全日本プロレスの2021年が開幕。
まず試合開始前に本田竜輝とTAJIRIの入団発表がありました。

WRESTLE-1から全日へという流れは昨年からありましたし、フリー参戦をしていたのでこれは驚きではありませんでしたが...TAJIRIに関しては所属になるという形を選ばないタイプだと思っていたのでこれはサプライズでした。

現在はコーチとしてのポジションもありますが、今後コロナの影響が過ぎた時にはTAJIRIコネクションで海外からの大物参戦も十分ありえるだけにリング内外でファンの楽しみを作ってくれそうですね。

そしてこの日は新春バトルロイヤルにボディガーが登場。
昨年全日のリングで負傷をしてしまいましたが、元気そうな歌と試合、そして賞金を持って帰るなどこれも年明け早々嬉しい光景でした。

昨年の全日本プロレスは無観客への動きが早く、試合内容でも素晴らしいものを見せてきました。
ただやはり勢いのある新日本プロレスや完全に上昇気流に乗ったNOAHと比べてまだまだ右肩上がりの状況とは言えませんが、今年は飛躍の1年になる可能性を感じる「明るく激しいプロレス」を年明け早々から見せてくれました。

岩本煌史・日高郁人のドリームタッグ実現も勝者は阿部史典!
世界ジュニア次期挑戦者に名乗りを上げた

昨年の世界ジュニアで激戦を戦った岩本煌史と日高郁人がドリームタッグを実現させた全日本プロレス開幕戦。
すでに全日本プロレスジュニアに敵が不在となったと言えるほどの活躍を見せている岩本煌史だけに、これから暫くは新しい活動をしていくのか?と思いましたが...


なんとなんと、スポル時代からの後輩でありプライベートでも仲良しな弟分であり、何より陣のメンバーでもある阿部史典が岩本煌史から怨霊クラッチで3カウント勝利!

試合終盤、日高郁人のエプロンDDT→岩本煌史のジャーマンと畳み掛けられてからの孤高の芸術で万事休すかと思われた阿部史典でしたが、誰よりもこの技を身近で見てきたであろう阿部史典が見事な返しで逆転勝利。

そして試合後に岩本煌史の持つ世界ジュニアへの挑戦を表明すると岩本煌史はこれを承諾。

名古屋は鶴舞にある小さなプロレス団体から羽ばたいた二人の世界ジュニア戦、これは非常に楽しみです。
僕はスポルでこの二人のその頃を見たこともありますし...思い入れの強い試合になりそうです。

宮原健斗・青柳優馬が世界タッグを奪取!
次期挑戦者は関本・小林で確定か?暴走大巨人は解散へ...

翌日に三冠戦を控えている諏訪魔と青柳優馬の前哨戦という意味を含む世界タッグ戦という豪華なカードが組まれたメインイベント。
構図としては非常に面白く想像が膨らむカードでしたね。

例えば挑戦者組が勝利した時点で青柳優馬は五冠王にリーチをした状態となりますし、王者組が防衛すれば諏訪魔が五冠を維持することにもリーチ。
仮に石川が青柳から勝利すれば翌日青柳が勝利で三冠挑戦が見えてきますし、宮原健斗が諏訪魔から取って翌日諏訪魔が防衛すれば宮原健斗と諏訪魔という戦いにもつながるということで分岐が多い重要な試合となりました。

その試合の結果は青柳がエンドゲームでのレフェリーストップで諏訪魔から直接勝利という結末。
これにより青柳は今日勝利すれば五冠を手にするということになり、全日本プロレスの2021年の顔に一気に駆け上がることになります。

エンドゲームという名の技で勝利しましたが、これがどうして青柳優馬のゲームスタートになる予感を感じさせましたね。


試合後には関本と小林が挑戦表明をしたことで、今後の参戦もあるんだなぁと嬉しくなりました。
兎にも角にも今の全日本プロレスは参戦選手が所属以外で多くかなり大所帯での勝負に出ているなという印象です。
今年は大マクリで業界のトップへ並んでいける可能性もありそうですね。

失速した諏訪魔と石川は暴走大巨人を解散宣言をしましたが、これも今後に新しい展開がありそうですからこれからも目が離せませんね。

 


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