全日本プロレス、悲しみの後楽園大会。

岩本煌史、ゼウス、野村直矢が順にラストマッチをしていくというどう足掻いても明るくなるはずのない日。

例えば岩本煌史とブラックめんそーれのタッグが「あれ?この二人のチームかなり良くないか?」と思っても、「ゼウスの明るく激しい戦いはやっぱりいいな」と思っても、「え?こんなに欠場していたのに野村ってこんな凄い試合できるの?」なんて思っても後の祭り。

まだ31歳の若さで全日ジュニアを背負い、これから無差別級としてヘビーのトップ戦線も期待された岩本煌史が
まだ28歳の若さながら「彼がいれば全日に未来はある」と言われた野村直矢が
来年40歳でここからもう1つ脂が乗るであろうゼウスが全日本プロレスを去るという現実。

これにはメインで野村直矢と戦った青柳優馬が試合後に痛烈に会社へのメッセージを送りました。

「野村さんの前では敢えて言わなかったですけど、今日だけでゼウスさん、岩本さん、野村さんが退団して全日本プロレスからいなくなります。これもうどういうことか分かりますか?ねえ?あんま言いたくないですけど、今日というこの日、3人全日本プロレスから抜けるってこと、会社は重く受け止めたほうが良い。絶対。偉そうにしてる奴、偉いカッコ、スーツ着て偉そうにしてる奴。全員そうだ。今日という日を深く心に受け止めて、一生後悔しろ。死ぬまで後悔しやがれ。今日はそれくらい残念な日なんだよ。お客さんの前で敢えて言わなかったけど、マスコミの前では敢えて言わせてもらうぞ。今日という日を重く受け止めろ。分かったか。以上だ」

全日本プロレスという団体に関して本音で書くと、まずリング上は面白いです。
私の場合、プロレスを見たことがない人を会場へ連れて行くことが多いですが「○○より全日本プロレスの方が面白いね」という声は本当によく聞きます。
※もちろん「全日本プロレスより○○の方が派手で面白い!」という人も沢山いますが。

ただ、リングへの入口を作ることが下手ですよね。
ファンの口コミで「ご友人を連れてきてくれたら嬉しいな」的なマーケティングでは限度があります。

もちろん資本の差で宣伝活動に力を入れることができないのは理解できるところで、今は別のジャンルというか全てのビジネスに置いて「とにかく広告宣伝費を使う」ことでしか勝てない時代にもなっています。
一昔のようにブログを頑張るとかSNSを頑張るでは無理な時代にもなっているので、全日本プロレスの予算として大変な部分はあることは重々承知です。

しかし、アイデアで少しでもカバーしようという努力が足りているのかどうかとも思うのです。

例えば無観客時代の全日本プロレスTVで作っていたコンテンツを倍作ってyoutubeなどで配信をするなどなぜしなかったのか。
なぜ大会のダイジェスト版をyoutubeに上げなくなったのか。
なぜ話題になることがあったのに(巴戦とか他団体との試合とか)それをすぐに公式が映像でアップしないのか。
なぜ「今の全日本プロレスの流れはこうなっています」的なここ数年をまとめた映像を作らないのか(興味がある人が勝手に調べてくれる時代ではないのです)

それに加えて、ノータップス(北斗・田村・青柳)のyoutubeのように面白いことをしていたのに続けようとしないのか。

良い試合をしていたらお客さんが増えるなんて方程式は今の時代にはありません。
地上波で放送されているとか、誰でも手軽に見れる状況でないとそこに繋がらないのです。

巴戦や60分の死闘、これを見ていたのって全日本プロレスファンだけですよ。

石を投げた時にどんな波紋が返ってくるかなんてわからないのですから、投げまくってほしいですよ。
もちろん外にですよ。内側に投げてばかりでは・・・。

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