野人・中西学の引退試合。

第3世代の4人がタッグを組むのもこれで最後。
でも、最後のカードはオカダカズチカ・棚橋弘至・飯伏幸太・後藤洋央紀を相手にするという極上カードでした。

奮闘する中西学の姿に「引退する必要ある!?」と思ったのは本音です。
というか引退発表をしてから、一気にコンディションが良くなった気がするぐらい・・・とも思いましたが、やはり最後の力を振り絞っていたからだと思います。

中西学の最後は後藤洋央紀のGTR→飯伏幸太のカミゴェ→オカダカズチカのレインメーカー→棚橋弘至のハイフライフローと、新日本プロレストップレスラーの一撃必殺を4連続で食らうという壮絶な散り方でした。

G1優勝、IWGP戴冠、負傷からの復帰、色々な名シーンがありましたが、このやられっぷりが中西学史上最大の名シーンとなったのではないでしょうか。

引退セレモニーでは坂口征二さん、馳浩さん、長州力さん、藤波辰爾選手が登場し、恐縮して小さくなる中西選手が可愛かったですね(笑)

中西学選手は最後に『1度プロレスラーをしたからには、死ぬまでプロレスラーやと思ってますんで』という素晴らしい名言を残してくれました。

僕はね、涙腺崩壊。

そりゃしますよ。

僕が小学生の頃にデビューした第3世代に該当する選手たちというのは、僕がプロレスファンとして最初から最後までずっと見ていた選手たちですから、思い出の大きさを涙腺が支えきれんですよ。

中学生の頃にヤングライオン杯を見て興奮していた自分がもう再来月で40歳ですからね(笑)

まだまだできる、でもやはり倒れた時に首がリングにつかないぐらい固まっているのを目にすれば不安を感じますし、野人は強い野人のままで引退してくれたことに感謝するべきなのかなと思いました。

いやほんと、お疲れ様でした。

ホーーーー!!

馳浩さんと棚橋弘至の接触にドキドキしませんでした?

なんと試合を最初から最後まで客席で見ていた馳浩さん。
紹介を受けて入場する前に・・・棚橋弘至にソッとタッチしたとき、ドキドキしませんでした?


いや、馳浩とハメヒロシというそっちの因縁の話じゃないですよ。

前にも書きましたけどこの二人は新日本&全日本40周年合同興行で因縁があるじゃないですか。

同日に開催された三冠戦とIWGP戦について、三冠戦を大絶賛した馳浩さんでしたが棚橋弘至と真壁刀義のIWGP戦について、猛烈な酷評をしたのです。

ストンピングが軽いし無理やり作る表情は痛々しい。試合こそまぁまぁ成立しているけれど。ストーリー性がない。対戦する二人が背負っている人生の怒りも、悲しみも、苦しみも、喜びの爆発も、無い。確かにワーワーキャーキャーしているけれど、この試合を音声なしで見たら、どうなることやら。誰だ、この棚橋と真壁にプロレス教えたのは?と、そう思う。もうちょっと、プロレスの深みにどっぷりと嵌ってほしい。もうちょっと、基本技を習得してほしい。そして、プロレスのタクティクスやアングルやサイコロジーを理解してほしい。「技を出しゃあ、いい」ってもんじゃないのに。』

当時ファンの中では大きな話題となったこの件ですが、これに対して棚橋選手は公式の日記にて『馳せる日々』というセンス抜群のタイトルを付けて『俺のイライラを聞いてくれ』『三冠戦は手放しで褒めながらIWGP戦を技を出しすぎなどボロクソ批判された人がいるとのこと。マジで的外れもいいところだ』と反論しました。

※永田さんは馳先生の言うことはある意味的を得ているゼァ。』とTweetしてプチ炎上(笑)

その因縁の二人を覚えていた人はこのシーンにドキドキしたのではないでしょうか。

こんなシーンまで作った中西学の引退。
これも思い出に残るワンシーンでした。


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