2009年に放送されていたドラマ「銭ゲバ」
松山ケンイチ演じる蒲郡風太郎は幼いころから貧乏に育ち
かなりレベルの高いクズ親父に母は殴られ金を奪われ
風太郎も顔面に大きな傷を負い、そして幼いころに母は病死。
そんな蒲郡風太郎が銭こそ全てだと思い、銭のためならなんでもするドラマです。
当時リアルタイムで見ていたドラマなのですが
あまりに印象が強いので再度見てみると、、、やっぱりキツイ内容ですね。
最終的に誰も幸せになっていないし、全9話を通してとにかく暗い。
最近の「キャッキャウフフ」してるだけの女子小中世代だけにウケれば
それでいいやというドラマじゃなく、それでいて大人よりのドラマでもなく
世の中の汚い部分や怖い部分にこそ何かを感じれる層だけに刺さるドラマです。
特にこのドラマの凄い部分は最終話。
こんな皮肉で、こんな悲しく辛い、そして怒りも湧くような構成は
ドラマでも映画でも中々お目にかかれない作りです。
確か視聴率は低かったような気がしますが
僕が好きなドラマは視聴率の低い作品が多い(笑)
でもそういうドラマの方がコアなファンも多いと思うのです。
網を投げて魚を沢山なんでもいいから集めるよりも
狙った魚を釣る方が、ってことですよね。
いつまでも刺さる作品とこれから何本出会えるのでしょう。