「IWGPジュニアタッグが面白くない」なんて言葉は新日本プロレスのyoutubeやSNSのコメントで本当に多く見られます。
最も屈辱であろう「トイレ休憩に使える」なんて言葉も少なくないですが、ジュニアタッグが盛り上がらないのは何も王者組だけの責任でもありません。
もちろんSHOとYOHに関しては凱旋帰国した時のキャラに「えっ・・・」となり、その後も基本的に大きく変化することもなく進んできた中で2019年のBOSJでシングル路線の待望論が出てきたことなども含めて「これでいいのだろうか」という声が出ることは当然なのですが、そもそも対抗馬となるチームだって少ないわけですよ。
少し前のジュニアタッグが盛り上がっていた要因としてはやはりマット・ジャクソン&ニック・ジャクソンがいたこと、そしてロッキーロメロや田口隆祐、KUSHIDAやリコシェなどタッグが盛り上げるだけの選手とチーム数もありました。
ただ気がつけば選手の離脱や高橋ヒロムの負傷でBUSHI&ヒロム組が消滅し、その穴を埋めることができる石森&ファンタズモ組の登場があったとはいっても手薄な状況に変わりがありませんからね。
何が恐ろしいってデスペラードと金丸がIWGPジュニアタッグを手にしたとしても、ジュニアタッグに関わる選手が手薄なことが変わらないことです(苦笑)
ここ最近はデスペラードと金丸がSHOとYOHを必死に盛り上げようとしているように見えますが、考えてみればデスペラードにしたって中の人はおそらくもうすぐ37歳。
イニシャルMというかKというか、あの人も若い選手ではないわけで「高橋ヒロムと一緒に新日本プロレスを盛り上げる」というところに行かぬまま、後数年でベテラン選手となっている可能性だってあるわけです。
現在の王者組を含めてIWGPジュニアタッグという歴史あるベルトが、今では新日本プロレス生え抜きの選手に対しての呪いのようなベルトになっていることは輝かしいジュニア時代を見てきた1ファンとしては悲しいものがあります。
冷静に考えてみると新日本プロレスはシングル路線以外は盤石でも何でもないのが現実。
鈴木みのる選手が言うようにベルトの棲み分けやランク付けを露骨にしていることで「この会社潰れるぞ」と発言したことは、あながち大げさでも無いような気がしますね。
仮にSHOとYOH、デスペラードと金丸が歴史的名勝負をしたところでタッグベルトの価値に変化が起こらない(起きても微々たるもの)という状況を作ったのは誰なのか。そこから考えていかないと確実にジュニアタッグ路線が盛り上がることはないですし「シングルを落とした後の高橋ヒロム頼り」になってしまうだけなんですよね・・・
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