EVIL様のインタビューを見たのですが、マイクにしても試合後コメントにしてもインタビューにしてもL・I・Jを抜けてからというのも闇の王の進化が止まらねぇ状態ですよね。
そもそもロス・インゴなんて、腐り切ったミカン箱だろ。俺は腐る前にとっとと出たが、アイツは箱の中で腐り切って、その腐ったミカン(SANADA)を傷んでるヤツ(タイチ)が拾っただけだろ。だから、Just 5 Guys? アイツらも、このまま腐っていくだけだよ。
https://www.njpw.co.jp/428281
とかね。
もちろん私はSANADA選手が腐ったミカンだとも思っていませんし(未完で腐る可能性はあったとは思うけど。おっ、珍しく上手くない?)タイチ選手を傷んでるヤツとも思いませんし、ロスインゴが腐りきったミカン箱だとも思いません。
ただ思う思わないじゃなくて表現の問題ですよね。
レスラーたるや一流の喋り屋でないといけない部分もありますし、インパクトを残す言葉が口から出る出ないで大きく人生が変わるものだと思いますので。
この流れで「Just 5 Guysも腐っていくだけ」というオチを短い言葉の中で流れるように進めているのはEVIL様の進化ですねぇ。
それに「やり続けると認められる」というのはプロレスの伝統的なところで、近年は「ブレる」というか「本隊ではないけどヒールではなくダークヒーローがやりたい」という選手が多すぎて、冷静に考えたらユニットを組まずに本隊の中でもいいじゃんそれ?というユニットが多い中で、HOUSE OF TORTUREに関しては徹底してコロナ禍をヒールとして過ごし、ヒールとして進化してきました。
会場ではHOUSE OF TORTUREファンの子供も増え、SNSでは「ここまでやり切るのは凄い」という声も増え、またプロレスファンはレスラーの発言に対して正しいか間違いかよりも「インパクト」を重視します。
加えてインパクトだけではなく「プロレスというのは相手の価値観を全否定してリングで戦うから燃えるんだ」という勝ち負けよりも価値観の戦いであることを見事に見せつけているのは今EVIL選手が筆頭でしょう。
やり続けると認められるという点で言えば、棚橋弘至選手の「愛してま~す!」もそうですよ。
この10年ぐらいのファンの人からすると信じられないかもしれませんが、ストロングスタイルと闘魂が土台にある新日本プロレスのリングの上でファンに「愛してま~す!」なんて叫ぶなんて、新日本プロレスのレスラーもファンも「はぁ?」って感じだったんですよ。
「愛してま~す!」は今ではプロレスファンの心を1つにする最高のベビーフェイスワードになっていますが、当初なんてみんなに嫌われていましたから。
それでも棚橋弘至選手は辞めなかった、続けた、結果が今我々プロレスファンが受け止める「愛してま~す!」の意味と価値観になっています。
EVIL選手は全く別の角度ではありますが、太陽と呼ばれた棚橋弘至選手がやり続けたように闇の王であるEVIL選手もまたやり続けているという、この比較も面白いことです。
太陽があるから闇が訪れますし、闇を照らすために太陽はある。
EVIL選手のこのブレない力...プロレスを見てきた経験上、あと1年もすれば更に爆発期に入るのではないかと思います。
他団体のように余裕がないとコロコロと選手の路線を変えなくてはいけないですし、レスラー本人がやりたいことからずれることもあると思います。
ただ、今の新日本プロレスならブレずに続けることができる、これが大きい。
この最大のメリットを生かしたEVIL様の大ブレイク、あると思います。