ジェイ・ホワイトの存在は今後の新日本プロレスにとってかなり大きいものになるはずです。

IWGP王者としてマディソン・スクエア・ガーデンのメインに立つという抜擢を考えても異例ですし、ここ近年の新日本プロレスは「結局ダークヒーローになってしまう」というトップ選手の傾向に反して徹底してヒールのポジションに立っていることに関しても「明確なトップヒールがいないとこれ以上の盛り上がりはないだろう」という考えがあるのではないでしょうか。

その難しいポジションをこなしているジェイ・ホワイトは若干27歳です。
マディソン・スクエア・ガーデンに立った時は26歳ですから、新日本プロレスが彼にかける思いと信頼度は他の選手とは一線を画するのではないかと思います。

明確な敵がいなかった後藤洋央紀や今の内藤哲也の前に「壁」として立てる20代の選手が持つ素質というのは恐ろしいですし、今が完成形&全盛期ではないであろうことも恐ろしいですね。

オカダカズチカの試合がスリリングで支持を得た理由はレインメーカー大喜利が大きいです。
シンプルなレインメーカーという技(ショートレンジラリアット)をいかにして回避するか?という争いと「当たれば終わり」という緊張感が一気にムーブメントを作りました。

しかしジェイ・ホワイトのブレードランナーも回避方法が多くブレードランナー大喜利がG1でも多く見られました。
今の新日本プロレスはこのスタイルを持つ選手がトップに立つものだと思いますし「当たれば強烈・でも回避方法が無数にある」という2つを兼ね備えている技を持っているのはそれだけでも有利です。

この点においては、内藤哲也のデスティーノは回転途中でキャッチされるかどうかぐらいしか選択肢がありませんし、飯伏幸太のカミゴェに関しては・・・あれだけスピードがある飯伏の中で最も遅い技という難点があります。

もしかするとフィニッシュホールドの技の性質がこの東京ドームで大きなポイントになってくるかもしれませんね。


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