個人的には今年のBOSJも面白いと感じているのですが、動員数が減ることは仕方ないのかな...と。

この動員数低下問題はHOUSE OF TORTUREの問題にされがちですが、そうではないはずです。

新日本プロレスワールドで家にいながら試合を見ることができる環境が今のプロレスファンにはあるわけですから、会場まで行かなくてもというファンが増えることは当然。

加えて昭和4~50年代とかのプロレスを見ていた古参ファンが実際に映像で目にしてきた試合数・試合時間のトータルを新規ファンが1~2年で上回ってしまうのではないか?というぐらいの放送数があるわけですから、当然「飽き」の問題も出てきます。

プロレスは終わりのない物語で、細かなことから大きなテーマまでが続いて構成されていく格闘エンターテイメントと表現できますが、毎日のように生中継を見て同じようなカードで同じような試合内容を見ていたら飽きるファンが出てこないわけがありません。

最近は音楽のイントロを飛ばしたり、映画のクライマックスだけを見たり、小説の最後の方から読む人が増えている時代ですよ?

それに沢山のエンターテイメント、沢山時間を使うことがあってただでさえ時間が足りない中でプロレスに時間を使うわけですから、そこで繰り広げられることがリピート映像のような状態なら繋ぎ止められるわけがありません。

加えてコロナ禍において声を出せなくなった時間が長くなり、今現時点ですら声出しをする人に「飛沫が...」などと言うファンも一部いるわけで、一度下がった熱はなかなか上げることはできないわけですから現地観戦するからこその熱狂感もグッと伸びては来ていません。

新日本プロレスほどの選手層で苦戦傾向なのですから、他団体の巻き返しも相当難しい状況ではあるはずです。

また、新日本プロレスに関してはスター選手が次々とAEWへ行き、IWGPも持っていかれたことも原因の1つなのではないでしょうか。

これで「くそー!取り返してくれ!!」と燃えるファンの割合も低いと思いますから...時代が違うわけですから、

高田延彦選手にIWGPが取られた時とか、武藤敬司選手がIWGPを取って行った時とか、丸藤選手にIWGPジュニアを独占されていたような時とか、あの頃みたいな「取り返してくれ!!」というファンの純粋な熱さでいえばどう考えても低下します(時代と共に仕方ないこと)


また、HOUSE OF TORTUREに関してはユニットが多数の時代にはどうなのかな?とは思いますよね。

平成維震軍、狼軍団(後のNWO)ってあくまでも「強い本隊、会社側」に対しての「反体制」だから多少悪いことをしても魅力的だったわけで...その「反体制」をユニット乱立時代に一人でやっていたのが内藤哲也選手ですが、あの時はまだエース棚橋・オカダってのが揃っていたから成立するわけで。

今なでHOUSE OF TORTUREが悪いことをしているのかというビジョンが見えないので批判されるんだろうなと思うんですよね。


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