青柳亮生の進化をねじ伏せた岩本煌史が世界ジュニアの防衛に成功

世界ジュニアヘビー級選手権試合
【第53代王者】岩本煌史 VS【挑戦者】青柳亮生

青柳亮生の凄いところは表情の緊張が見えなかったこと。
田村男児はかなり緊張が伝わってきましたが、亮生は自信すら感じる顔付きでした。

コスチュームも新しくなったことでより印象が良く見えました。

試合開始からも岩本煌史に対して挑発的な攻撃を見せ、その後もドロップキックの連発→エプロンの岩本煌史に追撃とイケイケで攻めていたのですが・・・

場外へのプランチャは岩本煌史にキャッチされ、そのまま鉄柵にぶん投げた上に鉄柵を引っ張って弾き飛ばすという岩本煌史がゴリラのように見えるパワーで一気に展開を引き戻す。

このパワーの誇示はこの先の世界最強タッグで戦うヘビー級に対して「ジュニアだと思ってると痛い目にあうぞ?」という表現にも見えました。

その後は寝技で亮生の体力を奪い、試合が決まってしまいそうな角度のSTFを見せるなどの展開に。

ただ、挑戦者も意地がある。
場外へのトルニージョ、スワンダイブミサイルキック回転しての顔面蹴りで反撃を見せる。

が、その後に飛び出したのが岩本煌史がたまに見せる技で私のお気に入りでもある裏投げで大ダメージを与え、もうこれで終わりかと思いきや青柳亮生がリバースフランケンシュタイナー→フィッシャーマン3連発、そしてムーンサルトプレスで大逆襲。

そしてファイヤーバードを狙う青柳亮生でしたが、それを雪崩式の一本背負いで引きずり落とすと垂直落下DDT・強烈なラリアットで首にダメージを与え、最後は伝家の宝刀孤高の芸術で王座防衛に成功。

試合後に亮生の胸を何度も叩いた岩本煌史。

このキャリアでここまで食いついてきた亮生への評価は恐らく岩本煌史の中で大きくなったであろうし、近い将来に亮生が自らの大きなライバルになることを確信したのではないでしょうか。

岩本煌史は最強タッグで戦うヘビー級へ自らの力を見せつけたか?

これにてジュニアの代表という立場となり最強タッグへ参加する岩本煌史。
相方のジェイク・リーとは同ユニット陣でもあり、なおかつアジアタッグを盛り上げてきた名タッグでもあります。

背負うものは色々とありますが、そんな中でも全日本プロレスジュニアの王者としてのプライドが一番大きいモノなのではないでしょうか。

今日の岩本煌史はパワーを見せつけるようなラフ技から、豪快な投げ技などをいつもより多く使った印象があります。

引き算のプロレスに徹する岩本煌史にしては大技が多かったのは、亮生がそれだけ手強かったということもあるのかもしれませんが・・・他のヘビー級の選手に対して「遠慮なく全力でお前らとやってやるよ」というアピールにも見えました。

まぁ何にしても岩本煌史の今回の世界ジュニア王者としての戦いは過去と比べ物にならないぐらい凄いです。

他団体のジュニア選手も注目してきているのではないかと思いますし、世界ジュニアの価値も岩本煌史の価値も右肩上がりであることは事実。

この価値を最強タッグで更に上げていくことができれば全日本プロレスの勢いが更に増すのではないでしょうか。


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