2018年の大活躍から一転して2019年は下降線となっているエース棚橋弘至。
昨年の優勝者がG1で4勝5敗の負け越しというだけでも大変なことですが、それ以前にもMSGでザックに完敗したことやNJCからの「ハイフライフローを封印して新しい棚橋へ」という動きも結果を出せず。
更には新技披露宣言からの新技大失敗(そして封印へ...)となかなか厳しい状態に追い込まれています。
「みんな僕に引導を渡しにくるので『引導返し』という名前の新技でもつくりたいくらいです」と話す棚橋ですが、太陽が再び上昇するには本当に今度こそ何かしらの変化が必要なのではないかと思います。
「どういう流れで(来年1月の東京)ドームへ向かうのか。戦績、ビジュアル、話題性、すべてにおいて盛り上げて棚橋の期待感を上げていく」
ただ、これまでの棚橋弘至の歴史を振り返ると基本的には「エース棚橋」というスタイルからズレることはありませんでした。
良く言えば1つのことを貫いた、悪く言えば変化が無いというのが棚橋弘至の歴史です。
これは棚橋の責任ではないですが、昨年は「YOSHI-HASHIおれんとこ来いよ」「ハングマンペイジを俺があずかって~」など、ついに棚橋弘至がユニット結成かという雰囲気にファンは興奮しましたが特に何も起こらず(YOSHI-HASHI→負傷 ペイジ→AEWへ)。
太陽系の主役は当然太陽ということなのか、エース棚橋が新日本プロレスの中心に構える中で他の惑星や星が太陽を周回するというような構図が成立していたのは数年前までの話。
しかし今ではゴールデンスターやスターダスト、レインメーカー星やスイッチブレード星などが光り輝いて新日本プロレス銀河系の中心にいる状態です。
これから先に新日本プロレスの太陽がすべきことは自らが動くということなのかもしれません。
棚橋弘至は今度こそ大きな動きを見せるのか?
来年の東京ドームへ向けて「戦績、ビジュアル、話題性、すべてにおいて盛り上げて棚橋の期待感を上げていく」と発言をしている棚橋弘至。
戦績というところで言えば目先は8月31日にイギリスでザックに勝利してブリティッシュヘビーを手にすることができれば1つ積み上げることができますし、例えばモクスリーのUSを狙ったりすることもファンは見てみたいでしょう。
ジェリコと棚橋弘至という必ず合うであろう2人の絡みも可能性は0ではないでしょうし、これらが実現していけば東京ドームへ向けての加速力にはなると思います。
ただ「ビジュアル」と「話題性」という部分はとても難しいところです。
TV出演が多く、我が名古屋で見ることができるCBCテレビにもレギュラー出演するなどタレントの側面もある棚橋ですから、ビジュアルの変更というのは制限があるはずです。
そして話題性というワードは色々なことが含まれますが、数年前からファンの中で期待の声が大きい棚橋弘至のユニット結成だったりヒールターンだったりということはすでに何回もタイミングを逃しています。
蝶野正洋は今でこそ「怖いレスラー芸能人」のようになっていますが、今現在の棚橋がヒールになった状態でTV出演などは難しいでしょう。
CHAOSのようなライトヒールに棚橋がなるなら問題ないのかもしれませんが、それだと肝心のリング上では意味がありませんし・・・
オカダ&棚橋のタッグという夢の実現は、見事なまでの連敗続きと「なぜか何の理由もなく本隊とCHAOSが全員組み始めた」という不思議なほどに先走った展開も影響して今ではすでにスペシャル感もなくなっています。
これまでにいくらでもあったタイミング、そして変化を匂わせるような発言が全てどこにもつながっていない中で今回この手の発言を真に受けるというのも難しいところですが...それでも!エース棚橋弘至がこのまま沈んでいくとは思いたくありません。
先日は別のインタビューでアントニオ猪木と風車の理論について話していた棚橋ですが、何かここらで新しい「エースの理論」と呼ばれるような何かを見せてくれるのではないか...
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