台風の影響で試合順が変更となり
メインだった那須川天心VS堀口恭司や山本美憂、ミルコなどが前倒しになり
フジテレビでの生放送も無くなったRIZN13。
私はPPVで見ていたので良かったのですが
このことを知らずにTV放送が始まる前にニュースやSNSで結果を見てしまい
ブチ切れている人が沢山いたようですね。
ただ、それは運営を責めるわけにはいかないでしょうし
結果をリアルタイムでSNSなどで書いた人にも一切の非はないと思いますよ。
だってSNSはリアルタイム性が強いものなのですから。
現地観戦している人やPPVを見ている人が「那須川勝利!」「堀口凄かった!」と
リアルタイムで書くのは当然ですし、それを「地上波の放送まで待て」なんて
それはどうやってもおかしな話しじゃないですか。
これは映画とかの「ネタバレ」とは全然違うレベルの話しですからねぇ。
Contents
堀口恭司と那須川天心
個人的な感想としては「ドラゴンボールの戦い?」という感じでした。
お互いに速いし読み合ってるしやっぱりトップの選手は凄いなと。
キックボクシングに対応どころか、那須川天心に対応できていた堀口の凄さの方が
強く印象に残った試合でしたし、笑顔で戦っている余裕も印象的でした。
残念だったのは故意ではないにしても、那須川天心が金的を連続で2回もしてしまったこと。
金的で減点があれば判定で堀口の勝利だったと思いますしね。
判定でワンサイドで那須川天心が勝利したのも、まぁ私は素人なんで素人目線ですが
ドローの1つ、堀口勝ちの1つぐらいがあってもおかしくなかったようにも思いました。
当てているのは堀口の方が多かったのではないでしょうか。
後は、キック系の選手がやる胴回し回転蹴りが実は嫌いなんですよね...
MMAならその後ボコボコにされますが、キックだとそこで攻撃ができないので
かけ逃げのような形で時間が稼げてしまうじゃないですか。
名勝負ではありましたし興奮しましたが、後から考えるとそれらが残念なことと
「キックルールで判定まで行ったら負けみたいなもの」と那須川陣営は話してましたが
3R終了した時点でガッツポーズしてアピールして、試合後のマイクも悔しいというより
自分が勝ったことをアピールしていたのが少し残念にも思いました。
金的の謝罪とかもするべきだったような気がしますし。
一方で堀口恭司は負けて余裕感のあるマイクをしていましたが
この辺りがまだ那須川天心が20歳と若いところなのかなぁと。
まぁMMAで再戦とかは堀口が30秒で勝利してしまうでしょうし
キックルールで再戦する必要性もないと思います。
大晦日はキックの天才那須川天心とRIZINの王者堀口恭司が
それぞれ強敵と戦って盛り上げてほしいですね。
もし再戦するなら、その時にはKID VS 魔娑斗を超える伝説を作ってほしいです。
大爆笑 ボブサップVS大砂嵐
今年一番笑いました。
本人たちは真剣ですから、いわゆるシリアスな笑いです。
試合開始から10秒で、またしてもボブサップのハートが折れる。
「またかい!なんでそんな気弱なの!」と10年以上前から
同じ感想だったのですが、レフェリーが止めなかったですし
何だかボブサップが気持ちを入れ直して試合は続行。
大砂嵐がボブサップを投げ、勢い余ってなぜかボブサップがマウントを取っちゃうとか
その状態でなぜか上のボブサップがバテバテになり、大砂嵐もバテバテ。
その後は、お互い見合ったままほぼ動かず、どよめきと爆笑の会場。
鳴り物入りでMMA参戦した大砂嵐がボブサップに判定負けし
ボブサップがとてつもない表情で大砂嵐をハグしてまた爆笑・
格闘技としては底辺、しかしエンタメとしては最上級。
これはコミカルなプロレスでも絶対勝てない領域のエンタメでした。
そう、試合自体はガチでリアルな格闘技の中でのシリアスな笑いなのですから
これは映画でもドラマでも出せない笑いです。
一応格闘家が30秒もすれば体力がほぼ0になり
MMAとは思えない技術力と試合内容、試合中の大半を動かず停止ですよ。
でもこれが13試合ある中で1つあること、興行としては絶対強いです。
私は全力でプロレスファンで、格闘技全般が好きな人ですから
