1980年生まれの僕からすると、小室哲哉さんのいわゆる「TKミュージック」は耳をふさいだとしても聴こえてくるような大ブームでした。
XJAPANやLUNA SEA、黒夢などV系に傾倒していた僕でもTKは身近な音楽でしたし、安室奈美恵、TRF、華原朋美、鈴木亜美、globeなどなどは当然CDを買っていたし好きな音楽でした。特にglobeの曲は今聴いてもカッコイイなと思います。
カラオケブームを作ったのもTKブームの派生だと思いますし、僕らの世代からカラオケが身近になったわけですから、中学校の帰りにこっそりカラオケに行けば、女子たちは小室哲哉さんの曲を、メロディーを、歌詞を歌っていましたよ。
そんな小室哲哉氏が先日、いわゆる文春砲を浴びて引退会見をしました。
不倫していたとかどうか、それは本人がしていないと言うのだからしていないことが前提になりますが、あの会見での表情は「この人、死んでしまうのでは?」と思ったぐらい痛々しいものでした。
小室哲哉氏の妻keikoさんはglobeのボーカリスト。
僕もkeikoさんの声は好きですし、globeのFACES PLACESという曲が大好きです。
そんな彼女はくも膜下出血を患い、小室氏の会見でも話されていたように現在は少女のような状態とのこと。
僕を育ててくれた祖母もくも膜下出血で倒れましたが、それまではしっかりした人であり酒乱でお酒を飲むと手を付けられない人でしたが、くも膜下出血の後からはもう・・・違う人になり、ボケていますし、子供なのか老人なのかわからない人格になっています。
それを介護するというのは大変ですし(介護している叔母に感謝と尊敬をしています)じゃあその介護の中で、頼れる女性がいるというぐらいでここまで社会的に抹殺されないといけないのか?と思ったのが今回の文春砲です。
週刊文春にも批判が出てきているとのことですが、それでも今の世の中は不倫は殺人罪レベルで叩かれますし、そもそも個人的な小さな物台すら世間から攻撃をされる世の中になってしまいました。
「メディアは信じない、ネットこそ全てだ」と言っていたような層がメディアに踊らされて、何もない自分に正義感のナイフを持たせて他人を刺すということがあまりに度が過ぎてきたように感じるのです。
よだれを垂らして「攻撃できる対象を探す日々」を過ごしている人の増加というのは恐ろしいですし、そこには思想として右も左も無く、ただ攻撃的な正義感という思想の下に生きる顔が見えない存在として実際に有るということが恐ろしいことだと思うのです。
・・・、平成ももう少しで終わります。
平成を彩った小室哲哉氏、安室奈美恵氏もそうですしSMAPもいません。
小室哲哉氏とは違うベクトルで動いていたつんく氏も声を失いました。
そんな中で、当時JPOPの波の中で一度は灯火を消した僕の青春でもあるXJAPANやLUNA SEA、黒夢というバンドが今が最盛期というぐらいに活躍しているのは嬉しいことですが、それでもやはり平成という火は消え、そして次の時代に向かっているという中で、その次の時代がネットを通して他人を攻撃することが当たり前となるような怖い時代が来るような気がしてなりません。
攻撃とは・・・自己防衛のためにあるものだと思うのです。
例えば現在の北朝鮮問題、そしてなぜか数日にしてアメリカや日本から北朝鮮に擦り寄った韓国の動き、中国の攻撃的な態度、ロシアとの領土問題など、日本が自己防衛をするための攻撃、例えばですがそういうものは必要です。外交の中の1つがそれですから。
また身近なところで言えば、家族や友人を守るための暴力、これも正しいことでしょう。
そうではなく、通り魔でもなければ略奪にともなう暴力でもなく、ただ躓いた人間を探してそれを刺すという思想がマイノリティではなくなりスタンダードになりつつある今がとても恐ろしいと思います。
話がそれてとっ散らかった文章になりましたが、、、
ただ、例えば友人と居る時とか、そうですね、たまに行くカフェティエさんで仲間と話している時とか、そういう空間では世の中は楽しいと思えるわけです。だから錯覚をするんですね、でも実際の世の中は澱んで来ているということを思い出すととても悲しくなります。
なんだろう・・・話がまとまりませんが、ただ何か悲しくなったのです。