無観客プロレスもありか?無観客開催となったJRA(競馬)を参考に考える
Office problems, aggressive executive suit and tie, Mexican wrestler mask

新日本プロレスや全日本プロレス、ノアやスターダムなどが大会中止しているコロナウイルス騒動。

これに対してマスターズは開催がありまして「自粛していたら逆に首を吊る人が増える」という武藤選手の意見も実際問題として理解できるところでもありますし、でも感染拡大を止めないといけないという問題もあります。

ただ「インフルエンザはもっと毎年感染者が多いし死亡者も多い」という意見は違うなと思ってまして、そもそもインフルエンザのように予防接種+薬があるものとコロナウイルスでは全然違うわけですから、当然危険な問題としてコロナウイルスには特別視して対応することは必要だとは思うのです。

ですが先述したように経済的な問題があります。
私の知る限りでも飲食店はかなり厳しくなっていますし、プロレス団体だって大半があと1ヶ月自粛が続いたら経営が傾いてくるはずです。

そして一度自粛してしまった新日本プロレスや全日本プロレス、スターダムなどは「3月中旬になってもコロナウイルスの猛威に変化がない場合、収束の目処が立っていない場合に再開したら、プロレスファンじゃない層からの批判地獄に陥る可能性がある」わけです。

そんなリスクを背負っている状況であることは確かですが、やはりこの手の興行の中止は保険が下りないということですから「やらざるを得ない状況になる」ことは間違いないでしょう。

さて、一部で上がっている「興行を開催して映像で配信するのはどうか」という件について本気で考えてみました。

「レスラー同士で感染するかも」という声もありますが、そもそもそんなことを言い出したら日本国民全員が自宅待機しないといけません。
言っても無観客ならレスラー・スタッフさん合わせて100人もいかないでしょうし、年齢的にも感染者の多くが高齢者と考えればこれぐらいはデメリットよりメリットを取るべきなのではないでしょうか。

またプロレスはファンあっての競技だという声もレスラーさんから出ていますが、巌流島の戦いのようなことも過去にあったわけですし、無観客で静まり返った会場からの中継で生音だけが聞こえてくる状況というのも悪いとは思いません。

逆にレスラーにとっても新しい経験となるのではないでしょうか?

例えば耳の不自由なプロレスファンの方もおられますが、そういう方が見ている世界に近いプロレスを体感できるという考え方も悪いとは思いませんしね。

競馬は無観客で開催し、ネット投票加入者が5倍になった

ところで先週はJRAが無観客の競馬を開催しました。

これによってネット投票の会員数が通常の5倍となる申込みがあったそうです。

プロレスと競馬では少々競技が持つ意味が違いますが、それでも会場に行きたかったファンや「団体を応援しよう」というファン、また「無観客プロレスを見てみたい」というファンが新しく新日本プロレスワールドや全日本プロレスTVを契約することに繋がったかもしれません。

競馬はラジオで聴く人もいるぐらいですが、極論プロレスだって実況と音だけをラジオで聴いても映像が目に浮かぶぐらいの競技ではあると思いますから映像だけで勝負しても何とかなったのではないかと思うのです。

またプロレスの場合は観客がいないことで会場のファンにアピールすることがなくなります。
ただ試合なので道場でのスパーリングとも少々違うわけですから、プロレスの試合からファンへのアピールを引き算したところで見せるプロレスの世界という新しい可能性が生まれることも考えられます。

・・・僕が心配なのはやはり先程書いたように、コロナウイルスが収束の気配すらないのに休止にしてしまって「売上無いとキツイから状況変わってないけどやるわ」はかなり今の時代リスクがあること。

最悪、ここから1ヶ月開催できないことを想定するなら映像だけの配信も検討するべきだと思いますし、例えばですが「チケットの払い戻しをしないお客様にだけ、特別なカメラでの映像をプレゼントする」など特典を与えるなどしてみるとかもいいのではないかと思います。

国のやりかたがブレているので仕方ないことなのですが、ここでプロレス団体がブレてしまうと最悪です。

もっと言えば『俺達はコロナウイルスで苦しむ日本に元気を届けたいから、やっぱり試合をします!』というような理由付けをして再開してしまうことは最悪なわけですよ。

なぜなら本当の理由はビジネスとして興行を中止できないことだと誰しもわかっている状況な上に、仮にこれでコロナウイルスが1人でもプロレス会場で出た日には終わりです。

そう考えるとやはり映像だけでの配信という手は考えておくべきだと思うのですが・・・


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