格闘技だけが好きな人は怒る試合だったことは確信していますが(笑)
でも、対お客さんに対してのエンターテイメントを意識するというのは
客を入れて行う興行は全てにおいてそれが必要だと私は思いますからね。
さて、ボブサップはどうかわかりませんが大砂嵐は今後も参戦するでしょう。
お願いだから勝たせるために「大砂嵐VS髙阪剛」とかはやめてほしいなぁ。
全体的に見ると、地味だった印象のRIZIN13
那須川VS堀口 ボブサップVS大砂嵐
話題としてはこれで十分満足でしたが
実際のところ、全体的に見るとRIZIN11・12の方が
おもしろかったなぁという印象です。
・中村優作 vs マネル・ケイプ
ケイプが大人しくなってしまっているので
荒くれ者ファイトを期待していた人には物足りず。
大人しい大人なケイプに魅力があまりないんですよね。
・大雅 vs 原口健飛
時期、那須川天心との勝負を目指す2人でしたが
KO決着とはならず。NEXTに繋がらないかな・・・
・浜崎朱加 vs 黒部三奈
実績最上級の浜崎に対しては相手は41歳の黒部。
32歳でボクササイズを初めてから格闘家になって
話題の黒部ですが実力差がありすぎてイジメのような試合に。
・朝倉海 vs トップノイ・タイガームエタイ
愛知のアウトサイダー朝倉海選手ですが
1R2Rは朝倉が圧倒も3Rで立ち技中心になると
徐々に押されてしまう展開に。
ヤンキーキャラでオラオラ系の選手あるあるで
知名度が上がってきて期待され始めるとKOできなくなる例のあれ(笑)
判定は3-0でしたが地味な試合。
・砂辺光久 vs 越智晴雄
もっと好勝負になると思いきや越智が圧倒的な内容に。
越智がタックルすると砂辺がすぐ倒される、でも決め切れない。
そんな展開が延々続く試合。
・ダロン・クルックシャンク vs ディエゴ・ブランダオン
ダロンの試合が好きな私ですが今回も「実力者やな~」という試合。
押される場面もありましたが、膝蹴りからパウンドでKO勝利。
こういう決着が見たいんだよ!と思いました。
・朝倉未来 vs カルシャガ・ダウトベック
試合順変更で後半になってしまったので客が減っており
少々気の毒でした。
弟の不完全燃焼の分も!という思いだったと思いますが
決めれそうな場面で取り逃すことが続き、弟と同じ流れに。
かなり消耗したダウトベックが3Rに巻き返してきて
打撃戦では惜しい場面もありましたが判定で朝倉の勝利。
兄弟揃ってKO勝ちして大晦日へという理想だったはずですが
兄弟揃って同じような内容で判定勝ちとなり地味な印象に。
・アンディ・ウィン vs 山本美憂
山本美憂としてはリベンジ戦であり、天国のKIDに捧げる
試合となりましたが、本当に大化けしましたね。
これが格闘一家のセンスなのでしょう。
MMAにデビューした当初はタックルで倒すまでは神業も
そこから何もできずに下から関節で負ける人でしたが
今や打撃のレベルもMMA技術も飛躍的に向上。
この年齢で伸びしろがまだまだあるというのは恐ろしい。
・ミルコ・クロコップ vs ロッキー・マルティネス
コンディションが悪そうだったミルコですが
試合序盤は完全に押し込まれていて「流石に限界か」と思いましたが
鋭い肘一撃でロッキーの頭を割り試合がストップして勝利。
「狙って流血させた?」というような感じでしたが
これを無表情で冷静にやるミルコはやはり凄い。怖い。
・イリー・プロハースカ vs. ジェイク・ヒューン
急遽のメインとなった試合でしたが
イリープロハースカが好きなので問題なし!(笑)
冷静沈着なスナイパーのようなストレートで倒し
サッカーボールキックから連打でTKO勝利。
相手次第では大晦日のメインでもいいのではないか?
という感じで、後半は盛り返してはいたのですが
全体的に見ると日本人の試合の大半が微妙な内容。
やっぱり五味とか北岡、矢地もそうですけど
負けても派手、勝つのも派手という日本人選手が増えてこないと
盛り上がってこないだろうなぁという印象になるんですよね。
ま、これで今年のRIZINは大晦日を残すところとなりました。
見たいカード?
そりゃ、2年連続で流れているアレですよ。
神取VSギャビですよ(笑)