プロレス大賞と国民投票

【プロレス大賞と国民投票】

東京スポーツのプロレス大賞が発表され
今年のMVPは新日の棚橋弘至(現IWGP王者)
ベストバウトはG1決勝の中邑VSオカダカズチカとなり
大きな賞は新日本プロレスが選ばれました。

女子プロレスはボクサーだった赤井英和の娘である
赤井沙希が新人賞に選ばれたわけですが
どうしても女子プロレスは90年代の全女ブーム以降
下降線になっているだけに、タレントレスラーの人が
『注目度』『世間へのPR』という部分を考えると
試合内容どうこうは置いておいても選ばれるに値するとは思います。

さて、問題は女子プロレス大賞が「6年ぶりに該当なし」になったこと。

そもそもの問題として審査員はしっかりと
女子プロレスを見ているのだろうか?と。

もう1つは、業界の活性化ということで言えば
誰か選んでおけば少なからずこの年末から来年の今頃まで
「2014年東スポプロレス大賞 女子大賞○○」と
はくをつけて、それを利用できる選手と団体ができるのに
それを奪ってしまうのはいかがなものかと思うわけです。

もちろん「女子プロレス大賞への該当へのハードルは低くないぞ!」と
女子プロレスラーにはっぱをかけるという意味で良いカンフル剤になるという
可能性もあるわけですが、やはり前者のほうが良いと思います。

自分は基本的に新日本プロレスっ子ではありますが
CS放送で広く色々な団体を見ていますし、
今年で言えば、個人的には紫雷イオ選手は試合内容も実績も
目立っていたと思いますし、選ばれても良かったのでは・・・と。

あくまでも「審査員がそこまでプロレスを見てない」という
想像を前提としていますが、この「見てないのに投票」が
より生活に関連する事象として起こるのが今週末の選挙投票日です。

候補者に対しての投票はその候補者の政策などではなく
「顔を知っているから」「知り合いに頼まれたから」
そんな理由で投票をする人も沢山います。

もちろん、そういう人は減っているかと思いますし
これだけの日本の経済状況や外交状況を考えれば
投票率が下がっても投票する人の理解率は上がっているはずです。

逆に投票をしない人は政治に対して、日本に対して
意思の放棄をしているというわけではなくて
「わからないから口を出さない」ということでしょうから
それはそれで1つの選択肢だと思います。

先述したように「わからないけど口を出す」は
あまり良いことだと思えないからです。

さて、選挙の投票日に初めて投票に行った人は
これを見て戸惑うというものがあります。

それは「最高裁判所裁判官国民審査」です。

僕も初めてこれを見た時には
どうしていいかわからなかったです。

この審査は「日本最高の司法機関である最高裁判所の裁判官に
ふさわしい人物かどうか、国民が直接審査する」ことで
あなたがふさわしくないと思った裁判官に×を書くことになります。

これは「この人はいいね」に「○」を打つわけではなく
「この人はだめだ」に「×」を打つ投票になるのですが、
ということは「白紙投票」は「○」に非常に近い意味を持ちます。

ですので、わからないから白紙で入れたということになると
『わからないけど全員OK!』という意思を投じることになるので
あまりよろしいことではないと思うわけです。

今回、審査の対象になる裁判官は以下の5名です。

鬼丸 かおる
木内 道祥
池上政幸
山本庸幸
山﨑敏充

http://www.h26syuugiinsen.metro.tokyo.jp/pdf/shinsa_name.pdf

この5名については
最高裁判所裁判官国民審査公報を見ると
審査の材料になります。

http://www.h26syuugiinsen.metro.tokyo.jp/pdf/shinsa_koho.pdf

簡単に目を通すぐらいは前日にしておきたいですし
お時間がある人はそれぞれの方が関わった判決について
見ておくと良いのではないかと思います。

ただ、根本的にダメな人に「×」良い人に「○」
わからない人は「白紙」と分けるだけでも
意味のある投票が増えることは明らかなのですから
現状の白紙なら問題なしとなることには
作為的なことを感じてしまったりするわけですよ。

明らかに、むちゃくちゃな判決をした裁判官とか
特定の国を圧倒的に擁護する裁判官、
凶悪犯を全力で守るような裁判官でも
「わからないから白紙」が9割以上あると言われている
最高裁判所裁判官国民審査だけに、特に何の問題もなく
その後も裁判官として成立してしまうわけですからね。

皆さんが日本を「愛してまーす!!」と思っているなら
自分の日本の愛し方に近い政治家や裁判官を選ぶべきですね。

日本に対して「とくにありません」と思うのであれば
何もしないという選択肢も仕方なしだと思います。

僕?

僕の答えは・・・イヤァオ!と言いたいところですが
そもそも、投票日は日本全国が非常に低温になるそうで
自分が最も体力が消耗する週末に、氷点下に近い気温の中
投票所まで行けるパワーが残っているのかどうか?
これはオーマイ&ガーファンクルですね。

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