オカダカズチカと飯伏幸太の論戦。
IWGPこそ最強で最高のベルトと考えるオカダカズチカと最強のIWGPと最高のICの二冠を目指す飯伏幸太。

こうなるともうオカダファンとか飯伏ファンではなく、どちらの考えを支持するのか?ということになると思うのです。
熱狂的なオカダファンが飯伏幸太のシャツを着ているとか、熱狂的な飯伏ファンがオカダのタオルを掲げているとか、そういうことがイッテンヨンで起きるぐらいのテーマになるのではないか・・・

この秋の戦いではオカダ・EVIL・SANADAは「IWGP主義」であることがわかっていますし、内藤・飯伏・後藤・ジェイは二冠を目指すというスタンスだとわかりました。

そして二冠には「俺がなってやるよ」とタイチも参加したという状態です。

棚橋は「なら俺は三冠だーー」と言いそうですが、それはとりあえず置いておいて、1つ気がかりなのは何となくこれは内藤哲也の「俺はベルトを超えた存在」というスタンスを取り始めた時と似ているということです。

というのも、仮に飯伏幸太や内藤哲也、後藤もジェイもですが彼らが新日本プロレス初の二冠を手にした場合に新日本プロレスの象徴は二冠王という状態になるとしましょう。

この場合、オカダ・EVIL・SANADAは二冠から遠ざかってしまわないか?即ちそれは新日本プロレスのトップに立つ障害になるのではないかということです。

内藤はある意味自分の発言と行動で自分の価値を上げましたが、その結果として29歳の時に目に涙をためて目指していたIWGPが遠ざかりました。
1度は手にしましたがSANADAの介入などがある中でしたので、内藤哲也ほどの男がまともにIWGPを手にしていないわけです。

今回に関しては「欲がない」というか「発言が控えめ」な方の選手が不利になるという状況なことは真逆なのですが、何にしてもオカダ達が将来的に二冠を目指し始めるということには大きな壁が生まれてしまいます。

インターコンチネンタルを封印しか方法がないが、インターコンチネンタルを封印するにはリスクが・・・

例えば飯伏幸太が二冠王になった場合、それをSANADAやEVIL、もちろんオカダが奪取した場合に「インターコンチネンタルの封印」という選択肢を取らないと自分の発言を正当化できなくなります。

設立当初は「こんなベルト必要なの?」という声もありましたが、今では9年近い歴史と23代まで続く王者の歴史がある価値のあるベルとですし、振り返れば中邑真輔の姿もあり内藤哲也の歴史を語る上でも必要なベルトです。

それならNEVERやUSと合併してIWGPと3冠と分けるなど方法がありそうですが、、、ベルトの乱立は麻薬のようなものなのでしょう。

近年新日本プロレスファンになった人からするとタイトルマッチが減ってしまうと刺激が足りなくなるかもしれませんし、動員数も減るかもしれません。

またレスラー側にしても昔はノンタイトル同士でも因縁が生まれて前哨戦があったりしましたが、急にベルトが減った場合には何をテーマにするのか・・・

なんて考えていた時に、僕もかなり昔の記憶が薄れているので2007年あたりから東京ドーム大会のカードを見ていたのですが、なるほどと。

ベルトが少ない時というのは熱い熱い対抗戦の構図が多かったわけです。
団体の規模が大きくなって自前で戦っていく場合にはベルトが沢山必要なんだと、なるほど勉強になりました(笑)

ただ、ですよ。
増えたベルトを減らすってのはやはり難しい話でしょう。

それであれば二冠王が誕生した時に、IWGPこそ新日本プロレスだと考える選手たちはどうすればいいのか?

その先を見てみたいような、見るのが怖いような、そんな秋の夜長でした。


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