここ、しかもライガーの引退という大きな話題。

そこから更に「長州・藤波」「裏切りのショックアロー」「内藤哲也・タイチ・SANADA、サインお願いします事件」「ライガーとヒロム」「内藤・飯伏」「ヒロム・デスペラード」「マーダーマシンSHO」「BULLET CLUB 6.12 Dominion」「KENTAの土下座しろ」「鈴木みのる・鷹木信悟」「内藤哲也、オカダ2年前のマイク覚えているか?」←ここでやっとCHAOSオカダも主役は実質内藤哲也。

本隊とCHAOSが無風なんですよ、無風。
確かにここ数年のプロレスを思い返しても本隊とCHAOSが大きな話題というか中心だったのって・・・棚橋弘至とオカダカズチカがやりあっていた2012~(中邑真輔も)から数年ですよね。

あ、「裏切りのショックアロー」は一応CHAOSなんですけどあれはもうSHOとBULLET CLUBが主役ですからね。

新日本プロレスのYou Tubeでの1位はあの2018.1.4のドーム大会でのめちゃくちゃカッコいい内藤哲也のPVの次は2008.07.08にボコられる天山を移籍した小島聡が助けに来た「天山、探したぞ」の日ですが前者の内藤哲也は261万再生でこのテンコジ復活は249万再生と実は僅差。

それから下も若かりし頃の中邑真輔・棚橋弘至、内藤哲也をジェリコが襲撃、ロスインゴヒストリー、CHAOSヒストリー、2009年の真壁の「サンキューな」のG1。

で、結構全部古めなんですよ。

もちろん配信日が古いから再生が伸びるともいえますが、それにしても本当に新日本プロレスが右肩上がりなら最近のものも視聴されると思うんですよね。
新日本プロレスワールドでも見れるとはいえ、ピンポイントで話題性のあるものを切り抜いてアップされているわけですから、本来なら最近の動画が伸びていないといけない。

結局のところこちらでも「事件」「内藤」「感動」とかなんですよね。


なので、次に何か跳ねるとしたら内藤哲也・ロスインゴ内からの裏切り者が出るというパターンか、EVILが主導したBULLET CLUB内での事件、もしくはBULLET CLUB全体としての事件。
加えて鈴木軍から例えば鈴木みのるが追放されてタイチ達が新しいユニットを作るような事件が起こる場合・・・これらになるのではないかと思うんですよ。


ただ・・・本隊にもチャンスが!

それは、海外向けの新日本プロレス公式の方でのYou Tube再生数1位はモクスリーに肩を支えられて白目を向いている海野翔太のサムネが目立つこちら。


これはもしかすると本隊を爆発的に勢いづけるために海野翔太はかなり重要になるかもしれません。

そもそも「本隊が優遇されて人気でムカつくから反対勢力になるんだよ!」というプロレスの別ユニット誕生の基本的な構図が、今の新日本プロレスだと本隊が弱く人気も無いという状態で成立していないですからね。

長州力に従い守られている本隊とNWOとか、棚橋弘至が輝かしい絶対的エースで「このまま本隊にいてはトップに立てない」「棚橋弘至にはなれない」という時期は良かったのですが、今の新日本プロレスの状態だと「何と戦っているのか」がイマイチわからないですからね。

であれば、海野翔太が本隊に入ってですね、嫌味なほどプッシュされて絶対権限を手にする。
それに対して他ユニットがジェラシーを燃やすようになればなぁとも思うわけです。

CHAOSと本隊が合併すればオカダカズチカがその役割を担えたと思いますが、そもそも急に棚橋弘至とオカダカズチカの夢タッグ結成(あんま見られてない)→も、YOSHI-HASHIの例の件で話題がそちらへ→納得してねぇ風のCHAOS・本隊のメンバーが波風立たずに普通にタッグを組む→あれ?GBH復活じゃね?とワクワクするファンが出てくる→復活したっぽいのにすぐ終わる→今ではCHAOSと本隊は普通に組むけど何も起こらない越境タッグ状態→何も起ってないのに新鮮さが無くなっている

みたいな感じですからね・・・

なので、まず本隊とCHAOSは話題にならないとダメですよね。
You Tubeを見ての通りファンからの支持率が低いわけですし「俺たちは世間にプロレスを届ける側だから、ファンはリング上の他ユニットを見ていてくれよ」の状態は良くないと思うんですよ。

何せ、棚橋弘至とオカダカズチカの歴史的握手が海外向けの新日本プロレスチャンネルで3.8万再生なんですよ。海野の白目は385万再生ですからね(モクスリーの数字ですけども)

確実に新日本プロレスの人気を押し上げて、エース・中心として新日本プロレスの主役である二人がイマイチ見られない理由って「尊敬・リスペクトはしている、だけどこの二人って何か新日本プロレスの中の見出しになる事件を起こしたっけ?」みたいなこともあると思うんですよ。

僕はめちゃくちゃ興奮しましたけどね・・・でもその後の扱いも結末も雑過ぎたので振り返ってこの歴史的握手を見る人がいないってこともありますよね。

歴史的握手なのにその後の歴史が無かったので歴史的握手でも無くなっちゃったという理由もあるでしょうし、一度しか使えないこの二人のこの物語をそこらの1シリーズで終わる小さな因縁ストーリーぐらいで扱ったのも気の毒ではあるのですが。

本隊とCHAOSを盛り上げるということからはズレますけど、棚橋弘至がヒール転向したりすればそりゃ再生数は世界でも1位になる(と思う)と思いますけど、中々そういうこともできないぐらい大きな存在ですし、オカダカズチカもそうなってしまったと思うわけですよ。

ただ、それならそれで別の方法でこの二人の人気を爆発的に上昇させて新規ファンも増やしてそれでいて新日本プロレスの中心で活躍させるという道が重要になりそうなんですけどね。

わかりやすく言ってしまえば「棚橋さん、新日本プロレスを守ってくれてありがとう!」「オカダさん、新日本プロレスを背負ってくれてありがとう!」って気持ちは全ファンが持っているといっても過言ではないですけど「この人は何をして何を見せてくれるんだろう、この人をずっと応援してついていくぞ!何かきっと面白いことをしてくれるはずだ!」という応援をする要素が無いんですよね。

それが世界のファンも国内のファンもあまりYou Tubeなどで話題を追うとかしない(というか何も起こらないので)から再生数が極端に低いのではないかとも思いました。

もちろん僕は棚橋弘至選手もオカダカズチカ選手も大好きですし、何ならちょっと贔屓目でブログを書くことの方が多いですよ。
IWGP世界ヘビーが生まれた時のオカダカズチカ選手のインタビューなどを見たら「向こう10年オカダカズチカが王者でいいよ」と思うぐらいでしたし(笑)
棚橋弘至選手に関してはこの人がエースとして新日本プロレスにいるから周りが好き勝手やれるわけですから、偉大過ぎる存在ですよ。

ただ、You Tubeなどの再生数ベースで考えるとこの二人が何か事件を起こせば爆発すると想像に容易い反面で何も起こらないんだろうなと思っている状態なんだろうと。

棚橋弘至選手は数年前、第3世代に対して「このまま尻すぼみで終わっていくのか」とかなり厳しいコメントを出したことがありますが、下手すると棚橋弘至選手とオカダカズチカ選手は尻すぼみになりやすいポジションですからね。

なので、やっぱり新日本プロレスの鍵はまだ棚橋弘至とオカダカズチカの両エースが握っているのだろうと思うのです。


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