私の人生
その年度のスタートはやはり金杯と
新日の東京ドーム大会からスタートです。
今回もPPV観戦となったイッテンヨンですが
良い大会だったと思います。
1試合目はjrタッグの4wayマッチ
個人的にはこのごちゃ混ぜになりすぎる
4wayマッチは嫌いな形式なのですが
4チームともにレベルが高く満足でした。
個人的にはやはりKUSHIDAとシェリーに
ベルトが戻ってほしかったですけどね。
2試合目は大人気コケシこと本間+テンコジと
BULLET CLUBの試合でした。
盛り上がり要素が多い試合ではありますので
見てて楽しめましたが試合時間が5分。。。
「メインの時間が長いからここから
ダイジェストみたいな試合の連発か?」と
不安になったところで3試合目。
ここは矢野が連れてきたXである
ノアの丸藤と外人タッグVS鈴木軍でしたが
ここも試合時間が5分で終了。
見どころを凝縮したとは言っても消化不良でした。
完全決着ルールとなった桜庭と鈴木みのるの試合は
予想通り鈴木みのるが金髪+白コスということで
入場は大盛り上がりでした。
が、試合内容は桜庭の技の9割が蹴り。
鈴木みのるの怖さも出ずに試合が終了。
最後の握手と抱擁と同時に流れるUの曲は
見どころで「おおー」となってしまいました
(私の世代的に)
NEVERタイトル戦となった
石井と真壁の試合はNEVERらしいゴツゴツと
音が聞こえるタイトル戦となりました。
個人的には真壁のここ一番のドラゴンSPと
袈裟斬りが見れたので非常に満足です。
最後は石井の痛めている首にまともに
キングコングニードロップを落として
真壁がNEVERの新王者になりました。
今後の相手があまり想像できないですが
どういう展開になるか楽しみです。
シックスナインチャンピオン
オーマイアンドガーファンクル田口の防衛戦は
ケニーオメガの片翼の天使の前に失敗に終わりました。
キャラが定着してきた田口のベルトがもう無くなると
凄く困ると思うのは私だけか・・・?
柴田・後藤の同級生コンビはようやく
タッグベルトを奪取することに成功。
90年代のIWGPタッグはかなり盛り上がっていて
TOPどころのタッグが多かったことからも
今年は柴田と後藤に良い相手がいてくれれば
黄金期を超える可能性もあるかもしれません。
VS 棚橋 真壁
VS 内藤 飯伏
VS 中邑 石井
こんなカードがあればいいんですけどね。
ベルトも飽和してますから、
ヘビーとタッグの二冠になる選手が出ても
いいのではないかと思いますから。
セミファイナル、
中邑真輔と飯伏幸太の試合は・・・
2013年のベストバウトを超えました。
20年以上プロレスを見ている私ですが
これまでに見たことのない試合でした。
昔のプロレスの緊張感、殺伐さを持ちつつ
エンタメとしても成立しており、
尚且つ見たことのない展開、伝わる痛み、
プロレスから消えつつあるリアル感、
その全てを含んだ試合でした。
見どころは飯伏のスワンダイブジャーマン(?)
見ててもう笑ってしまいました。
ボマイエの相打ちでお互い膝を痛むとか
「こいつら馬鹿だ、凄いわ」と。
しかし、当然セミファイナルがそんな試合をすると
メインイベントに不安が出てきます。
中邑真輔と飯伏幸太は新鮮なカードで
内容も凄まじかったです。
ただ、メインイベントは棚橋とオカダという
常に100点満点のカード。
中邑真輔と飯伏幸太は、下手すると50点
でも上限が青天井というカードであって
実際に100点を超える試合をしました。
私も色々な意味でドキドキしての
メインイベント観戦となったのですが・・・
全体として見ればメインに相応しい試合となり
棚橋の柵超えダイブのようなアット言わせる
シーンもありました。
ハイフライフローの連発で棚橋の勝利となり
棚橋が今になってオカダに壁を見せる試合を作り
この二人の試合の形としては完成形が生まれたと
個人的には思いました。
なので今後このカードは新しいものを見せないと
これ以上の進化は見込めないなとも思いますが・・・
最大の見所は試合後。
あのオカダ・カズチカが号泣をして退場し
退場途中で泣き崩れて立てなくなるという
想像していなかったシーンがありました。
近年プロレスというジャンルから失われていた
勝ち負けの喜び、悔しさ、様々な感情が表に出る
そんな光景をオカダ・カズチカが思い出させるという
賛否両論あるかと思いますが、プロレスの歴史の中の
名シーンの1つになるのではないかと感じました。
凱旋してからいきなりTOPに立ち
あのキャラの裏には相当なプレッシャーもあったでしょう。
また、結局はまだ棚橋を選んだという悔しさもあるでしょう。
36000人の観衆を前にメインを務めたという
喜びもあったと思います。
オカダカズチカの涙の理由は本人にしかわかりませんが
私には喜怒哀楽とそれ以上の感情が全て詰まった
涙に見えましたし、レインメーカーが降らせる雨は
金の雨だけではないんだなと思える瞬間でした。
逆にここからのオカダカズチカというのは
ファンの憧れだけではなく、感情がグッと入りますし
新日入団前~ヤングライオンが第一章
凱旋帰国してから昨日までが第二章
これからは新の意味でプロレス界のエースになる
第三章が始まっていくと思います。
スターと呼ばれるレスラー、エースと呼ばれるレスラー
誰しもが挫折も谷底に落ちることがあります。
今からのオカダカズチカこそが目を逸らせない存在に
なると思います。
また、同時に棚橋という太陽が輝いている間に
オカダはもちろん、月である中邑、天才飯伏、
もちろんまだ真壁もですし、くすぶり続ける内藤も
第三世代も戦い続けることが本当の意味での
新日本プロレス黄金期になるのではないでしょうか。