あの日の続き
宮原健斗とジェイク・リーの三冠戦を制したのはジェイク・リーでした。
宮原健斗は宮原健斗の王道の戦いをしたことに対して、ジェイク・リーは何というかトータルエクリプスのジェイク・リーだけではなく、これまでに世に見せたジェイク・リーが次々に出てきたような印象でした。
月が表情を変えるように、ジェイク・リーも宮原健斗の放つ太陽の光の角度によって表情を変えていたような気がします。
試合前の宮原健斗・ジェイク・リーのコメントを聞いていると、負けたほうが退団するのではないかと思っていましたが、試合後のコメントからはそうではなさそうですね。
もしかするとジェイク・リー選手の帰化申請などで次に戦うときにはジェイク・リーは日本人になっていたりするのだろうか?とも思ったりしましたが、何かしら今回の試合に「最後」の要素があったとすれば、それは後々にわかることなのかもしれません。
新王者ジェイク・リーが迎える相手は諏訪魔となりました。
ヒールになれなかったジェイクにヒールを教える怖いVM諏訪魔が相手となりますが、ジェイクにはこれを乗り越えた上で50周年を盛り上げる相手を迎えてこの先に1時代を作ってほしいですねぇ。
そういえば、今、全日本プロレスにミスターIWGPと呼ばれた男も上がっていることですし(笑)
世界ジュニア王者、佐藤光留の逆指名で実現したVSタイガーマスク戦は近代のプロレスの流行とは全く違う戦いを見せました。
そしてこの試合を制して世界ジュニアのベルトを腰に巻いたのはタイガーマスク。
至宝、流出となってしまった。
この数年で言えば、青木篤志・岩本煌史のイメージが強い世界ジュニアのベルト。
横須賀ススムやCIMAの戴冠もありましたが、その時は外様を相手に岩本煌史が大活躍をしました。
残念ながら、青木さんは亡くなってしまっており、岩本煌史さんはプロレスを休業中。
そして岩本煌史から世界ジュニアを奪ったフランシスコアキラは今新日本プロレスで活躍中という中で、何とか全日本プロレスジュニアを守ろうとしていた佐藤光留選手から新日本プロレスのタイガーマスク選手へのベルト移動というのは、過去に世界ジュニアに関わった全日本プロレスの選手にとっても悔しいのではないだろうか。
新王者タイガーマスクに対して、新日本プロレスの永田裕志と組む田村男児が挑戦表明するというのは非常に面白い形でプロレス界の歴史長けれどこんなことはなかったのではないだろうか?
58代王者のイザナギも黙っていないぞという状況だが、、、全日本プロレスの至宝が新日本プロレスに持っていかれたのに反応をした選手が少ないことは悲しい気もする。
それこそ、青柳にしても北斗にしても殴りかかっていくべきだったのではないだろうか。
また、仮に1年前の全日本プロレスなら岩本煌史とアキラは確実にリングに出てきただろう・・・そう思うと選手層の薄さを痛烈に感じるところ。
新日本プロレスは小島聡がGHCを、タイガーマスクが世界ジュニアを他団体のベルトを次々と手にしている。
永田裕志も燃えないわけがないだろうし、このままだと新日本プロレスの軍門に下るプロレス界という構図が一気に広がっていく可能性も高い。
ところで、なんと7月14日にタイガーマスクと田村男児でのタイトル戦が決定し、その勝者が4日後にイザナギと防衛戦というハードスケジュールが決まった模様。
ここでタイガーマスクが2連勝した場合、1ヶ月間で佐藤光留・田村男児・イザナギを撃破してしまうわけだから・・・これは全日本プロレスにとっては相当危機的な状況になってしまう。
個人的には北斗に動いてほしいのだが・・・